Kurt Cobainが『MTV Unplugged』のライヴで着用していたカーディガンがオークションにて約3600万円で落札
死後25年経った今もなお、様々なアーティストに影響を与え続けているKurt Cobain。そんな彼が着用していたカーディガンが先週土曜日に開催されたオークションにて33万4000ドル(約3600万円)で落札された。
Rolling Stoneによると、今回落札されたのはNirvanaが『MTV Unplugged』に出演した際にKurtが着用していた緑色のカーディガン。
Cobain家の友人であるJackie Farryが入手したと伝えられている同カーディガンは、アクリル、モヘア、スパンデックスの混成で、2つのポケット付き、前のボタンは1つ欠けており、煙草で燃えたと見られる穴が空いているのが特徴的だ。
同商品は、土曜日のオークションの前からすでに最低入札価格が20万ドル(約2180万円)を超えていたそうで、先述したように、最終的に約3600万円で競り落とされたとのこと。オークションに主催者であるDarren JulienはRolling Stoneの取材に対し、「重要なのは我々がこれを洗っていないということだ。汚れはそのままだよ」と当時の状態に近いことを強調している。
また、今回の出品者であり、4年前に同商品を13万7500ドル(約1500万円)で落札したGarrett Kletjianは1回着用したものの40秒で脱いでしまったことを明かしている。「他の誰かの服を着るというのは、ある種とても奇妙なことだ」と語った彼は続けて、「それは他の誰かの靴を履いて歩かなければならないような感じだった。俺がそれ(カーディガン)を着た時、“ああ、いや。神様、俺はこれを着たくありません”ってなったんだ」と着用時のことを振り返った。
ちなみにファッションの歴史に詳しいKimberly Chrisman-CampbellがRolling Stoneに語るところによると、今回落札されたカーディガンは1960年代にManhattan Industriesが作ったものだそう。
今回のオークションではKurtのカーディガン以外にも、彼が左利き用にカスタムしたフェンダーのムスタングが出品され34万ドル(約3700万円)で落札されたとのこと。
カーディガン1つに約3600万円もの値が付くということに単純に驚きを隠せないが、ファンからすれば値段など関係ないのだろう。今回の落札者は同カーディガンに袖を通すことが出来るだろうか。