Pharrellが「俺はタフガイじゃないから、危険に巻き込まれればスニッチする」と語る
ストリートにおいて、スニッチ(密告)は最大の禁忌の一つ。自身の仲間についての情報を警察に密告した者は一気にその身を追われることとなるが、ストリートに生きていない者にとっては、そんなルールなど関係無いようだ。
XXLによると、Pharrellは先週土曜日に公開されたN.O.R.E.が司会を務めるトーク番組『Drink Champs』に出演。そこで彼は、もし自身の身に何らかの危険が及んだ場合すぐに警察に通報すると語った。
彼は「俺はタフガイじゃないんだ。(中略)聞いてくれ、スティーブン・スピルバーグやスタンリー・キューブリックの映画の中では人が撃たれるけど、彼ら自身が銃弾の射程範囲にいたことがあるわけじゃないんだ。彼らは映画を作れるんだよ。そして、俺は音楽を作る。それにインスパイアされているから」と、暴力的な事物からインスパイアされた芸術を作る人が、必ずしも実際にそれらが身近な環境にいるわけではないとした上で、「俺はタフガイじゃないから外で銃撃戦が起こっていても家にいるし、すぐにFBIに通報するよ。みんなスニッチするなって言うけど、俺ならスニッチするね。何言ってんだ?人には人の役割があるんだ。俺はスニッチするよ。俺の周りで何もしないでくれ、牢獄で過ごすことなんて出来ないから。俺はスニッチするよ」と語り、その場の爆笑を誘っている。
自身が所属するギャングのメンバーの余罪を警察に密告したことがきっかけで釈放を手に入れた6ix9ineのように、スニッチが原因でファンからの支持を失い、危険な立場に置かれるラッパーも存在する。しかし実際にギャングスタではないラッパーがそのようなルールを守る必要があるかと言えば、必ずしもそうではないのもまた事実だ。
またPharrellは「みんながタフなわけじゃないんだ。自分をタフに見せたいからと言って、自分に合わないことを続けているようじゃ25年もやっていられない。俺が何をしたいか分かる?自由で幸せな人生を送りたいんだよ」と、自らを偽っていては長いキャリアを歩むことは出来ないとの持論も語っている。
ジョーク混じりではありながら、ある種の本質を言い当ててもいるPharrellの言葉。これ以外も爆笑のトークが続く『Drink Champs』の最新回も要チェックだ。