【インタビュー】Maphie 『Maphie Season』|移ろう季節の中で

1999年生まれのアーティスト・Maphieが、1stアルバム『Maphie Season』をリリースした。これまでにもシングル“Maverick”やuyuniとのコラボ曲”short pants”などのリリースで早耳なリスナーから注目を集めていた彼は、今作ではラップからビートメイクまでを全て自身で手がけ、内省的なコンセプトをピュアかつポップな表現に落とし込み、1stアルバムにして高い完成度を持つ作品を作り上げた。

そんな『Maphie Season』の背景には「変化」や「喪失」の体験、そして彼の内面に存在する独自の感覚があるという。このインタビューは、今作を形作るMaphieの感性に迫るべく話を訊いたものである。

取材・構成:山本輝洋

撮影:sumire ozawa

- 今回は初めてのインタビューということで、Maphieさんのルーツから1stアルバムである『Maphie Season』に至るまでの経緯を訊いていきたいんですが、そもそも音楽に興味を持ったきっかけはなんだったんでしょうか?

Maphie - 小さい頃からアメリカのポップスとか、いわゆる「洋楽」みたいなものが好きでした。Avril Lavigneとかをすごく聴いてて、そっちの音が凄く好きだったんですけど、中学や高校辺りでバンドにハマって、高一ぐらいからライブに遊びに行くようになりました。でも日本のバンドのライブの雰囲気って、しきたりとかがあるように感じていて。歌うやつはダメとか、ハイヒールでライブにきてる人をネット上で叩いたりとか、そういう悪い部分が見え始めた時に一気に冷めちゃって(笑)。その冷めたタイミングで、新木場Studio Coastで開催されたtofubeatsさんとかbanvoxさんとかが出てるイベントに遊びに行ったんですよ。それが人生で初めてのクラブイベント的なもので、遊びに行って衝撃を受けて。今まではブレイクダウンがあったらサークルピットを作ったり、動きにみんなが乗っかっていくのがライブだと思ってたんですけど、初めて行ったクラブイベントではお酒飲んで喋ってたりとか、「この曲めっちゃ良い!」みたいに喋ってたり、凄く自由な感じがあって。それが昔俺がハマってたポップスのMVみたいで、「この自由な感じいいやん」みたいになって。そこからバンドよりプロデューサーとか、DJとかラッパーとかにシフトして行った感じですね。

- そこからご自身で音楽を始めた経緯は?

Maphie - 高校の時とか大学の時に自分が音楽をやるとは全然思ってなかったんですよね。デザインとかイラストをやっていたので、そっちで自分の表現が出来たらいいなと思ってたんですけど、コロナの自粛期間に暇になって。それまでは友達のバンドのアートワークを手がけたりタトゥーのデザインをやったりしていたんですけど、自分自身で表現をするのも好きで。結構Instagramとかもこだわったりするのが好きだったので、音楽向いてるんじゃないかと思ったんですよね。地元の友達で日芸に通ってるやつがいて、ちょうどその時にそいつがビートを作ったから「ラップ乗せてみようよ」って感じになって。そこから遊びで曲を作り出しました。そのまま作って終わりっていうのも勿体無いから出すことになったのが1stシングルの”Vancouver”ですね。

 - 最初からあのクオリティの楽曲を作れたのは凄いですね。

Maphie - 今聴くとミックスとかリリックも適当だし、日記みたいな曲ですね。あれはちょうどバンクーバーに旅行に行ってた時の経験談みたいなものなので、日記を軽やかに歌うような感じでした。

 - 地元は千葉のニュータウンということですが、Maphieさんにとってどのような街ですか?

Maphie - めちゃくちゃ郊外で、田舎でもなければ都会でも無いというか。でも東京に出るのに一時間掛かる、マジで何も無い中間地点みたいな場所で。俺の地元は建物と建物の間隔が広いっていうか、何も無い空間がいっぱいあるような場所だったんですよね。だから広いものが好きっていうところがあります。 自分の楽曲はあまり音数が多くないんですよ。隙間を開けることに重点を置いてて。それも自分が生まれ育った街の特徴だったり、ミニマリズム的なところに影響を受けているのかもしれないですね。

 - 2020年にリリースされた“Vancouver”と“Kissing The Dolphin”、“Omatsuri”の3曲は全て英語のリリックですよね。最初は英語の方がリリックを書きやすかった?

Maphie - 聞いている音楽も普段観る映画も殆ど国外の作品が多いから英語の方が浮かぶかなと思ったのと、シンプルに自分は日本語の語彙力が無いんですよ(笑)。小学生の日記みたいになっちゃうから、英語でやろうかなって。

 - 英語の方が言葉が出てくるのは面白いですね。

Maphie - バックグラウンドにあっちの文化があったからでしょうね。留学に行っていたりとか、親が海外に住んだ経験があったりで、親しみがあるというか。

 - なるほど。そこから現在では英語と日本語をミックスした形でリリックを書かれていますが、日本語を使い始めたのはどういうきっかけだったんでしょうか?

Maphie - 友達に「英語だけだと分からない」って言われたのが理由です(笑)。あと、自分が音楽をやり始めてからJUMADIBAくんとかと知り合って、そこから日本のラッパーを聴くようになったんですよ。聴いた時に「日本語、全然綺麗だな」と思って。日本語でも口語の形を保ったままスルッとリリックに落とし込めれば綺麗な流れになるんじゃないかと思って、実験的にやり始めた感じですね。

 - 最初に日本語でリリックを書こうと思った時に、慣れていないが故の苦労もありましたか?

Maphie - 基本的に曲の中で歌っていることは個人的なことだけなんですけど、日本語だと断片的になりすぎちゃうというか。言語の違いで、英語の方が細かく言えたりする。英語の方が情報量を詰め込めるんですけど、日本語だと口語っぽくなっちゃうし、文字数も少ないから抽象的になりすぎちゃって。リリック全体を読んだ時に、脱線してるなって感じてましたね。

 - その部分は、今は克服出来たと感じていますか?

Maphie - そうですね。最初はそこを気にしすぎていたと思うんですけど、今考えたら言語関係無く思ったことをぶち込めばいいなって。何も考えずぶち込んだら結構まとまるってことに今回アルバムを作ってみて気づきましたね。

 - ちなみに、言いたいトピックによって英語と日本語でリリックの書きやすさに違いはあるんでしょうか?

Maphie - 言われてみれば、本当に自分の中でポンと思ったことは日本人だから日本語で出てくるんですけど、「これ言いたいな」っていう意見とかは皮肉めいた言い方で言いたい節があるから、それは英語の言い回しで言うことが多いですね。

 - 確かに、リリックを見てみると遠回りしたポエティックな表現は英語で書かれていて、その中に日本語が断片的に現れる感じで。その断片的な感じにもポエジーがあるし、それが一つの楽曲の中で同居しているバランスが面白いと思いました。ここからはアルバムについての話を伺いたいのですが、『Maphie Season』というタイトルの由来を改めて伺えますか?

Maphie - 由来は沢山あるんですけど、音楽をやる前からアートワークとか、自分が綺麗だと思って撮った写真をSNSに上げる時にキャプションを「Maphie Season」にしていて。最初は意味とか無くて、「Maphie」っていう渾名と、語呂がいいって言う理由だったんですけど、自分が世界を見た時に綺麗だと思う感覚や、それを感受する装置的なものを自分の中で「Maphie Season」と呼ぶようになったんですよ。今回のアルバムは自分が22年間生きてきた中で世界に対して思ったことを詰めたので、題名はその「Maphie Season」でいいかと思って。もう一つ、自分の地元に「四季の道」っていう散歩コースみたいなものがあるんですよ。そこは今でも散歩するぐらい自分の生活に根付いていて、辛かった日とか寝れない日に好きな曲を聴きながらそこを歩いていて。夏とか冬でもそこを散歩する時だけはどこの四季にも当てはまらないような浮遊感を一人で感じていて、それが四季のどれでもない自分だけの季節だと思って、それを「Maphie Season」と呼んでいます。

 - ご自身が表現したいことだったり、散歩している時に感じている感覚だったり、そういった全てを含んだものが「Maphie Season」なんですね。なおかつ、今作にそれらが落とし込まれていると。

Maphie - そうですね。

 - 以前リリースにあたってインスタのキャプションでアルバムについてのコメントを投稿されていたと思うんですが、その中で「Maphie Season」は自分の中のみにある感覚で、それを作品という形で共有したことによって自分だけのものじゃなくなったから、ある意味での終わりを迎えたと書かれていましたよね。アルバムの中でも、何かが移ろう様や変化していく過程のようなものが歌われていると思うんですが、何かが変わっていく様とそこに感じる寂しさ、ポジティブなものとネガティブなものが同居している感覚はアルバムの制作を始めたから感じた部分なんでしょうか?

Maphie - それは、ちゃんとアルバムを作ろうと思ったきっかけがあって。去年の5月に、めちゃくちゃ仲良かった親友が亡くなったんです。人生で一番デカい喪失体験をして、その期間ずっと浮いてるような感覚があって。喪失が自分の中で大きなコンセプトになっているんですけど、何かが終わっていく時、例えばパーティの終わりとか修学旅行の帰り道とか、そういうのも全部めちゃくちゃ寂しいし辛いけど、それが人の人生の中で一番綺麗な部分かなっていうのを身に沁みて思ったというか。友達を失ったことは凄く辛かったけど、その人との思い出をカメラロール遡って思い出してる時に、「めっちゃ寂しいけどこの世って美しいな」って感じて。そう感じたのが発見というか。辛いものは辛いけど、その中に言語化出来ない美しさがあると思ったんですよ。それをアルバムという形で表現しようと思ったのがきっかけですね。だから作品の中にも喪失とか、物事が一つ終わることによってそれが思い出に変わったり、逆に何かが始まったりしていくから、そういう喪失を大切にしようと思って作りました。

 - 凄く辛い状況の中に、ピュアでポジティブなものを見出すことが出来るということでしょうか?

Maphie - ポジティブとかネガティブというよりは、自分が生きてきた中で一番綺麗なものを「Maphie Season」にしたかったという思いがずっとあって。アートワークの話になるんですけど、自分は空と海が大好きなんですよ。良い時も悪い時も空の写真を撮ったりしてて。「善い/悪い」とか「ポジティブ/ネガティブ」っていう二元論以前の純粋な美しさみたいなものが空の青色にはあって。それがそのままアートワークになっています。

 - 空や海のイメージはMaphieさんの作品に共通して登場する部分だから、青という色がMaphieさんにとって特別なものなのかなと思っていました。アルバムを通して何かが終わりに向かっていく時制が通底していますが、仏教における「中陰」の概念をタイトルに冠した2曲目の“Bardo”はその中間地点ということでしょうか?

Maphie - “Bardo”は死者が亡くなってから転生するまでの期間のことなんですけど、あの曲は自分の讃美歌なんですよ。Maphieを賛える歌として作ったんですけど、アルバムの流れとして一曲目の“The Party”の後半が“Bardo”の導入になっていて。カオスな目が回る感じになっているんですけど、あれも躁鬱で言う「躁」や、ハレとケで言う「ハレ」というか。パーティやお祭りのピークみたいな作品で。そこが一番上がっているポイントで、後は下がる一方なんですよ(笑)。だから一つのピークとして自分自身を讃えまくるナルシスティックな曲を配置しました。

 - 一番ヒップホップ的なトピックの楽曲ですよね。

Maphie - そうですね。最初「曼荼羅」っていう曲名だったんですけど。作品の中でふざけるのが結構好きなんですよね。凄く抽象的で神秘的なことを言ったと思ったら、次のヴァースで親しみやすいようなことを言ったりしてるのは凄く俺っぽいというか。多分みんなそうなんですよね。妄想したり夢を見たりして、でも現実は現実のままで、人知を超えたことは起きない。そういうギャップに苛まれながらも自分の頭の中はずっとズンジャカしてる感じを表現したかったんです。

 - ある種の乖離感というか。

Maphie - はい。一つ一つの楽曲を作ったきっかけはバラバラなんですけど、一貫しているのはエスケーピズム的なもので。リリックの中で「どっか行きたい」とか、全部そういうことを言ってるんです。

 - 確かに、今作の核となる要素として「変化」や「喪失」の他に「ここではないどこか」への想いがあると感じました。“Living on Mars”などはまさにそうですが、リリックの中に「宇宙」というモチーフが頻繁に登場していますよね。

Maphie - 東京から近そうで近くない千葉に住んでいるということもあるし、海外に何回か行ったことがあってもそんなに逃避行感を得られなかったというか。結局地球から出ない限り現実世界の範疇に収まっちゃうよなっていうのがあって、そう感じてから自分の頭はだいぶ遠い場所に行き始めていて(笑)。それを言語化するにあたって一番ピッタリくるのが宇宙とか違う星だったりした。そういう願いみたいなものですね。

 - なおかつ、ここでの「宇宙」というのは文字通りの宇宙とは違って、どちらかと言うと内面にあるものですよね?

Maphie - 天文学的な話で言う宇宙じゃなくて、マルチヴァース的な宇宙のことを言ってます。世界って沢山あった方が面白いし、そっちに行ったり来たりしたいなと思って。

 - 逃避への願望がある一方、4曲目の“Labyrinth”で歌われているものはMaphieさんにとっての現実ということでしょうか?

Maphie - “Labyrinth”は東京のことを歌っています。初めて東京に来た時に凄くワクワクして、渋谷のスクランブル交差点で写真撮ったり丸の内の都会見て「めっちゃ綺麗だな」と思ってたのに、今となってはなんとも思わない。「ただ人が多くて入り組んでるだけだな」みたいな。そういうある種のもう無くなっちゃったキラキラというか、大好きだった東京が今ではただの迷路みたいな、抜け出したいと思う対象になっちゃったっていう。でもやっぱり好きなことは好きなんですよ。だから、その中にいてめちゃくちゃな気分になっているのを明るく歌ってる。そういう二面性みたいなものを表現できたと思います。

 - お話を伺っていると、“Labyrinth”で言えば閉塞感や混乱とキラキラしたものが同居しているように、相対する二つのものが同居しているアンビバレンスがMaphieさんが描く世界の特徴なのかなと。“Womenswear”やシングルとしてリリースされた“Maverick”では複数のセクシュアリティが行き来するようなリリックを書かれていますが、そうした表現もある種の二面性と言えますよね。

Maphie - ぶっちゃけ自分はマイノリティじゃないんですけど、文化的な面として「女の子」っていうものが好きで。観る映画も女の子たちの青春映画とか、キラキラしてるものが好きなんですよ。スカートとかをたまに履いたりするんですけど、それは単に可愛いから履いてるだけですね。

 - “Maverick”のMVを観た時は、安直かもしれないですがYoung Thugを連想したりしました。男性のヒップホップアーティストがフェミニンな表現をする機会も増えてきていますよね。

Maphie - スカートを履いたきっかけは、2019年の夏にシドニーに遊びに行って、The 1975のライブを観に行ったんです。その時に初めてMattyがステージ上でスカートを履いていて、それに衝撃を受けたというか。ヒラヒラしながら気持ち良く踊ってる姿が一人の人間として凄く綺麗だしカッコいいし可愛いなと思ったんですよね。

 - なるほど。“Womenswear”はその前の“Pretty Maph Type Beat”とフレーズが繋がっていますが、“Pretty Maph Type Beat”はMaphieさんの中で大事な瞬間を切り取ったものなんでしょうか?

Maphie - あれは地元の幼馴染にピアノをずっとやってる友達がいて、今年から音楽の先生になるんで、「学生のうちに一個作品として残しておきたいね」って話して。それで、「俺のインタールードの枠を一個全部あげよう」って(笑)。あれは“Womenswear”のコードを弾いてもらっているところを直で録音してるんですけど、綺麗に繋げる予定だったのに俺が「めっちゃいいやん」って喋っちゃって(笑)。あれも生活の瞬間っていうか、緩急をつけるのに良いなと思って。だから話し声とかもそのまま入れて、何も編集せずに音源にしました。“Pretty Maph Type Beat”っていうタイトルも、全然ビートでもないし話し声とかも入ってるけど、「俺のタイプビートは無えよ」っていうことですね。

 - 環境音は記録としての意図が大きいのかなと思っていたのですが、偶然でもあったんですね。

Maphie - はい。でも作り込むのが好きじゃないので、生な感じを出した方が作品としては良くなるのかなと思って。

 - 『Maphie Season』は作品という形で共有された時点で一つの終わりを迎えるというお話でしたが、アルバムを作り終えてリリースした後は寂しさや感慨がありましたか?

Maphie - 結構ありましたね。「ロス」っていうか。ずっと表現しようと思っていたことを全部注ぎ込んだんで、一つのサーガが終わったような感覚がリリースした後はあったんですけど。でもこれから、『Maphie Season』を出した後に新しいことが始まるかなっていう、そういう気持ちもありました。

 - タイトルトラックの“Maphie Season”にも「終わりが近づくにつれて薄れていく」というリリックがありましたが、同時に先に向かっていく希望のようなものも見える楽曲で。まさにそうした感情ということ?

Maphie - そうですね。夕方とか夜明け前の空を見ているような気分になって。多分あの時間が「Maphie Season」に近い時間帯なんですけど、寝落ちして起きたような感覚になりました。「綺麗だったな」って思い出してるような。もう薄れきって終わったような感覚ですね。今回はアルバムの構成を先に考えて作ったので、“Maphie Season”は最後に出来た曲なんですよ。やっぱりタイトルトラックは難しくて、あれだけなかなか完成しなくて。。「何を言おうかな」と思った時に、アルバムを通して言いたいことをそのまま言おうと思って作りました。

 - それ自体が季節の移り変わり一つの変化をコンセプトにした作品を完成させた後に、ご自身の内面に変化はありましたか?

Maphie - 凄く気持ちが軽くなりましたね。モヤモヤがめっちゃ取れて、清々しい気分になった。呪いから解かれたような気分ですね。制作期間は一年間ずっと内省を繰り返して、考え込んだりしていたんですけど、アルバムが完成してから一週間ぐらいは何も考えていなくて(笑)。でもリリースされてからは、自分の音楽がより生活と身近になったというか。人生の到達点みたいなアルバムを作ったんで、またゼロからスタートするから、ここからは気楽にやっていこうって感じになりましたね。

 - 作ろうと思った動機が軽いものではない作品が完成して、また一からスタートするマインドになったのは良いことですよね。一方でそれまでの自身の全てを注ぎ込んで1stアルバムを完成させた後の苦労みたいなこともよくある話ですが、今後の展望などは既に見えていたりしますか?

Maphie - 今はもう次のアルバムを作っている最中なんで、やりたいことは全然ありますね。自分がアルバムとか作品をリリースするにあたって良い意味で責任感が無いので、何を求められてるとか考えたことも無いし、自分がやりたいことをやればいいなって。『Maphie Season』を作った後に一個の大きなプロジェクトを作りたいと思っていたので、それを作ってる最中です。曲を作るのは全然好きなので続けるんですけど、他にもイラストとか、別の表現もやっていきたいと思ってますね。

- サウンドの面で、今作を経て新たにチャレンジしたいことなどはありますか?

Maphie - サウンドの話で言うと、もっと音数少なくしたり、逆にパンパンにしてみたかったり。サウンドの面はまだやり切った感じではないので、新しいサウンドはもっと追求したいですね。後は、フィーチャリングとかが好きじゃないんですよ。だから自分が誰かフィーチャリングしたりする予定は今のところ無いけど、最初から一緒に作るのはやりたいですね。uyuniさんと一緒に作った“short pants”もそうなんですけど、同じマインドでゼロから作ったらスルッと出来るんで、ちゃんとした合作は他の人ともやっていきたいですね。

 - 最後に、3月4日には恵比寿のBATICAにてリリースイベントが予定されています。ライブにAOTOさん、uyuniさん、NowLedgeさん、DJに宇宙チンチラさんとgentokuさん、VJにippaida storageさんがラインナップされていますが、このイベントに向けた意気込みはいかがでしょう。

Maphie - NowLedgeくんとAOTOくん、俺、宇宙チンチラは全員違うフィールドでやってるけど、良い意味でインデペンデントな人を集めました。界隈とかシーンの内輪ノリが嫌いなので、そういうのを全部ぶっ壊して、アメリカのホームパーティみたいなノリのパーティが出来たら良いなと思ってます。

 - ありがとうございました。

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