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YGがライブ中“FDT”コールをしなかった観客を会場から追い出した件についてホワイトハウスの報道官が抗議
先日、YGがトランプ大統領へのディスソング“FDT”をライブパフォーマンスした際に「Fuck Donald Trump」コールを行わなかった観客を会場から追い出した出来事が報じられた。その一件について、ホワイトハウスの報道官が抗議を行ったことが明らかになった。
YGは先週土曜日のライブで“FDT”をパフォーマンスし、観客の一人であった白人の青年がコールを行なっていないのを発見。彼をステージに上げ、「Fuck Donald Trump」と叫ぶことを求めたものの拒否されたため、青年を会場から追い出したというのが事の次第である。
XXLによると、ホワイトハウスの報道官であるStephanie Grishamがアメリカを代表する右派メディアFox Newsにて、YGの行動に対する抗議のコメントを発表している。GrishamはYGについて一言「“寛容な左翼”とは違った一つの例」と語っており、要するにYGが不寛容であるとして非難を行っているようだ。
YGとFox Newsの間には因縁があり、今年4月に“FDT”でフィーチャーされたNipsey Hussleが銃撃によって命を落とした際、Fox Newsのレポーターが“FDT”のMVを番組で取り上げ楽曲やNipseyを侮辱するような発言を行なっていた。
確かにYGの行動が全面的に肯定出来るものであるかどうかは微妙なところだが、政府の側が「寛容」「不寛容」といった尺度で一市民の意見について語っている点も中々に問題であると言える。いずれにせよ、今回の騒動を巡る議論は今後も続いて行きそうな気配である。