【インタビュー】Sampha 『LAHAI』 | 空を飛ぶことに執着していた

Samphaの6年ぶりの2ndアルバム『LAHAI』がリリースされた。唯一無二の歌声を持つシンガーソングライターのミドルネームでもあり、父方の祖父の名前からタイトルが取られた『LAHAI』は、生命とその先(=死)のサイクルに直面したときに経験する絶妙なカオスが包括的に表現されている内容だ。

Sampha自身が、「超越性(beyond-ness)」を追求したアルバムと語る通り、何世代もの人々、音、場所をタイムトラベルしながら、私たち人間が互いにつながろうとしたり、私たちよりも大きな何かとつながろうとしたりする様々な方法が探求されている本作についてインタビューを行った。

質問作成 : 小林雅明

- 今回のアルバム、すごく自分のなかに入ってきやすい作品でした。これから何度も聴くことになるはずです。素晴らしい作品をありがとうございます。

Sampha - そう言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう。

- 今回あなたのアルバムを聴く前に、トラックリストに目を走らせると、"Jonathan L Seagull"というタイトルが、目にとまり、アルバムを聴きすすめてゆくと、思っていたより、リチャード・バック小説『かもめのジョナサン』に強く触発されたアルバムだと強く感じられました。現代のスピリチュアリティでエックハルト・トールは最も強大な影響力を持っていますが、『かもめのジョナサン』は、もう50年も前の作品であっても、バックもいまだに影響力があることを示す資料を昨年見たことがあります。現代のスピリチュアリティは、connection(つながり)とawareness(気づき)とおおきく関わっていると思います。あなた自身の生活の変化、例えば、お子さんとのつながりや、そこから得た気づき、あるいは、パンデミックを機につながりを再考してみたい、そんなところから、あなたのなかでスピリチュアリティを浮上させる一因になったたように思えますが、いかがでしょうか?

Sampha - それはちょっと違うかな。僕には4人の兄がいるんだけど、兄たちは僕よりかなり年上なんだ。で、彼らは僕が寝る前によく物語を読んでくれてたんだけど、その本の中の一つが、『かもめのジョナサン』だった。僕にとって、今回のアルバムは自分の記憶も一つのテーマとなっていると思うんだけど、記憶がなければ時間は存在しないよな、なんて時間について深く考えていた時期があったんだ。そんな時、寝る前に本を読んでもらっていた時の記憶も蘇ってきたんだよ。その流れで、『かもめのジョナサン』が思い出されたんだと思う。一度思い出した時、あの小説が頭の中に残ったんだ。僕は曲の中で、空を飛ぶことや鳥のことをよく話している。僕にとって、鳥の目線という考え方は、振り返り、前を向き、横を向いて、上を見上げて、下を見下ろすこと。その自由な動きがある日ふと、フリースタイルというアイディアと繋がったんだ。あの本に出会った時、僕はまだ6歳か7歳だった。その年齢であの本を理解するのは結構難しかったから、僕の記憶にあの本の全体的な内容は残っていないんだよ。でも、興味深い本だったのは覚えてる。自己の習得とか、超越しようとすることとか、そして、時空を超えて移動することについてだったことは記憶にある。あの本以外にも僕にとって影響力のある本は沢山あるけど、僕にとってあれは、鳥や空を飛ぶことへの愛着のような要素が感じられる作品なんだ。だから、『かもめのジョナサン』やスピリチュアリティにアルバムが強く触発されているとまでは言わない。でも、自分なりに探索をしていた、というのはあるかな。アルバムを制作していた時期の僕は、自分自身に問いかけをしていたから。自分の心の中に入って、スピリットって何を意味するんだろうと考えることもたまにあった。それによって、物事からズームアウトすることの重要性を理解したり、視野を広げるための訓練をする必要性を感じたんだ。特に今の時代は、毎日同じことを繰り返すパターンに陥りがちだと思う。その繰り返していることが間違ったことかもしれないし、それを続けることで崖っぷちまで夢遊病のように歩いているのかもしれない。でも僕たちは、週に一度くらいは時間を割いて、ただ何もしないことに努めることも必要なんだ。世の中、自分の仕事やお金、価値観が全てじゃない。それ以外に考えることがあるんじゃないか、という問いを、僕は自分に投げかけていたんだ。

- スピリチュアリティということにからめて、スピリチュアル・ジャズでは、どんなアルバムが好きですか?

Sampha - アルバムというか、僕はSan Raが大好きで、音楽というよりは、彼の詩が好きなんだよね。彼の大きな詩集があるんだけど、それが大好きなんだ。あと、エネルギーそのもの、服装、インタビューで語っていること、全ての大ファンでもある。彼は本当に難解な視点を持っているし、それが僕の心をつかむんだ。San Raの音楽も少し聴くけど、やっぱり彼に関しては音楽以外の要素の方により強く惹かれる。音楽で言えば、Pharoah SandersやAlice Coltraneを沢山聴くかな。あとはJohn Coltraneも好きだし、『Cosmic Music』は確実に僕が繋がりを感じた作品だね。

- "Jonathan L Seagull"は、その第一声から、目を覚まされました。というのも、小説では、雌(女性)のカモメの声は、まったく出てこないからです。それが、ここでは、女性の歌声も聞こえる。しかも、ここでは、男女共に同じ旋律を歌っている。ベックが書かなかった面が全面に出て、この前向きな感じは、素晴らしいと思います。あなたは、『カモメのジョナサン』を読んだ時に感じた違和感や、自分なりの捉え方をここで曲にしたのでしょうか?

Sampha - そういうわけではないよ。これも意識したわけではなく自然に起こったことだけど、アルバムの曲を書いていた時の僕は、女性が僕の人生でいかに重要な存在であったかを認識していたんだ。自分自身が娘の父親になり、僕には素晴らしい女性アーティストの友人たちが沢山いて、女性たちと仕事もしている。僕は4人の兄と育ってきたから、女性と男性の違いを結構感じるんだ。もちろん男性からも助けられているけど、女性からいかに支えられているかを自分自身の観察でより感じたんだよね。特に娘に対する僕の祖母や母の接し方とかを見てると、自然とそれを感じる。だから、その女性の声は、僕の頭の中にある声のようなものなんだ。アルバムのジャケットにも女性が出てくるし、このアルバムのエネルギーを表現するものとして、女性がその一部であることは間違いないと思う。

- "Inclination Compass"のピアノを聴いて、坂本龍一の"Thatness and Thereness"が想起されたのですが、それは、"Jonathan livingstone seagull"なり、同名の小説なりを、聴いたり、読んでいたりしていたことで、inclination compassと、thatness(通性原理)やtherenessとのつながりが一層強まったからかもしれません。この曲は、どのように書かれたのですか?

Sampha - この曲は、全てベッドルームで書いたんだ。人間関係についての曲なんだけど、僕は人間関係で大変な経験もしてきたし、コロナ禍という状況も、人間や人間関係の問題を際立たせたよね。人によってはずっと長い間同じ空間に一緒にいてぶつかり合う人たちもいたし。今回、僕は空を飛ぶというアイディアと、空を飛ぶという感覚にレコード全体を通して執着していた。涼しい空気を受けて感じる気持ちよさみたいな感覚だね。というのは、僕は時々エゴを抑えてしまう時がある、という会話をしていたんだけど、もし何千人もの人々が口論をしたり争っていたら、自分が本当に深く掘り下げないといけない何かを愛することが難しくなったり、ただ親切でいることさえ難しくなったり、自分がいるべき場所に戻ったり、冷静に考えて反応することが難しくなる。これはロマンチックな恋愛にも言えることで、自然に何かに夢中になると、それしか見えなくなったりするし、それは自然に起こることなんだ。でも、愛を訓練することもできるんだよね。意識的にある空間に戻らなければいけない時もあるし、それは特定の愛や人間関係だけでなく、人生全般において言えることだと思う。そして、意識的に気遣うことを訓練すれば、それがより自然にできるようになると思うようになったんだ。Inclination Compassは、蝶のようなデバイスなんだと思う。蝶は、紫外線や磁場を利用して、道をそれたり何かに気を取られることなく行くべき場所に向かおうとするから。この曲を書いていた時は、そんなことを考えていたんだ。

- "Only"のミュージックヴィデオで、あなたは、かもめのジョナサンみたいに? 空を飛んでいたり、その一方で、映画『Orpheus』のジャン・マレーのように鏡のなかに入るかと思いきや入らず、というか、タルコフスキーの映画の水と火のイメージが見られますが、MVなどの映像作りには、あなたはどの程度かかわっているのですか?

Sampha - 今回のビデオはデクスター・ネイビーが監督しているんだけれど、もともと僕が彼のビデオを好きで、僕から彼に声をかけたんだ。そしたら、すぐに快くOKしてくれた。でも、彼は僕が思っていたのとはまた別の大筋のアイディアを持っていて、そっちのアイディアの方が僕のものより断然良かったから、そっちを使ってもらうことにしたんだよ(笑)でも、彼は全てのシーンに置いてすごく協力的だった。全てにおいて細心の注意を払い、ビデオ全体の内容を計画してくれたんだ。アルバムのテーマを意識し、それとうまく繋がるように努力してくれたのは素晴らしかったね。特殊効果は使わず、全てをカメラで撮影したのも凄かった。彼はまるで船の船長のような存在で、その航海に僕を迎えてくれて、僕の意見を聞きながら、アイディアを微調整してくれたんだ。

- 先ほど、空を飛ぶということへの執着がアルバム制作中に頭にあったとおっしゃっていましたが、(ビデオの中で)かもめのジョナサンみたいに空を飛ぶ、というのはあなたのアイディアで、デクスターがそれにひねりを加えたんですか?

Sampha - いや、空を飛ぶというのはそもそもデクスターのアイディアだったんだ。さっきも話した通り、彼はアルバムのテーマのことをきちんと考えてくれていたからね。正直、彼はアルバム全ての曲を聴いていたわけではなかった。でも、僕が彼にアルバムがどんな内容かということを事前に説明しておいたんだ。それに基づいて、彼が色々考えてくれたんだよ。

- このMVも、Time, fly. Lifeの要素が多分に含まれています。今回のアルバムのタイトルが、あなたのおじいさんの名前であることもわかりましたが、アルバムタイトルを、『Lahai』にした理由を具体的に教えてください。

Sampha - 今回は、歌詞を書いていて、自然に出てくるトピックがすごくパーソナルな内容であることに気が付いたんだ。コロナを通して、自分の人生の方向性について考える時間ができたからね。僕は今までスピリチュアルな修行をしたことがなかったし、人生について十分な問いかけをしたことがなかったように感じていたけれど、人生の大きな問いに向かって、自分を引っ張っていく何かが今は存在しているような気がしたんだ。そして、娘が生まれた時に父や母のエネルギーを感じることができたのもそうだし、それが起きたことで、自分たちの血統や先祖について考えるようになった。自分がどこから来たのかを見つめ、そしてまた、自分がどこから来たのかを見つけることの重要性にも気付いたんだよ。自分たちの将来のことも考えるようになったしね。だから、僕自身のミドルネームであり、祖父の名前でもあるこのタイトルがすごくしっくり来たんだ。

- Khalil Josephの監督した"Process"が素晴らしかったのですが、ああいった映像作品の予定は今後もありますか?

Sampha - 僕はKhalil Josephの大ファン。彼は本当にすごいアーティストだと思う。でも、また短い映像作品を作ろうと思ってるんだけど、今回は他の監督の力を借りるか、自分で監督してみようかなと思っているんだ。自分の視覚言語を理解し、習得するための手始めとしてね。

- 今回のアルバムは、1曲目の最初から女性の声で「time.  Fly. Life」と始まり、"Time Piece"でも、「Le temps n'existe pas」と言っているのは、女性です。前作『Process』は、あなたの母親の存在を強く感じられたのですが、今回のアルバムで聞かれる女性の声、それらは誰の声を表しているのでしょうか?

Sampha - さっき話したように、自分の周りの女性たちや自分の頭の中の声だけど、やっぱり母親の存在は僕の音楽に常に出てきがちだと思う。普段会話で母のことを話すわけではないんだけど、音楽にはなんか出てきちゃうんだよ(笑)でも、今はそれでいいと思ってる。クリエイターとして、毎回同じ特定のストーリーに繋がっていたくないという思いもあったけど、自分の中から消えない何かがあってもいいんだと今は思えているんだ。僕は自分の生活や人生、そして思うことを音楽で表現しているから、それを切り離すのはすごく難しいことなんだよね。だから、これまでのアルバム程ではないかもしれないけど、母の存在は確実に今回のアルバムからも感じられると思う。でも今の僕には娘という新しい存在が加わったし、これからもっと人生が広がっていくと思うから、もっとズームアウトして物事を見るようになっていくと思う。そうすると、より内容に変化が見られるようになるかもね。今日撮った自分の写真と昨日撮った自分の写真を見比べても変化はそこまでわからないけど、それが今日撮った写真と数ヶ月後、数年後に撮った写真を比較したらもっとそれが見えてくる。変化ってそういうものだとも思うから。

- 女性の声と言えば、"Spirit 2.0"で、Yaejiの声が聞こえますが、彼女のパートはどのようにして生まれたものなのでしょうか?

Sampha - 知り合いが、Yaejiからロンドンにいるから会ってみたらいいいよって言ってくれたから、声をかけてみることにしたんだ。僕は彼女のファンだからね。その時僕はスタジオにいたんだけど、彼女が自由時間に犬と友達を連れてスタジオに来てくれた。で、僕たちはずっと話をしていたんだけど、その流れで僕がその時作っていた曲を彼女に聴かせたんだ。そしたらYaejiが、何かやってみようか?と言ったから、僕はもちろんと答えた。そんな感じで、とても自然な流れだったんだ。彼女が音に合わせて韓国語で歌い始めたんだけど、それはとても美しかった。彼女が何を言っているのか内容はその時は理解できなかったけど、彼女がそれを訳してくれたとき、僕が作っていた音楽と本当に繋がっていると感じたんだ。だから、本当にクールだったし完璧だった。彼女には、こう歌ってほしいとか、そういうリクエストは一切していない。ただ自由に、感じるがままに歌ってもらったんだ。

- また、この曲とアルバムの他の曲では、El Guinchoも関わっていますが、これは一瞬ちょっと意外、とも思ったのですが、今回、どんな理由で彼と一緒に演奏することになったのですか?

Sampha - コロナがあったり、娘が生まれたりで全てがスローダウンしてしまって、そして音楽活動をそこから少し休み、また再び制作活動を始めた時に、誰かに助けてもらう必要があるように感じたんだ。色々なことが周りで起きていたから、一人で作業するのは難しいと思って。そこで、プロデューサーのEl Guinchoに頼むことにしたんだよ。彼のことは数年前から知っていたんだけど、これまで一緒に作業したことはなかった。で、今回誰かの助けが必要だと思った時に、彼のことが頭に浮かんだんだ。彼は前にYoungにいたから、レーベルを通してすでにコネクションがあったからね。それで、彼とZoomで話すようになって、だんだん仲良くなった。彼は、いくつかのトラックでアレンジメントを手伝ってくれたりして、僕にモチベーションを与えてくれたんだ。彼に何曲か曲を送ったんだけど、それらを本当に理解してくれた。僕は結構強い意見やヴィジョンを持っていて、あまりそれを崩されたくないタイプなんだ。だから、僕と一緒に仕事をするには、特別な人が必要なんだよね。でも彼は、それをしっかりと理解してくれた上で、絶妙なバランスで僕を助けてくれた。僕みたいなタイプだと摩擦も起きやすく、チャレンジングだと思うんだけど、彼は本当に理解力があるんだ。

- さらに、この曲でYussef Dayesが参加しているのを知り、Yussef Kamaalのアルバム『Black Focus』を聞き返したりしましたが、彼をはじめ、今回のアルバムでは、前作より、圧倒的に参加アーティストが増えたのは、人と人をつなぐあなたなりの"Satellite Business"の具体化例ということなのでしょうか?

Sampha - 年齢を重ねると、他のエネルギーを受け取りたいとか、感じたいと思うことが増えてくるんだよね。もちろん、自分自身の洞窟に入ってヤドカリみたいな状態で素晴らしいものができることもあるし、自分らしいものが作れるのは特別なことだと思う。でも、プロジェクトのためとか、レコードを作るためとか、そういうのを超えて、表現者として他の人たちと一緒に音楽を演奏したい、という気持ちが芽生えてきて、それが時と共に高まってきていると思う。だから、そういう面では参加アーティストが増えたのは、僕にとっては自然なことだったんだ。シンプルに、自分がそれを望んでいるんだよ。

- すでに、『Satellite Business』と題されたライヴコンサートが開催され、これから、さらに数ヵ所で展開されますが、周囲を観客が囲むステージセットがユニークですが、ミュージシャンシップがよりよく見えるようなライヴにしたいと考えているのですか?

Sampha - 長い間ライブをやっていなかったから、ライブに対して僕は少し不安になっていたんだ。コロナが明けてからは新しい世界でもあったし、SNSで人々はとても批判的になったりもするし。特に繊細な人間にとっては難しく、僕の声は常に最高というわけではないし、失敗もするから。だから、本格的なライブをやる前に、自分がより安全だと思える空間を作り、そこでパフォーマンスをしようと思ったんだ。ここは実験のための空間だ、と人々に提示した上でライブをやりたかったんだよ。だから、僕はあの場所を、自由を感じられ、大きすぎず、親密さを感じられる空間にしたかった。そのためにステージを円形にして、皆が近くに来て歩き回れるようにしたんだ。あのステージは、衛星通信を象徴していると思う。お互いに手を伸ばし合っているような、そういうコンセプトなんだ。可能な限り色々なところでやりたいとは思うんだけど、ロジカルに考えると結構難しくて。でも、あの形で演奏するのはすごく楽しい。オープンで、自由で、ある意味どのショーであっても、皆にはSatellite Businessのようなフィーリングを感じてもらえたら嬉しいね。

- 日本でのライヴの実現を期待しています。ありがとうございました。

Sampha - 日本は大好きだから、またショーができるといいな。こちらこそありがとう。

Info

label: Young
artist: Sampha
titile: LAHAI
release: 2023.10.20

商品ページ: https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13653

tracklist:

  1. Stereo Colour Cloud (Shaman’s Dream)
  2. Spirit 2.0
  3. Dancing Circles
  4. Suspended
  5. Satellite Business
  6. Jonathan L. Seagull
  7. Inclination Compass (Tenderness)
  8. Only
  9. Time Piece
  10. Can’t Go Back
  11. Evidence
  12. Wave Therapy
  13. What If You Hypnotise Me?
  14. Rose Tint
  15. Re-Entry (Bonus Track for Japan)
  16. Sensory Nectar (Bonus Track for Japan)

RELATED

【インタビュー】DYGL 『Cut the Collar』| 楽しい場を作るという意味でのロック

DYGLが先ごろ発表したニューEP『Cut the Collar』は、自由を謳歌するバンドの現在地をそのまま鳴らしたかのような作品だ。

【インタビュー】maya ongaku 『Electronic Phantoms』| 亡霊 / AI / シンクロニシティ

GURUGURU BRAIN/BAYON PRODUCTIONから共同リリースされたデビュー・アルバム『Approach to Anima』が幅広いリスナーの評価を受け、ヨーロッパ・ツアーを含む積極的なライブ活動で数多くの観客を魅了してきたバンド、maya ongaku

【インタビュー】Minchanbaby | 活動終了について

Minchanbabyがラッパー活動を終了した。突如SNSで発表されたその情報は驚きをもって迎えられたが、それもそのはず、近年も彼は精力的にリリースを続けていたからだ。詳細も分からないまま活動終了となってから数か月が経ったある日、突然「誰か最後に活動を振り返ってインタビューしてくれるライターさんや...

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。