Lil Wayneの新作『Funeral』とニューオーリンズバウンスの関係を解説する記事がGeniusより公開

先週金曜日にリリースされたLil Wayneの待望の新作『Funeral』。Big SeanとLil Babyをフィーチャーした“I Do It”を始め既にかなりのヒットを見せている同作だが、その収録曲にサンプリングされている楽曲の解説記事がGeniusから公開されている。

『Funeral』に収録された“Clap For Em”には、ヒップホップクラシックであるThe Showboysの楽曲“Drag Rap”がサンプリングされている。

“Drag Rap”はLil Wayneの古巣であるCash Money Recordsの創設者Mannie Freshが“Trigger Man”と呼んで頻繁にDJプレイしたことで、ニューオーリンズ独自のジャンルであるバウンスの成り立ちに大きく影響した楽曲だ。Geniusによると、“Drag Rap”はThree 6 Mafiaの“Prophet Posse”やLil Jon & The East Side Boyzの“Da 6 O’ Clock Re-Mix”など様々な楽曲にサンプリングされており、またLil Wayne自身も過去に“Trigger Man”や“Ball”などの楽曲で“Drag Rap”のサンプルを使用している。

“Drag Rap”は1987年の映画『ドラグネット 正義一直線』のオープニングテーマをサンプリングして制作されており、楽曲のタイトルもそこからとられている。

また同曲のドラムパターンは“Trigger Man Beat”と呼ばれ、Drakeの“Nice For What”のビートにも同じドラムパターンが使用されるなど、ニューオーリンズやサウスのラップを象徴するビートとなっていることが分かる。

Geniusによる“Clap For Em”の解説記事はこちらから読むことが出来る。『Funeral』を聴ききながら、トラックのルーツに対する知識も深めてみては?

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