【特集】FUTURA LABORATORIES × NIGOLD by CO:LABS Vol.2|JP THE WAVYはヒップホップとファッションのバランスをNIGOから学んだ

NYを拠点に70年代からグラフィティを描き続けているレジェンドFUTURA LABORATORIESと、90年代から日本のストリートファッションを牽引してきたレジェンドNIGOLDによるコラボプロジェクトがCO:LABSでスタートした。

FNMNLではこの企画に関連して、両者の作品に触れてきたアーティストやデザイナーなど世代を超えた5人へのインタビューを敢行。第一弾のGORO(Min-Nano / TOXGO)に続き、今回は待望の1stアルバム『LIFE IS WAVY』を4月にリリースするJP THE WAVYが登場。ネオギャル男として独自のスタイルで知られる彼のファッションとの出会いはNIGOがきっかけだったという。

 

取材・構成 : 永嶋創太

撮影 : 横山純

- 今回NIGOとFUTURAという2人のレジェンドによるコラボレーションとなるわけですが、2人の存在を認識したのはいつ頃ですか?

JP THE WAVY - NIGOさんは小学生の頃とかです。それこそ人生で一番最初にこの服カッコイイと思ったのが、NIGOさんの作るものだったりしたので。

 -  小学生で既にその感覚を持っていたのはすごいですね。どこで知られたんですか?

JP THE WAVY - 恐らくMTVとかでTERIYAKI BOYZを観て、ヤバッみたいな。NIGOさんがその頃作っていた服などを初めて見たときは衝撃的でした。自分が生まれたのが93年なんですけど、その頃からNIGOさんもブランドを始めていると思うので、今日までずっと見て育ってきた。そしたら、こんな感じになっちゃいました(笑)。

 - FUTURAを知られたのもNIGOさんキッカケでしょうか?

JP THE WAVY - それはまた別だと思います。FUTURAも知ったのはたぶん中学、高校とかで。NikeのDunkとか、彼のデザインはよく目にしてました。

 - それこそヒップホップを好きになって、ストリートカルチャーやファッションにも興味を持つようになってからですかね。

JP THE WAVY - そうですね。

 - ファッションといえば、今でもよくNIGOさんのデザインされた服を着られてますよね。

JP THE WAVY - たぶん、これからもずっと好きだと思います。嫌いになることはない。初恋なんで。

 - 好きになり始めた当時の思い出に残っているエピソードとかありますか?

JP THE WAVY - 学校の机にキャラクターのロゴとか彫ってましたね(笑)。あと、中学生の頃NIGOさんのブランドのお店へ学校をサボって行って。迷ってやっと着いたけど、当時の自分には高くてビビって。なんか買わずには帰れなそうな雰囲気だと思ってしまって、たぶんTシャツとかを買いました。後で、親にめっちゃ怒られましたけど(笑)。

 - そうですよね、中学生からしたらかなり高級品ですよね(笑)。

JP THE WAVY - 当時は高くて買えなかったけど、憧れていたものを今になって探して買ったりします。1番最近だと“Louis 8”っていう曲のMVでも、昔の紫のスタジャンとか着てますね。

 - そうなんですね。NIGOさん本人に会ったことは?

JP THE WAVY - 会いたい会いたいと言っていたら、昨年のComplexのパーティで会えてしまって。その時、NIGOさんとPharrell Williamsがいたんですけど。

 -  すごい!(笑)

JP THE WAVY - みんなで一緒にブースを歩いたりして、たくさんカメラマンがいて写真も撮ったんですけど、どこを探しても自分と一緒に写ってるものは無くて。何で!みたいな(笑)。でも、すごい嬉しくて。テンション上がり過ぎちゃって、そこから日本帰るまで3日間ぐらい熱を出して何もできなかったです(笑)

 - 会う前に抱いていたイメージとギャップはありませんでしたか?

JP THE WAVY - そうですね。緊張し過ぎて挨拶しかできなかったので全然分からないですが、物静かなミステリアスな雰囲気で、テレビで観てたままという感じでした。こないだFUTURAにもたまたま会う機会があったんですよ。村上隆さんの個展に呼んで頂いた時にいて。その時も写真を撮ったんですけど、人が大勢いてあんまり写ってなくて。だから、なかなかレジェンドと写真が撮れないんですよね(笑)。

 - WAVYさんのスタイルには、やはり2000年代の東京の雰囲気がありますよね。そういうスタイルになった理由は?

JP THE WAVY - 先程も言いましたが、当時は買えなかった憧れの服たちがその時代の物で、今でも変わらず憧れだからですかね。

 - でも、当時のまんま着ているという感じではなく、今のWAVYさんだからこそな着こなしな気がしますが、その当時の服をどういう風に取り入れたいとかありますか?

JP THE WAVY - 常に一番カッコイイ着方をしたいですね。でも、今は自分も昔よりほんの少しだけ落ち着いたかもしれないです(笑)。

 - 今日もHUMAN MADEを着られていますね。

JP THE WAVY - 最近、一番買い物しているのはたぶんHUMAN MADEですね。渋いのに可愛くて好きです。俺が大人になったのかも。昔はHUMAN MADEはちょっと俺には大人かなと思って、買ってなかったんですけど。GENERATIONSの(佐野)玲於や、(関口)メンディー君とかがいつも着てて、良いなと思ったのが初めかな。

 - そういったNIGOさんがこれまで作ってきたものや活動を見てきて、ご自身の活動にも影響を受けていますか?

JP THE WAVY - めちゃくちゃあると思います。でも、何だろう。影響を受けまくって、こうなってるんですけど…。

- NIGOさんはアメリカのカルチャーを自分なりに取り入れてブランドなどを作っていますが、WAVYさんもアメリカのトレンドを自然と吸収しつつ、自分の言葉で発信したりしている点は近いものを感じます。

JP THE WAVY - ありがとうございます、そうかもしれないですね。後はヒップホップとファッションのバランス感覚を初めに教わったのはNIGOさんからだと思います。

 - 他に影響を受けた人っていますか?

JP THE WAVY - NIGOさん、VERBALさん、Pharrell。小学生や中学生の頃からずっと強い衝撃を与えてくれているのはその3人ですね。今でもずっとカッコイイ。

 - 皆さん現役バリバリですもんね。自分もそうなりたいと思いますか?

JP THE WAVY - めっちゃ思います。その歳に見合ったカッコよさがあるみたいな。そういう歳の取り方をしたいです。

 - 今回のNIGOとFUTURAによるコラボレーションアイテムはいかがですか?

JP THE WAVY - めっちゃ可愛いですよね。これプレゼントだけなんですか?何としてでも欲しいんですけど。

 - (笑)。今日着ていただいたMA-1もすごくお似合いでした。自分でもブランドをやりたいとか、考えたりしますか?

JP THE WAVY - コラボとかはやりたいですけど、自分のブランドを作るっていうのは今じゃないかなという気がします。

 - アーティストグッズは作られている?

JP THE WAVY - 1stアルバムを4月8日にリリース予定なんですが、クラブツアーと、6月26日には初のワンマンライブも開催するので、ツアーグッズも今色々考えたりしています。

 - 今後HUMAN MADEとコラボできるとしたら、何か作りたいものはありますか?

JP THE WAVY - いやぁ、もう何でも嬉しいです。

 - では、もしNIGOさんにまた会えるとしたら何を話しますか?

JP THE WAVY - 2回目ですよね?死ぬほど緊張しちゃうので1回目と同じな気がします、挨拶だけまたする(笑)。いつか覚えていただきたいです。

Info

インタビューにも登場しているFUTURA LABORATORIES × NIGOLDのMA-1などをはじめ、CO:LABS限定のスペシャルコラボアイテムを抽選でプレゼント。詳細は下記から。

https://colabs.jp/Articles/Design/futura-nigold-conversion

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