【特集】KEEP WALKING ~ 私が歩んできた道~ | Vol.2 GORO(MIN-NANO / TOXGO)

人生とは選択の積み重ねだ。様々な環境に日々影響を受けて、毎日異なる選択をする。今日はこっちだが、明日はあっち。まったく同じ一日など存在しないから、時に他人からすると整合性が取れないように思われる。だけどそれは間違いなく自分が歩んだ道。だからたくさんの異なる生き方が存在する。

じゃあ現在第一線で活躍しているアーティストやクリエーターは、人生の分岐点で何をどう選んできたのか。この企画では「KEEP WALKING=迷ったら、ときめく方へ」をブランドメッセージに掲げる世界No.1※のスコッチウイスキーブランドJOHNNIE WALKERの協賛のもと、今の状況を作り上げたきっかけとなった出来事を、その時鳴っていた音楽とともに紹介する。2回目は池ノ上に洋服屋と自転車屋のMIN-NANO、原宿でTOXGOとそれぞれ個性が異なる3つのショップを運営するGOROが登場。「ここにしかないものを」という確固たるコアを持ち、共鳴する世界中のブランドと独自のコミュニティが作られていくきっかけとなった3つの出来事を訊いた。

※IMPACT DATABANK 2019に基づく販売数量

取材・構成 : 和田哲郎

撮影 : 横山純

Odd Futureとの出会い

 - 今日はよろしくお願いします。

GORO - よろしくお願いします。懐かしいですね、いつぶりだろう。

 - GOROさんに初めてインタビューしたのは、最初にFNMNLが出来た5年前でしたよね。TOXGOができたばかりくらいの時期ですかね。GOROさんに今回挙げて頂いたのは、Odd Futureとの出会い、The Good Companyのポップアップと、2019年に池ノ上で自転車屋を作った時ということで。Odd Futureについては色々なところでお話されていると思いますが、改めて興味を持ったきっかけを教えてください。

GORO - 10年ぐらい前なのでちょっとあやふやなんですけど(笑)。あの時はまだそんなにソーシャルメディア的なものもそこまで発達していなかったし、Tumblrを渡り歩いて情報をゲットしていた時期で、そこで初めてOdd Futureを知ったんですが、全く見たことの無いものだった。情報の無いものが凄く好きなので、そこから夢中になって「この人たちは何なんだろう」みたいに興味を持って掘った感じです。日本でカバーしてるメディアとかも無かったし。

 - メジャーレーベルと契約をしていたわけでも無いので、追いづらい領域でしたよね。

GORO - 周りの信頼の置ける人たちがTwitterでYouTubeをシェアしているぐらいだったので、本当に全然分からなくって「なんなんだろう」みたいな。一応Tyler, The CreatorがSupremeのアイコンになってるのはファッション方面から見ていたんですけど、その人がラッパーだってことすら最初は分からなかった。しかも、人もいっぱいいるし(笑)。ここであげたTyler, The Creatorの"She"はその時期に印象にあった曲なんですが、特定の誰かとか何かではなくて、未知のシーンが目の前にあって、それをどんどんスポンジのように色々な形で吸収出来るのが楽しくて、夢中になっちゃったんですよね。

 - 実際にLAのPOP UPにも足を運んだんですよね。

GORO - それも良いきっかけでしたね。LAには友達が住んでて、Odd Futureがポップアップをやる最初のタイミングだったので、「これは取り敢えず体験しておくべきだろう」って行ったことも、凄く運が良かったし、行ってよかったなって。MIN-NANO自体は、この時はまだ自転車屋さんの要素が強い時代で、置いてる商品も今のように僕の店にしか無い物って要素は少なかった時期ですね。そういう意識でセレクトはしていましたけど、今から考えたらフワッとした感覚に任せて商品をピックするって感じだったので、LAに行ったのも今の方向性にシフトしていく重要なきっかけだったと思っていますね。

 - 具体的に、そこから繋がっていったブランドはどこになるんでしょう?

GORO - そこら辺で繋がっていたのはSTRAY RATSと、無くなっちゃいましたけどFREEDMINDS。Girls Don't CryやってるPauloとかもそうですし、Carrotsとか、Dertbagもそうですね。今も繋がっているブランドはその辺りです。

 - ショップとしては、日本では他のお店はあまり扱っていなかったものですよね。

GORO - 2、3店舗ぐらいは探せばあったかもしれないですけど、そこにフォーカスしてやってたお店は無いと思いますね。いわゆるヒップホップのTシャツみたいな括りでOdd FutureのTシャツを売ってるお店はありましたけど、シーンをトータルで伝える人たちはもちろんいなくて。僕は彼ら単体というよりコミュニティが面白かったから、早々にそっちに興味が行った感じでしたね。例えばそれまでに売ってたConverseのスケートシューズとかも、Converseっていう枠がある中でのオルタナティブみたいな感じですし、J Crewだったり、スケートブランドも、既にある種のコミュニティがあった。ただあの周りのブランドは日本で誰も触っていないので、売れるか分からないんですよ(笑)。でも持ち帰った時に、好意的に受け止めてくれて、一緒になって興味を持ってくれるお客さんがいたんですよね。そのフィードバックが得られたので、「これでいいんだな」みたいな勇気をもらえた感じですね。そういう考え方は元々あったのかもしれないけど、買ってくれる人がいて、それが成立したから続けられたのは大きいと思います。

 - 凄く不安定になるかもしれなかったというか。

GORO - ずっこけるみたいなこともあり得るし、他に情報が無かったら「何なの?」みたいなのもあるじゃないですか。でもそれを一緒に面白がってくれる人がいて、僕の店に置いてるからということで信用して買ってくれた人もいるし。インディペンデントなブランドのカルチャーをお店として打ち出していけそうだなっていう手応えは、買ってくれるお客さんの雰囲気から察知できました。その時に全然売れてなかったら変わってたかもしれないですね(笑)。そこからは、自分次第で色んなことが出来るようになってきたフェーズになっていったと思います。ファッションのシーンでも、それまではオルタナティブだなって感じでしたけど、メインストリームにもアクセス出来るようになったのかなとは思いますね。

原宿でお店をやるきっかけとなったThe Good CompanyのPOP UP

- The Good Company自体は初期から付き合いがあったんでしょうか?

GORO - そうですね。The Good Companyがオープンした時からの付き合いなので、2012年に僕がニューヨークに行ってて、それからすぐ後にFREEDMINDSをやっていたKumasiが西海岸からニューヨークに引っ越したっていう連絡があって。それでやっていたのがThe Good Companyで「お店のアパレル良かったら置かない?」って言われたのが最初ですね。

 - The Good Companyの良さはどんなところだと思いますか?

GORO - ガツガツしていないところですかね(笑)。ビジネスの前にやりたいことを優先したり、よりアートっぽいアプローチとか、そういうのを感じられるのが凄く好きですね。東海岸だからなのかもしれないです。偏見とかじゃなくて、西海岸の人は結構「トゥーマッチマネー」的なノリになりがちなんですよね。デカくなることの可能性は常に追求する。ニューヨークの人たちはもうちょっと「これはカッコいい、カッコ悪い」っていうのを判断してやっている感じがして。The Good Companyも、もしかしたら最初はそういう感じじゃなかったかもしれないですけど、会話を続けていくうちにそういう方向性になってきたのかな。「どういう風にやっていきたいの?」って話はしてるんですけど、自分から「こうしたらいいんじゃない」みたいなことは言っていないですけど、気がつけば残ったような感じですね。思想としては似てるのかな。

 - 「ガツガツしてない」のは自分もGOROさんに感じるところですね。

GORO - 本当にやりたいことをやって、自分がカッコ悪いとおもうことはやらないってことですよね。あるブランドとのコラボを辞めてもらったこともありますね。長期的に考えて大きな金額が彼らに入ってくるのなら、維持のためにやった方がいいと思うけど、それが数千ドルなら日本のお客さんはみんな離れちゃうから、「もう一度考えてくれ」って。それで結局やめたみたいです。

 - それぐらい深いコミュニケーションが出来るんですね。

GORO - 最終的に決めるのは彼らですけど、友達としての正直な意見は言うようにしてますね。ただ、ビジネスが大事なのも理解してるので、そこはお互いあるよねって。僕も海外のブランドからコンタクトが来た時に、逆に彼らに「この人たちイケてるの?」って聞くようなパターンもありますね。そんな感じで7、8年付き合いがあります。だから当然「ポップアップを日本でやりたい」って時にも僕に声がかかって、ああいう感じでやれたのが自分的には大きかったというか。

 - 2014年にPOP UPをやったときはあの場所は既にTOXGOになってたかと思いましたが、TOXGOになるのはその後ですね。

GORO - そうそう、あの時はTOXGOじゃなかったんですよ。あそこは謎のスペースで。元々TOXGOを一緒にやってるタツオくんが借りてる物件ではあったんですけど、間貸しをしてた感じで。元々彼らは地下でやってて、一階が空いたから一階に移ったんです。で、「地下を手放して変な店が入るのも嫌だし、どうしよう」って話も聞いてて、「なんか良いアイデアないかな」って言われたので、「じゃあ貸して欲しい」って。ギャラリーとしてやるアイデアももちろんあったんですけど、ちゃんとそういう所でThe Good Companyを見せてあげたいっていうのがあってやらせてもらって、自分の価値観がガラッと変わったって感じですね。

- あの店外含めた盛り上がりは凄かったです。

GORO - あの時は本当に凄かったですね。向かいもまだセブンイレブンじゃなくてUnited Arrows Beauty & Youthだったんですよ。お店のスペースにもみんなたまるから、そこの人にも平謝りして。でも凄く好意的に「面白いね」みたいに言ってくださって。あのパーティの時のことは凄く覚えてます。和田さんがかけたRATKINGの"Canal"でみんなブチ上がってたので「やべえな」って。やっぱニューヨークなんだなって感じがしましたね。自分はPOP UPも初めてで、英語もまともに喋れないし、プレッシャーが凄かったんですよ。それも相まって、「なんとかなりそうだな」みたいに感じられたので、凄く印象的でした。

 - あのPOP UPからTOXGOをやりたいとなったんでしょうか?

GORO - そうですね。改めてタツオくんとも話す時間が増えたし、「やっぱ原宿でやってみたいな」って思ったので、翌月にはタツオくんに「やらせてくれないか」って話して決めました。MIN-NANOもオープンして5年ぐらい経ってたので、次のフェーズにと思いました。扱ってるブランドも増えてきて、置ききれない部分もあるし、自分も一人でお店をやってて、お客さんが増えるのはいいんですけど、全部は許容出来ない。もう少しメジャーに押し上げたいブランドもあったけど、でも自分のお店の性格としてそういうことはしたくないので、そのバランスをとるための手段としてTOXGOがあると、もう少し距離感がある感じでやれるかなって。お店を二つやるってこともそうですし、原宿は家賃もめちゃ高いですし、しかも子供が生まれるのもその時だったんで、奥さんとかにめっちゃ言われましたけど(笑)。でも決断して良かったですね。

- そのバランス感も変わらず続けてますよね。

GORO - そこは未だに試行錯誤しながらやってる感じではありますね。どうしてもTOXGOは1つ1つのブランドのストーリーテリングのところは自分がいないから弱いっていうのもあるんですよね。なるべくスタッフの子にそういう部分を担って貰いたいんですけど、どうしてもそこはオーナー二人の色が出がちなので、どうやってそこをコントロールするか。もう少しスタッフのパーソナルな部分を見せることで、お客さんとの距離を縮めるという段階で今はやっています。VERDYのGirl's Don't Cryとかも最初はうちでやらせて貰って、あれは良い例で。VERDYは変な意味じゃなく、池ノ上に元々興味無くて、もうちょっとちゃんとしたいっていうところもあったのでTOXGOでやってて。最後の方は自分たちでコントロール出来ないぐらいの感じになっちゃいましたから、もうやっていないですけど、ああいう大きな動きも立地と距離感があるから出来るというか。あれはあれで凄く勉強になりましたね。

 - TOXGOがあるからこそ池ノ上の方はコアな部分を出せると。

GORO - 自分の中ではそこでやりたいことの折り合いがつけられるかなって。MIN-NANOはアヴァンギャルドなことをしても大丈夫ですし、今は金土しか開けてないので。でもそれが成立するのはTOXGOがずっと開いてるからっていうのはあるので。去年から状況が180°変わっちゃいましたけど、基本はそういう感じですね。また今は次のフェーズというか、アッパーなエリアでビジネスする難しさの局面に立たされてるので、実際こういうエリアの強みも凄く感じますし。どう生き残っていくか、というか、続けられるかって感じですね。大変です、原宿は(笑)。

- 原宿は本当に人いないですよね。観光客がいないとこんな感じなんだと。

GORO - それを凄く感じました。だから、当然今までが異常な状況だったし。ただ人がいるってことは知らない人がキャッチしてくれる一番最初のきっかけになり得るので、そこは凄く重要だし。実際やっていなかったウェブショップをやることである程度売り上げはキープ出来てるんですけど、ウェブショップは新しい人が入りづらいというか。目的ありきじゃないですか。全く知らない人が「なんだこれ」って買ってくれるようなきっかけが激減してるので、そこのやり方なのか、どうしていこうかっていうのを最近は話し合っていますね。

原点回帰で自転車屋を

- そんな中で、2019年にもう一回自転車に戻ったのはどういうきっかけですか?

GORO - それは元々ずっとやりたかったことでもあって。自転車屋としてスタートしたのに結局自転車をカバーしきれていない後ろめたさはずっとあったんですよね。そこをどうにかして出来ないものか、って。でも違う場所でやるのは嫌なので池ノ上で物件を探していたんです。そしたらMIN-NANOの前の物件が出てきたので、「これはもうやる時だろう」っていう感じで。自転車の方をお願いしているスタッフは元々池ノ上に住んでてウチのお客さんだったんですけど、引っ越しちゃったからしばらく疎遠になってて。でもちょうどそのタイミングで店の近くの自転車屋で働くようになって、また来てくれるようになったんです。だから「ウチでやって欲しい」ってお願いして、覚悟を決めてやることにしたっていう感じです。

- 実際に出来ていかがでしょうか?やっぱり自転車屋さんって洋服屋さんとは全く違うお客さんとのコミュニケーションというか。

GORO - 大変でした(笑)。彼が2020年の4月から来てもらうって話になったんですけど、そこでコロナのアレもあって、「どうしよう」って。もう正社員で働いてたところを辞めて来て貰ってるわけだから、当然一ヶ月二ヶ月延長することも出来ないから、「じゃあもうやるしかないな」っていう感じで精神的なプレッシャーはありました。ただ幸い店の移行作業とかも全然残ってたので、最初の一、二ヶ月はあっちの物を片付けて、服屋と自転車屋に分ける作業をやっていましたね。従業員を雇うのはTOXGOではありましたけど、こっちでは初めてだし、「給料払えるのかな」とも頭をよぎりましたね。でもお店の運営も含めて全部お任せしてるので、今はやれなかったことが出来てスッキリしています。新しく入ってくれたスタッフも不安だったと思いますが、がんばってくれたのでそれにもとても助けられました。

 - 原点回帰ですよね。

GORO - こういう時期だからこそ、自転車屋としてスタートしたときにすんなり受け入れてもらえたんですよね。「ああ、自転車屋出来てよかった」とか「昔自転車屋だったよね?」みたいな感じで、「家のボロくなった自転車に通勤で乗りたい」みたいな地元の人も凄く多くて。閑古鳥ってことも無く、定期的に修理とかで来てもらえて。今は修理とかがメインですけど、ちゃんと固定のお客さんもいて、やれることの幅も段々と広がってきてる感じですね。自分が自転車メインでやっていた時にお付き合いがあった人たちも、変わらずまたお付き合いしてくれますし。スタッフは僕が持っていない自転車の資格とかも持ってるので、出来ないことにアクセス出来るのもあって。もちろん凄く高い壁もあるんですけど、そこも徐々に乗り越えられたらいいかなって感じで。凄く効率的にはなっていますね。

 - 最初にお店をオープンした時に、3つのお店をやってる状況は想像していましたか?

GORO - 全然想像していなかったです。だから今でも不思議です。よくやれてるなって気持ちもありますし。行き当たりばったりじゃないですけど、その時々のタイミングでそういう決断があって、ちょっと勇気を出してやったことによって状況が良くなったって感じがするので、やって良かったなとは思ってます。ただ、今後も凄くデカくしようっていう気持ちは無くて。最終的には一人に戻りたいなと思います。歳とってからの話ですけど(笑)。自転車屋のスタッフにも話してますけど、生計が成り立つようになったら、お店ごと全部あげて、一人でやって欲しいって感覚なんですよね。そっちの方が仕事の張り合いも絶対あるし、良いと思う。だから、僕はあそこの自転車屋の売り上げはいらないので、ここで続けてくれればいいっていう感じなんですけど。まだちょっと先の話ですけどね(笑)。

 - こっちは金土しか開けていない状況ですけど、やっぱり定期的にちゃんと出ていってるのが凄いなと。しかも、無理してる感じがしないというか、本当に興味があるものを出し続けているところは中々やろうと思ってもできないと思います。

GORO - そう見えているなら嬉しいんですが、もちろん何も無い週とかもありますよ。自分的にはめちゃめちゃスムーズかと言えば、当然リリースが重なって、何ブランドも一気に出さないといけないとか、そういうパターンもあったりしますし。ただ今こういう状況だからウェブショップがメインっていうのもあって、上手くバランスをとりながらっていう感じですね。ありがたいことに企画の話はいっぱい頂いていますし、今も進行中のやつがいっぱいあるので、それは週末に出しながらですね。週二日っていうのは取り敢えずで決めたことではあったんですけど、今となってはこの立地も含めて自分の性分に合ってるなと。万が一この状況が改善しても、こっちのお店はこのままでいいかなと考えてます。他の日に通販の発送をしたりデザインしたり、ディレクションの仕事をやって。でも出来るだけ金曜と土曜は開けたいんですよね。こういう状況なのでみんなストレスも抱えてるし、悩んでる若いお客さんもいて。話をすることによって情報交換もだし、メンタルヘルス的なところの在りどころとしては開いてた方がいいなと思って。だからそう決めてからは、宣言とかも出ていますが、基本的に金土は開けていますね。今後は、金土だけ僕がいて、他の日は別の子がいるってことにもなるかもしれないですし、状況が変わったとしても、こういう離れたエリアのお店はそういう仕事の仕方になっていくのかなって。周りの同じような業種の人と話してても、結構みんなそういう集中してきてもらうという考え方ですね。どうするのが正解か分からないですけど。まあ後は臨機応変に。メール貰えれば、いる時間だったら「待ってます」でいいですしね。

 - ここにもポスターが飾っていますけど、3曲目としてBad Brainsの"Soul Craft"をあげてもらっています。

GORO - 実際レゲエにだいぶ支えてもらった部分があるんですがこのポスターはタツオくんがアメリカで見つけてきてくれて。僕はBad Brainsが凄く好きなので、「あったから、いる?」って言われて買ってきて貰ったんですけど、お店の内装をどうするか決めかねてる時で。結構このポスターありきで進んだんですよね(笑)。前のMIN-NANOはガチャガチャした店だったからこっちはシュッとさせて、最後Bad Brainsのポスターを真ん中に貼ろうって決まったから、お店の内装のコンセプトがスッと決まったんですよね。自分的には凄く重要なものでも曲でもあるっていう感じなんですよね。それで自分らしさも出るかな、みたいな。

 - さっきも言ってましたが、最終的には一人に戻ってずっと続けたいっていうのが目標ですか?

GORO - そうですね。どうなるか分からないですし、自分が50歳とか60歳になった時にどういう仕事のしかたをしているか分からないですけど、基本的に好きな物を集めてきて、共感してくれる人が手にとってくれたり、そこから何かしらのコミュニティが出来るとか、そういうのが好きなことなので。それが洋服じゃなくなるかもしれないし、本なのか食器とかなのか、レコードなのか分からないですけど、そういう形で何かしらを紹介する仕事が続けられたらいいなとは思っていますね。

 - 車とかの可能性もありますか?

GORO - そうですね(笑)。車屋、今凄くやりたいです。カッコいい車乗りたいって人に「こういうのどうですか?」って提案するお仕事とかも、凄く興味はあります。

 - いいですね、自転車屋と洋服屋と車屋で。

GORO - 「池ノ上ベース」みたいなのはちょっとアレですけど(笑) 何かしらそういうのが出来たらいいなと思いますね。興味は色々と尽きないので。実際車のアパレルの仕事も来年とかにあるので、好きで言ってると声がかかるんだなって感じで。それは凄く楽しみですね。

 - ありがとうございました。

JOHNNIE WALKERによるオンラインライブコンテンツ『The LIVE-HOUSE』が、今月開催。STUTS、大比良瑞希などのアーティストたちのライブパフォーマンスはもちろん、人生の岐路における選択についてのトークも楽しむことができる。詳細は以下!

Info

JOHNNIE WALKER PRESENTS “The LIVE-HOUSE”

・出演 : STUTS、大比良瑞希
・"The LIVE-HOUSE" No.001 大比良瑞希:https://www.youtube.com/watch?v=K64qWCPQMzo

"The LIVE-HOUSE" No.002 STUTS : https://www.youtube.com/watch?v=cm6DYFvabFQ
・動画公開開始:2021年6月18日(金) 20:00〜 
・視聴方法:上記特設サイトより視聴可能(無料)
※当コンテンツは生ライブ配信ではございません。

※ストップ! 20歳未満飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。のんだあとはリサイクル。

RELATED

【インタビュー】JUBEE 『Liberation (Deluxe Edition)』| 泥臭く自分の場所を作る

2020年代における国内ストリートカルチャーの相関図を俯瞰した時に、いま最もハブとなっている一人がJUBEEであることに疑いの余地はないだろう。

【インタビュー】PAS TASTA 『GRAND POP』 │ おれたちの戦いはこれからだ

FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大きな舞台への出演を経験した6人組は、今度の2ndアルバム『GRAND POP』にて新たな挑戦を試みたようだ

【インタビュー】LANA 『20』 | LANAがみんなの隣にいる

"TURN IT UP (feat. Candee & ZOT on the WAVE)"や"BASH BASH (feat. JP THE WAVY & Awich)"などのヒットを連発しているLANAが、自身初のアルバム『20』をリリースした。

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

WONKとThe Love ExperimentがチョイスするNYと日本の10曲

東京を拠点に活動するWONKと、NYのThe Love Experimentによる海を越えたコラボ作『BINARY』。11月にリリースされた同作を記念して、ツアーが1月8日(月・祝)にブルーノート東京、1月10日(水)にビルボードライブ大阪、そして1月11日(木)に名古屋ブルーノートにて行われる。