【インタビュー】甲田まひる|全部自分でやらないと気が済まない

2001年生まれながら、すでに様々なキャリアを積んでいる甲田まひるがシンガーソングライターとして11月にデビューEP『California』をリリースした。

タイトル曲の"California"はセクションがドラスティックに変わっていき、甲田自身が影響を受けたポップスやロック、ヒップホップなど様々なジャンルを詰め込んだ1曲となっている。シンガーソングライターとして活動をしたいというきっかけには、90年代のNYのヒップホップがあったという。このインタビューではそんなヒップホップの出会いから、甲田の貪欲な好奇心と行動力について紐解いていく。

取材・構成 : 和田哲郎

撮影 : 笹木晃

 - 今日(インタビュー日)が現在の名義でのデビューEPのリリース日ということで、改めてリリース後の心境はいかがですか?

甲田まひる - ピアノの作品から期間が空いていて、もちろんそこからずっと準備をしていたということもあるんですけど、私がやっている音をみんなに聴かせたいというのはずっと思っていたので、それが出来たことが嬉しいです。

 - 元々ジャズの世界で活動されていた中で、歌への気持ちはいつ頃からあったんですか?

甲田まひる - 『PLANKTON』を録音していた16歳ぐらいから歌いたいと思って、実際にソフトを使って歌を作り始めたのは一年半ほど前です。それまでジャズしか聴いてこなかったんですけど、ヒップホップに出会って、「次やりたいのはヒップホップ」ってなったんです。あとLauryn Hillを聴いて、「ジャズのアルバム出したら次は歌いたい」と思ってました。

 - ヒップホップとの出会いは具体的にどういう感じだったか覚えていますか?

甲田まひる - A Tribe Called Questの『We The People』がちょうど出たタイミングで。私のミュージシャン友達の中でAaron Choulaiというビートメイカーでピアニストの人がいるんですけど、石若駿さんとよく演奏されているのでその繋がりでAaronさんのTwitterを見てたら「ATCQの新譜ヤバい」と呟いてて。それまで存在を知らなかったですが、調べたら一曲目からハマってしまいましたね。ジャズ以外のジャンルに興味がそんなに無かった中で、「このサウンド超憧れる」ってなって、昔の曲を掘るようになって、さらに90年代に活躍したヒップホップアーティストにたどりついて、NasとかDJ Premierとかが好きになりました。あとはRobert Glasperとか、J Dillaとかがやってることを生楽器でやってるようなもの感じがして、Glasperを好きになったのはかなり遅かったんですけど、私にとっては結構新しかったので、ヒップホップにピアノが入ってるのを独学でやり始めて。ちょうど『PLANKTON』の制作時期だったので、「じゃあそういう曲も入れたいな」ってなった感じですね。

 - その時まではジャズ以外の音楽に対する情報を遮断していた?

甲田まひる - そうですね(笑)。ポップスも流行ってるものはそんなに刺さらなかったので、本当に聴いてなかったですね。

 - なるほど。でも、ATCQを聴いた時にグッと来たポイントはどこだったんでしょうか?

甲田まひる - 確かシンセベースで始まるような感じだったんですけど、普通に電子音楽として今まで自分がやってきたものと違う重さとかがカッコいいなと思って。後はQ-Tipの声とラップがやっぱり衝撃でしたね。全曲良かったし、しかも、ちょっとジャズっぽさもあるじゃないですか。だからこそ興味が出て、Phifeは新作には参加出来てないですけど、それぞれ役割が成立してる感じにもめちゃめちゃ惹かれて、ドキュメンタリーとか観るようになりました。

 - その流れでニューヨークの90年代の他のアーティストも聴くようになったんですね。渋谷のManhattanでCrooklyn Dodgersのレコードを買ったと聞いたんですが、なんでCrooklyn Dodgersだったんですか?

甲田まひる - 初めて買ったレコードで、一番好きですね。きっかけは覚えてないんですけど、サンプリングの使い方がめちゃめちゃ好みだったんですよね。ヒップホップって曲を聴くとサンプルソースとかリリックとかも調べるじゃないですか。その時に、もちろんサウンドが良いから気になるっていうのもあるんですけど、歌詞の内容もめちゃめちゃ熱いと思って。その頃Premierも超好きだったんで、イントロのスクラッチの感じで分かるし。その時だけのメンバーみたいなのも凄く良いし、それが94、95で、後は2007年で全員熱かったし。もちろんD.I.T.C.とかPharcydeとか色々好きなんですけど、その曲が本当にで好みすぎて「レコード欲しい!」ってなって。その時期、Manhattanは何かある度にレコードを見に行ってたんですけど、ジャケ買いとかはまだ世代じゃなかったし、買うまで勇気が出なくて。こっそり行って恥ずかしかったから出来るだけ店員さんと話さないように見て「ATCQめっちゃあるな」みたいな感じで、店内の曲Shazamしたり。欲しいものが決まってから行けたので買って、その日の感動は一番ヤバかったですね。あの曲は本当にいいですね。

 - さっきからすらっとD.I.T.C.の名前とかも出てきましたが、本当に90年代のニューヨークがドンピシャなんですね。

甲田まひる - ニューヨークでSmif-N-Wessunのライブを観に行ったとこもあって。何十年ぶりのツアーみたいなのがあって、2デイズだったんですけど、めっちゃ小さいマンハッタンの箱でやってて。現地で知り合いと一緒に観たんですけど、フライヤーに書いてないのにM.O.Pが出てきたり、Black Moonがいたりして。前座でEvil DeeがDJしてるんですよ。だからいくらでも待てて(笑)。びっくりしたのが、かける曲とかも本人たちの名盤オンパレードみたいなのを普通にかけてて。もっとマイナーなのをやるんだと思ったら、一発目からProdigyかけたりM.O.P.かけたりするのを本人たちがやってて。しかも一番有名な曲をかけたり、そういうのが面白かったですね(笑)。お客さんもそれに「え~?」とかじゃないんですよ。全ヴァース熱唱してて、「そんなことある?」と思って。前の方は全部現地の40歳から50歳の男の人が一人で来てて。めちゃめちゃ盛り上がってましたね。Boot Camp Clikの面々がDJの裏にどんどん出てきて集まって、夢見たいでしたね。

 - すごい一夜ですね。

甲田まひる – 本当にすごかったです。グッズ買いましたもん。家宝ですね。

- ヒップホップに出会ったことで、その後の自分の人生の向かい方みたいなものも変わりましたか?

甲田まひる - 全部変わりましたね。遅かれ早かれ、こんな世の中だからヒップホップには触れてたと思うんですけど、自分で見つけて好きになるのって凄く大きいじゃないですか。そういうタイミングが偶然あったのは凄く良かったなと思うし、そこから実際に歌を出すってなった時に、それが無かったら全然違って、ラップとかもしてないだろうし。そもそもGivvnと90年代のヒップホップに繋がりがあるというのもめちゃめちゃデカいので、そういうのが無かったら全部違っただろうなと思います。

 - 凄く面白いと思うのが、90年代のヒップホップに影響を受けてそのままそういうオーガニックなサウンドでR&Bをやるってなったら繋がりとして分かりやすいですけど、今作はそういう要素は別に無いじゃないですか。その辺りのヒップホップからの影響の受け方が、サウンド面じゃなくてもう少し違うメンタリティ的なものなんですかね。

甲田まひる - そうかもしれないですね。もちろん好きだったんですけど、やっぱりR&Bと言っても歌上手いのが前提だなっていうのはあったので、そこまで歌うことに得意意識があったわけではなかったですし、サウンドももっと攻めたかったので、そこは無くて。しかもヒップホップアーティストがやっていることをそのままやるのも違う、そのものの文化が好きだからこそ出来ないというのもありますよね。

 - じゃあ、発想の転換じゃないけど、ゼロから「自分の音楽ってどういうものなんだろう」ってことを考える必要があったんですね。

甲田まひる - そうですね。中学校の図工で作ったラジオみたいなものを持っていて、未だに動いてるんですけど、洋楽が流れるチャンネルがあって。そこから流れてくるヒット曲も聴いていたので、そういうのでBruno MarsとかAriana Grandeとかも聴くようになって。ヒップホップが好きになったからそういうのも入ってくるようになって、もうちょっとポップ寄りの曲で歌っている女性シンガーに憧れるようにもなりました。自分でやるとなると、それをどうやって一緒に出来るかって感じに考えるようになりました。

 - "California"は1曲の中にジャンルが多いですよね。

甲田まひる - トラック数がまず多いんですよね。要素多めですね。

 - 自然に作るとああなっていったんですか?

甲田まひる - そうですね。それこそ今回のデモバージョンが割と本来の、構成もシンプルなもので。そこから「自分でやりたいと思っていたものはもう少しポップスかもしれない」と思って、もう少し違う意味でのインパクトが欲しくて。構成を多くしたいってことじゃなくて、ただサビが欲しかった。もっと聴きやすいメロディが欲しいと思って、唯一あった「California」っていうテーマで作ったらあのサビが出来て、それを入れたらしっくり来たんですよ。最初しっくり来たのは私だけだったかもしれないですけど(笑)。で、ブリッジとかも同時進行で作ってはいて、元々そこも洋楽っぽくしようとしていたんですよ。歌詞もある程度できていたので、あれを馴染ませるっていう方が難しいんですよね。そうなった時に、曲のテーマもある程度決まっていたので、逆に面白いんじゃないかと。そこで、セクションごとにめちゃめちゃ本格的にジャンルを作るっていう風にして、多重人格的なイメージでそれぞれのセクションを詰めて行きました。MVも違う人が出てくるような演技をしています。

 - K-POPも今は展開が多いし、ただ基本的にはグループで分担するじゃないですか。

甲田まひる - そうなんですよ。だから成り立つんですけど。曲が出来て来てから、Givvnが「これは一人K-POPだよね」と言っていました。ラップもグループなら担当がいると思うんですけど、そこも自分がやって。確かに一人K-POPという表現がしっくり来るかもしれないですね。でも大変ですよね。グループだからやってることっていうのを今思い出しましたもん。

 - K-POPも好きなんですか?

甲田まひる - めっちゃ好きですけど、歌いたいと思って色々聴くようになってからですね。サウンド的にも、最初音楽的に好きになったグループはRed Velvetなんですよ。本当にカッコよくて、一人でびっくりしちゃって。K-POPって今こんななんだって。めちゃめちゃ可愛い女の子たちが踊って歌っていて、サウンドも攻めていて。

 - ヒップホップもそうでしたが、そういう探究心が旺盛なんですね。

甲田まひる - その魅力の秘密にたどり着きたくて。このバランス感が受け入れられてるってことは、結構可能性があるなっていうのは、自分で色々作っていくうちに思うようになりました。

 - 結構研究対象として意識してるんですね。

甲田まひる - 確かに聞くときは、悔しい系の曲が多いんで。「これやるんだ」みたいなアイディアとか。でも、単純にK-POP自体が好きで聴いてるのもありますね。自分でDTMをやるようになって、歌を作り始めたのとGarage Bandを弄り始めたのが同時なんですよ。だから完全にアコスティックというよりはビートと一緒に作っていて。想像していたやりたい歌っていうのが海外のフェスで踊りながらやるようなものだったので、Givvnに始めて会った時に「私、Coachella出たい」みたいな感じで言って、「じゃあOK」みたいな感じで作り始めたんですよね。だから最初からどういう音でやりたいかっていうのが、自分で作って提示出来るのが一番良いじゃないですか。だからパソコンでやるしかないなと思って。それを始めた時期ぐらいにGivvnに会ったので、そこからデモを色々作って。

 Givvnさん的には、ビートメイカーとしての甲田さんはどうなんですか?

Giorgio Blaise Givvn - 元々はめちゃめちゃだったんですけど、ここ一年ちょいかけて最近作ってくるデモとかはかなり完成されたと思うし。構成とか含めて「ここでこういうドロップが来たら面白い」とか、基本的には彼女の中で出来てるんですよね。

 - それにアドバイスをしていく?

Giorgio Blaise Givvn - そうですね。アイデア出しあったりとか、単純に音色のところをチャレンジしたり。本人が最初に使ってたLogicの音源のまま行っちゃう時もあるし、そこは分かる人が聴けば見えているものが出来てるという感じですね。

甲田まひる - 技術的な部分で言うと、弄り続けてるのでなんとなく作れるようにはなってますね。作れるようにっていうのは、頭の中のアイデアにできるだけ近づけられるようになったってことなんですけど。やればやるほど、結局自分でやらないとダメだなって思うんで、K-POPとかも自分がどういうサウンドを作るかってところの研究対象ですね。トラックとかメロとか、そういう感じで聴いてるし、単純に踊って歌ってっていうアイドル像は元々憧れてたので、パフォーマンスとして好きっていうのもありますね。

 - なるほど。自分でやらないと気が済まないタイプなんですかね。

甲田まひる - 本当にそうですね。自分でディグって吸収して。人に教えられたものとかはスッて抜けちゃう(笑)。

 - ビート作りはどうやって学んでいったんですか?

甲田まひる - 今も本当にLogicの中でしかやらないんですよ。成立しちゃってて。今のところコードの感じとか曲全体の雰囲気を音にするには十分に出来てるので、その中でいかに作業を早く出来るようになるかとか、時間をかけてやるとどんどん早くなっていくんですけど、全部MIDI鍵とPCだけでやっていて。

 - じゃあ全部部屋でやってるんですね。

甲田まひる - 部屋です。ちょうど写真撮ったから見せますね......これだけです。直置きですね(笑)。これがリリックノートで。この感じで、結局ピアニストなのでピアノで全部作るのが一番最初なんですけど、本当にやりたいのはMPCなんですよね。

 - そうなんですか(笑)。

甲田まひる - AFRAさんのビートボックス講座に行ってた時期があって。それを一年半経ってGivvnに言ったら爆笑されて。それも『PLANKTON』とか作る前で、Tribeにハマってから「MPC欲しい」と思って、毎日MPCの画像しか見てなくて。音楽垢も立ち上げて、MPCの情報をひたすら垂れ流すアカウントも作ったんですけど(笑)。機材好きなので。

 - じゃあ本当はフィジカルでやりたい?

甲田まひる - めちゃめちゃやりたいですね。そろそろタイミングかもしれないです。でも、それをグッとこらえて鍵盤を叩いてますね。でもビート作るのが結局一番好きなんですよ。90年代のヒップホップが好きになってる時点でビートありきじゃないですか。だから「こういうのがいい」ってなったらその音色を探すのが楽しくて、それからコード入れるのもピアノでやって。最初にリズムを入れるので。

 - 最初はメロディからだと思ってたんですが、違うんですね。

甲田まひる - ビートからが多いですね。で、それを割と細かくアレンジしていく作り方なんですよ。最初出来たのはいなたい感じだけど、もうちょっとポップに持っていきたいと思ったら持っていくし。自分で色々やってみて変えていくんですけど、だからポップスの曲を作っても、元々はそういう感じのアンダーグラウンドな感じが残ったりとか、コード感もそうだったり、自然とそうなっちゃうってところがあって。そういうことを普段はやっていますね。

 - 面白いですね。そしたら、ある種の手癖でこうなっちゃうんでしょうか?

甲田まひる - そうです。こういうことをやるのは初めてなんですけどね。でも、色々デモを作っている中で自分でも思いますね。

- さっきから話にも出ていますけど、レイジくんとかGivvnくんは甲田さんにとってどういう存在なんですか?

甲田まひる - 二人は、特に一緒に音楽の話をしている時は全員子供みたいな感じですね。同級生みたいな感じのテンションで、「本当にヤバいねこれ」みたいな会話しかしないし、共通言語があるから、そんなに細かい話とかをする感じじゃないんですよね。もちろんそれぞれ違うので、その中で出てくるアイデアとかはそれぞれ違うのが面白いから、色んなアイデア出しの要素が組み合わさって全部出来てるっていうのはあるし、それをただ良い音楽を紹介し合うテンションでやってるのが楽しいですね。

 - なるほど。あんまり仕事っぽく無い感じなんですね。

甲田まひる - 完全に仕事じゃないですね(笑)。でも、そろそろ三人でアー写撮った方がいいと思う。めちゃめちゃ変な昔のグループみたいな感じで。

 - 最近三人でシェアした音楽は何がありますか?

甲田まひる - 最近は、レイジがかけてたのはCiara。レイジはいつも例出してくるのが上手い。「これこの曲っぽくない?」みたいなのが1秒で出てくる発掘王なので。私がラジオでCiaraかけてて、好きなのを知ってて、私がデモで作ったのをレイジに聴かせたら「Ciaraのこれっぽくすれば?」とか言ってすぐ出してくれるんですよ。私は個人的に、昨日収録中にレイジがめちゃくちゃ良いって話してたのがYGで。そのアルバムをちゃんと聴いたことが無かったので、聴いてみたら全然今でも新しく聴こえて。「やっぱディグってんな」って感じでしたね。

 - 今作を出したことで、Coachellaへの夢はどれくらい近づいたと思いますか?

甲田まひる - いやー、一歩を踏み出しただけですね。これを繰り返していくしかないんだと思いました。

 - そこがゴールじゃないですけど、大きな目標だとしたら、そこに進んでいくために必要なことってなんだと思いますか?

甲田まひる - 何があるか本当に分からないじゃないですか。だからある意味では、本当に正解が分からないので挑戦なんですけど、めちゃめちゃずっと真面目に勉強してれば出られるかと言われれば違うし。もちろん技術的な面では本当に初めて泳ぐ人のような感覚ではじめたので、それは新しく楽器を初めてCoachella目指してるようなレベルなので。そういう、常にアイデアだったり、私ですら二人の提案や世の中の流れに驚くことも多いから、柔軟にいないとその道は遠いなと思いますね。

 - それこそキャリア自体は既に長いわけじゃないですか。その中で自分が進んできた道じゃなくて違う道を進むことって、そもそも柔軟じゃないと出来ないことですよね。どうしてそういう大胆な方向転換が出来たんでしょうか?

甲田まひる - なんなんですかね。性格がめちゃめちゃワガママなので......どういうワガママかと言うと、やらなきゃ気が済まないみたいな。やるって決めたらやらないと終われない、みたいな。やっぱり理由ですかね。そういう勢いでずっと生きてきてるので。その中で壁にぶち当たったら勉強して一個一個やっていけば出来るなって思ってきたので、アルバムを出してきたりしたことが自信にもつながってるから踏み出せたんですけど。元々は本当に、やりたいと思っちゃったからですね。「やるしかない」みたいな感じです。

 - じゃあ、ご家族とか周囲の方にはやっぱり反対とかもされたんですか?

甲田まひる - お母さんは元々全然自由な人なので、音楽とかも最初からやらせてくれたし、歌にいく分には変わらないし。「ジャズもちゃんとやりなよ」とは言われますけど、特に反対とかは無くて。

 - なるほど。後は止めるものがいなくて。

甲田まひる - でも、仕事の人とかに次やりたいことを言ったタイミングで、根拠が無いと動いてくれないじゃないですか。そういう時にたまたまレイジとGivvnに出会ったっていう。その二人がたまたまめちゃめちゃ感覚が近い人だったっていうのは、運もあるし必然もあってそうなったんだなって感じですね。ある意味反対どころか肯定的に受け止めてくれる環境が出来てしまったっていう。だから止まれないですね。

 - 来年とかで既にやりたいことは決まっていたりするんでしょうか?

甲田まひる -アルバムを作りたいと思っていますね。近いうちにライブもやりたいです。パフォーマーとしての能力は上げていかないといけないなと思っていて、一回そこでどういうことが出来るのか試してその経験を制作に活かしたいです。

 - 今は可能性しかないという感じですね。

甲田まひる - そうですね。頑張っていい曲を作ります。

 - 楽しみにしています。

Info

1st Digital EP『California』

配信日:11月5日

https://mahirucoda.lnk.to/california

M-1:California

M-2:Love My Distance

M-3:California.pf

M-4:California_demo@201113

全作詞作曲:甲田まひる(※M-3 はピアノ演奏) 

編曲:甲田まひる/ Giorgio Blaise Givvn (※M-3 除く) 

WEB SITE:https://mahirucoda.com/

twitter:https://twitter.com/mahirucoda

Instagram:https://www.instagram.com/mahirucoda/

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