【インタビュー】Sadajyo × Jeff Loik 『Golden Virginia』 | 俺らがジタバタしている姿を見て欲しい

QN、Ariel 未来などが参加するヒップホップコレクティブMusashi VillageのラッパーのSadajyoとJeff Loikがアルバム『Golden Virginia』をリリースした。

中学時代からストリートでラップの腕を磨き、高校生ラップ選手権をはじめとしたラップバトル経験も豊富な20歳の実力派Sadajyoと、Musashi Villageの屋台骨を支えるプロデューサーのJeff Loikによる本作は、客演なしで1MCと1プロデューサーで構成された現代のモードとは少し離れた作品だ。2000年代前半のヒップホップからインスピレーションを受けたJeff Loikのビートに対し、Sadajyoがスキルを駆使した熱量の高いフロウを詰め込んだ同作について話を聞いた。

取材・構成 : 和田哲郎

- 1MC、1プロデューサーで客演なしという作品はかなり珍しいと思います。最初からこの構成でいこうと決まっていたんですか?

Jeff Loik - そうですね、約3年前僕とSadajyoが初めて会う前に電話をしたんですけど、その時からアルバムは客演なしで出そうとは決めていましたね。1stアルバムなので、僕ら2人でどれだけ作れるかっていうのも試してみたかった。

Sadajyo - 2人で全部やれることはやってみたいなと思ったのがきっかけですね。

Jeff Loik - 僕は勝手な妄想でラッパーと2人で作品を作りたいってずっと思ってて、最初はストイックに2人の良さを、再生回数とかは一回置いてやりたいことを突き詰めた感じですね。

- そんな前から考えていたんですね。ちなみに実際にアルバムに取り掛かったのはいつからですか?

Jeff Loik - ちょうど1年半前くらいから、コツコツは作っていった感じで。

Sadajyo - RASENのタイミングくらいで3~4曲はできてて、そこから6曲くらいを作って形にした。

Jeff Loik - 最初はアルバム用に曲を作ろうとか決めていたわけではなくて、アルバムのテイストのものを作ってみようというところから始まっていった。

- アルバムとは関係なくスタジオで常に曲作りはしていた。

Jeff Loik - スタジオが2人の拠点になっているので、会うたびに制作の話とか次どうしようとか、弾は切らさないようにしてますね。週4~5で会ってるので、それを生かすにはどんどん話して作りたいなと。

- どういう形で曲を作り始めるのが多いんですか?

Jeff Loik - 大体僕がこういうテイストのものが作りたいというのがあるので、それを伝えて昇華してもらうっていうのが多いかもしれないですね。

- じゃあトラックがあって、Jeff Loikさんの中ではラップのイメージもある程度浮かんでいる形で渡している?

Jeff Loik - そうですね、日本のというよりは海外のアーティストが多いんですけど、一緒に曲を聴いて「このフロウをパクらなくていいから、理解だけして」って。

Sadajyo - フロウを見つけるときはひたすら同じビートとリファレンスの曲のラップを聴いて、自分なりに昇華して書くことが多くて。Jeff Loikのビートはパンチが重いので、このビートに負けねえぞって気持ちで書くことが一番あるかもしれないですね。

Jeff Loik - あとはSadajyoに全体的に書いてきてもらって、「フロウがここで止まるから、この一文字を抜こう」とかは言うことはありますね。リリックの修正とかは得意分野ではないので、ラップの聴きごこちを優先的に聴いてますね。

- Sadajyoさんの中でリリックのこの部分が書けたらすんなりいくなって言うのは、どこになるんですか?

Sadajyo - 1バース目を書き切れたらすんなり行きますかね。今回のアルバムは1バース目で言いたいことを書き切って、2バース目はそれに付随することを掘り下げていくのが基本的な書き方で。1バース目の最初が何度も書き直すことは多かったですね。

- リリックを聴いていて、英語と日本語のミックスが多いし、この単語とこの単語が一緒に出てくるんだっていうのもあるし、リリックの書き方はどういう書き方なんでしょうか?

Sadajyo - リリックはすごい抽象的な書き方が多いかもしれないですね。1つの事柄に対して、ストレートに主張すると言うよりは回り道をして伝えていくというか。Jeff Loikと出会って最初に作った"Musashi"って曲があるんですけど、玉音放送から引用していたりして、歌詞は色々なところから引用してくることが多いですね。

- 1ラインの中にもSadajyoさんが影響されてきたものが入り乱れているということですね。

Sadajyo - 16小節の中でも入れ替わることもありますし、明確な意味というよりラップの1行1行を聴いて欲しいという気持ちがありますね。

- フロウやライミングを重要と思ってるのかなっていうのは、聴いていても伝わってきますね。

Sadajyo - そうですね、Jeff Loikのビートも1ループのものが多いので、緩急つけてラップをするのに重きを置いてましたね。

Jeff Loik - 1バース目と2バース目でパキッと違いがない時とかは、書き直してって頼んだりすることはありましたね。

- トラックについては2000年台前半のムードを感じる楽曲が多いですね。レファレンスをこのあたりにしたのはなんでだったのでしょうか?

Jeff Loik - 元々好きではあったんですけど、18~19歳の時に90'sとか現行の音楽を勉強している中で、人と違うものを好きになりたいってちょっとした反骨精神じゃないけど、そういう思いで2000年台初頭の曲を聴いていたら、BPMもバラバラだしドラムのパターンも振り幅が広くて、そういうのが自由でかっこよく見えて、それにあまり勉強しているわけじゃないんですけど日本のシーンでその辺りの音楽をやってる人はいなかったので。無名から上がっていくにはやっぱり最初は人との違いとか爪痕を残さないと目にはつかないかなと思って、好きだしとりあえずやってみようと思って始めたって感じで。

- 2人でその辺りの作品を聴いたりしたんですか?

Jeff Loik - 結構僕が半強制的にシェアはしちゃってたかもしれないですけど(笑) それこそJust Blaze、TimbalandとかClipseも好きですしNeptunes、N.E.R.Dみたいなプロデューサーが目立ち始めた時代は、僕的には憧れがあって。

- 確かにあの時代は実験的なビートがかなり多かったですよね。

Jeff Loik -僕はビートボックスを高校の時にやっていたので、音楽の中でまず聴くのがドラムとかリズムのテンポ感を聴いちゃうのが癖で、だから当時の音源がパターンが多彩で、飽きなくて好きだったのかなって思いますね。

Sadajyo - 自分は最初はPRO ERAとかから音楽を聴き始めて、ビートのインパクトが強い曲はあまり聴いてこなかったんですけど、Jeff Loikに聴かせてもらった時に衝撃を受けて、最強じゃんって思ってからはずっと聴いていたし、ちょうど去年は制作するときは2000年代の音楽以外は聞いてなかったくらいでしたね。

- ちなみに当時のラッパーで一番食らったのは?

Sadajyo - 曲単位だとFreewayの"Flipside"のビートもかっこよかったし、それこそClipseはめちゃくちゃハマったし、Beast Coast好きと言いつつもJay-Zはめっちゃハマったし。悪いんだけどラップはちょっとポップなのが刺さって。

Jeff Loik - 次の作品とかはもっと振り幅も広げていきたいんですけど、とりあえず1stアルバムについては土臭くはできたんじゃないかなと思いますね。当時のアーティストの1stアルバムもそういう土臭さとかを感じていて、男としてかっこよく見えるので、最初は身の丈にあった俺らがジタバタしている姿を見て欲しいなと思いましたね。

Sadajyo - Jeff LoikのビートでSadajyoが血眼でラップしてるみたいな(笑) 1曲目にできた曲は1年半前くらいにできた曲だから、耳にタコができるくらい聴いたけど、全然かっこいいし後々聴いても「この2人、最初はこういう音が好きだったんだ」って思ってもらえるようになって欲しいですね。

Jeff Loik - 僕たちが今一番ハマってる音楽を、僕らなりに昇華しようっていうのは今作でもそうだし、これからもやっていきたいですね。

- Sadajyoさんは今作でも自分のラップスキルに対してセルフボーストするようなラインも多いかなと思うんですが、同世代とかで気になるラッパーとかはいますか?

Sadajyo - それこそラップスタア一緒に出ていたアーティストだとSpadaくんとかですかね。

Jeff Loik - Spadaとは意味わからないくらい意気投合したので。曲も一緒に作ってます。お互いちゃんと理解しあってる感じなので、曲も各々のポジションを生かしてるような曲になれたのかなと思ってます。

- なるほど。それは楽しみですね。そもそもラップスタアに出たのはなんでだったんですか?

Sadajyo - でないっていう選択肢もあったけど、でも。

Jeff Loik - 一回考えたんだよね。

Sadajyo - 応募開始の日にスタジオにMusashi Villageのみんながいて、どうするか話し合っていて。doc flawlessは歌詞を速攻で書いて、応募してた。自分はどうしようかなって悩んでたけどSTUTSさんのすごいかっこいいビートがあったから、出ようと思って応募しましたね。

Jeff Loik - そもそもその時がMVもでた"Zoomer"が完成したてくらいの時期で、応募曲のリリックにも悩んでいたので、アルバムの広告も兼ねて"Zoomer"のリリックで応募したんだよね。

Sadajyo - Jeff Loikのプロデュース力と俺の現場力でありがたいことに10人まで残って。俺にとっては人と出会えたきっかけの番組だなって思いますね。Jeff Loikと出会ったのも前々回のラップスタアがきっかけだったし、今のレーベル・マネジメント代表とも出会ったのもラップスタアだし。自分の成長につながる一番の場所でしたね。

Jeff Loik - Sadajyoに強く出てよって薦めたのもまだ2人とも他の方達に比べたらキャリアも短いですし、音楽は娯楽の1つなので、他人に直接評価される機会ってあまりないし、大人になるとそういう評価を受けるのも抵抗が出てきてしまうので、今のSadajyoを聴いてどう評価するんだろうっていうのも気になったところでしたね。俺らは最強だって思ってるけど、でもそうじゃない意見も細かく聞ける機会と時期的にも合ってるなと思って。

- 審査員のコメントで印象に残ってるものはありますか?

Sadajyo - WILYWNKAさんに今の仕事をしてるっていうライフスタイルって武器があるから、それをもっと映し出すやり方もあったんじゃないかなっていうコメントは、客観的に見たらそうだなって思いましたね。もっとそこを掘り下げて歌詞を書いたら、もっと自分を伝えられたかなって思ったり。

Jeff Loik - Sadajyoは逆に働いていることがネックだと心のどこかで思っていて、それがあったから掘り下げをしなかったのかなって。それも含めて真っ直ぐに向き合って、弱いと捉えている部分も、本来強く見せれる部分だよって評価をしてくれたっていうのは、Sadajyoにとってはすごくいいスパイスだったなのかな。

Sadajyo - あとSEEDAさんが言っていた「ニュアンスは難しいけど、人間としてのSadajyoは好きだけど、ラッパーとしてのSadajyoとは合ってない」ってようなことを言われて、それも自分を客観視できるいいきっかけになったかな。全然負けたことで傷ついたりはしてないですね。

Jeff Loik - あと僕たちがしている表現が、現行のトレンドになっているフォーマットとはまた別の角度で作ってみようっていうのが合ったので、今メジャーではないスタイルでどれだけ刺せるのかなっていうのも気にはなってましたね。

- 2人からみて、今の日本のシーンはどのように見えていますか?

Jeff Loik - 客観視はしているつもりですけど、このシーンの中に入っていかないとラップスタアなどもないと思いますが、やっぱり実感として思ったより狭いなあと思いますね。僕が今まで聴いていた人が同じ現場にいたりとか。あとそこに入っていきたいというのはそんなになかったり、僕らは僕らでやって、他の人たちはリスナーでありたかったっていうのはあるよね。シーンにって考えるより、僕らが主軸にあって、その外にシーンがあるっていうことですかね

- 拠点が東京とも程よく離れてるのもいいんですかね。

Jeff Loik - ちょうどいいのかもしれないですね。田んぼの中にあるスタジオで、静かで音楽のことだけを考えられるっていうのがいいのかなって。そういう環境がいいなって思ってくれるアーティストは一緒に音楽も作っていきたいですね。そこは僕らもオープンな気持ちではありますね。めちゃくちゃ大それたことをいうと、僕らが今住んでいる蓮田市が俺らの街だって言えるくらい、僕らも大きくなりたいっていうのもあって、Musashi Villageにしてるんですけど。それこそラップスタアを見てくれた蓮田の市議会議員さんがいらっしゃって、スタジオに挨拶に来てくださって。リリパのポスターも蓮田の個人経営店に貼らさせてもらったり、武蔵野銀行まで貼ってもらったり、僕らを真っ直ぐ応援してくれる感じで。

- 話は変わりますが、今のヒップホップはスピード感も早いしトレンドもすぐ変わるし、大変だろうなと思いますが、その点はどうでしょうか。

Jeff Loik - トレンドもチェックはしつつ、僕らの音楽人生なので僕らがやりたいことをやるのがベストなのかなって思いますね。でも僕らもネガティブなんで、あまり反応がよくなかったりしたら凹むので、久田さんとかに相談しつつみんなが聴きやすいバージョンのものを作ったり、今までは俺らが作ったものについてこいよってスタンスだったのが、これからはちょっと手を差し伸べられるような音楽も作れるようになっていきたいなとは思いますね。今作はサンプリング主体で作ったので、バウンシーなトラックが多いんですが、もう少しなだらかにシンセとかで打ち込みの綺麗さがあるものは課題としてありますね。リスナーとしてはそっちの側面もあるので。

Sadajyo - 俺はラップだったら意味が伝わるようなリリックを書こうというのはありますね。

- 最近キャリアの有無に関係なくその点をより意識しているラッパーが増えたなって印象はありますね。

Sadajyo - あとは挑戦状くらいハードなビートに、自分の解釈でラップをかますのが一番やりたい部分ではあるけどね。でもみんなが理解できる歌詞を作るには、その人の人間性が問われるものだと思いますね。あとは今まで目を背けていた等身大であるっていう部分もですかね。

- でも今はそれをリリックだけじゃなくてSNSも使って表現しなきゃいけなかったりもするので、それはまた違う部分だったりしますよね。

Jeff Loik - 僕もラッパーの曲は聞いてるけど、ライフスタイルは気にしてなかったので、Insta Liveとかを見てこんな感じなんだって幻滅することもあったりして、そこまで知らなくてもいいなと聴く側としても思いますね。でも、そういうわけにも行かないんだろうなって。

- ちなみにMusashi VillageにはQNさんも参加していますが、お二人にアドバイスはしてくれるんですか?

Jeff Loik - QNさんは全ての発言が格言かのような感じですね。

Sadajyo - 寄り添ってもらえるというか、俺が考え込むとかでも、そんなに考え込まなくていいんじゃないって言ってくれたり。

Jeff Loik - 会えば会うほど魅力的で、すごい好きになってくるというか、あの人が作ってる音楽とライフスタイルが一律で揃っていて、話で出てくる内容も「俺は好きでやってるから結果を気にしすぎても楽しくないでしょ」って、一度ふっと荷を降ろさせるようなアドバイスをしてくれたり、制作で困っている時に「お前らかっこいいから大丈夫でしょ」っていう言葉に甘えてますね。

- ヒップホップのコレクティブは同世代が集まるイメージが多いので、年上の方が参加しているのは珍しいですよね。そういう方がいるのはプラスの効果が大きいんだろうなと思いますね。

Jeff Loik - 一緒にやってくれていることが貴重であり、こんなことないなと思ってますね。QNさんはご自身の過去のことは自分たちには一切話さないので、今を生きている。

Sadajyo - QNさんはラッパーとしても、職人としてもお父さんとしても全部QNさん。それが本当にかっこいいなって。普通仕事はこうで、音楽はこうでじゃなくて全部オープンにしている。

Jeff Loik - Sadajyoが悩んでる部分は全部QNさんが体現してやっているからすごくいい刺激になってる。QNさんがいると自分たちの視野を広げてくれる感覚がある。引き算的なかまし方は音楽的にも人間的にも学ぶことが多いですね。一生Musashi Villageの周りにいて欲しいですね。

- これは興味本位なんですが、2人は週4~5で会ってぶつかったりとかないんですか?

Jeff Loik - 基本先輩後輩の上下関係はあるので、Sadajyoが言いづらいのかなとは思うんですけど。僕はお構いなしに思ったことは言ってこうとは思いますね。心で思ってるけど言ってないってことはなくそうとは思ってます。

- Sadajyoさんは反発心は生まれないですか?

Sadajyo - 時と場合によるんですが(笑) 基本的にはないですし、自分が下がっている時に、ハッパをかけてくれるので、その反発心を原動力に動くみたいなところもありますね。

Jeff Loik - Sadajyoがそうなってる時は結構わかりやすいので、そういう時に煽るとアドレナリンが出てきて、思ってても普段言えないことがバーって出てくるから、それも狙ってますね。Sadajyoは敬語で話すのが好きみたいで、絶妙にバランスがいいと思ってます。

- 最後に2人の今後のプランについて教えてください。

Jeff Loik - 1stまでは2人で作ったので、今度は僕らの色を他のラッパーの方も含めて楽曲を作っていけたらと思いますね。そういったフィーチャリング曲をいくつか出していきつつ、Sadajyoのソロだったり僕のビートアルバムだったりを同軸で考えていますね。どんどん色んなところに行って、僕らがかっこいいと思った人にかっこいいと思われるように頑張ろうと。かっこいいと思ってくれたら曲もできますしね。

Sadajyo - 2人の作品も含めて3つの軸で動いていきたいですね。Jeff Loikと作ることは自分にとって勉強の連続だし、ソロで他のビートでやるのも楽しみだし。

Info

■アーティスト名:Sadajyo x Jeff Loik
■タイトル:『Golden Virginia』
■配信リンク:https://linkco.re/5qBmvTEZ

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