The WeekndやTeyana Taylor、故Pop Smokeのレーベルオーナーが2021年グラミー賞のノミネーションを批判

今週、毎年の恒例行事であるグラミー賞の候補作がいよいよ発表となった。主要4部門の最優秀レコード賞にはBeyonceの“Black Parade”やDaBabyとRoddy Ricchの“ROCKSTAR”、Doja Catの“Say So”などがノミネートされ、また最優秀アルバム賞にはJhene Aikoの『Chilombo』、Post Maloneの『Hollywood’s Bleeding』、Taylor Swiftの『Folklore』などがノミネート。また、最優秀楽曲賞の候補作としてRoddy Ricchの“The Box”やH.E.R.の“I Can’t Breathe”などが挙がり、最優秀新人アーティスト賞の候補としてMegan Thee Stallion、Doja Cat、KAYTRANADA、D Smokeらが名を連ねている。そんな中、複数のアーティストが賞の在り方に疑問を呈し、話題を呼んでいる。

今年最大のヒット作となったアルバム『After Hours』を発表したThe Weekndは、今週火曜に自身のTwitterにて「グラミーは腐ったままだ。お前たちは俺やファン、業界の透明性に借りがあるんだよ」とツイート。

さらに「正体していないアーティストのパフォーマンスを何週間も計画していたのか?俺が思うに、ノミネートがゼロってことは、招待されていないってことだよ」ともツイートしており、自身の作品が一切ノミネートされていないにも関わらず授賞式でのパフォーマンスをオファーされていたことに対して怒りを露わにしている。

また、今年のラップシーンの流れを語る上で欠かすことの出来ないブルックリンドリルの旗手である故Pop Smokeも、グラミー賞による扱いが疑問視されているアーティストに一人だ。XXLによると今回、彼の所属レーベルVictor Victor Worldwideを運営するSteven Victorが、今週水曜日に公開されたGQのインタビューの中でグラミー賞の選定に苦言を呈している。

彼はPop Smokeの“Dior”が最優秀ラップパフォーマンス賞以上の賞にノミネートされべきであったとしており、「彼がドリルミュージックを始めたわけではないが、彼はドリルミュージックの最前線で、またそれをメインストリームにしたアーティストだ。彼は大きな影響力を持っていた。スーパースターになろうとしていたんだ。(中略)彼に影響力があるのは、彼が死んだからじゃない。それは嘘だ。真実じゃない」と彼の功績を振り返っている。そして「グラミーは嘘だと思う。ディスするつもりは無いが、D Smokeって誰だ?」と、最優秀新人アーティスト賞にノミネートされるべきだったのはD SmokeではなくPop Smokeであったと語っている。

D SmokeはNetflixのラップオーディション番組『Rhythm + Flow』の優勝者として大きな注目を集めたが、たしかにPop Smokeが今年のシーンに与えた影響力を鑑みると、Pop Smokeがノミネートされず彼がノミネートされていることに疑問の余地が無いとは言えない。

グラミー賞のノミネートを疑問視する声を上げているのは彼らだけに止まらず、今年6月に新作『The Album』を発表したTeyana TaylorもR&B部門にノミネーションについて「最優秀“男性”R&Bアルバム賞って言った方がいいんじゃない?だって、私にはこのカテゴリーの中に男性器しか見えないんだけど」と、最優秀R&Bアルバム賞にノミネートされているアーティストの多くが男性であることを批判している。

既に多くの批判を呼び、波乱の幕開けとなった2021年グラミー賞。授賞式に至るまで、今後の動向にも注目し続けたい。

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