Pusha Tがリリース以前の新曲をリークされたことについて抗議
Playboi Cartiの未発表曲“Pissy Pamper”の違法アップロード音源がSpotifyのバイラルチャートで1位を獲得してしまうなど、シーンで問題視され続けている音源のリーク。先日はPlayboi CartiやLil Uzi Vertの音源をリークしていた人物が6万ドル以上の収益を得ていたことも報じられたが、そのような現状についてPusha Tが持論を述べている。
かねてよりリリースが予告されているKanye Westの最新作『Yandhi』に収録予定であると思われる楽曲がリークされ続けるなどG.O.O.D. Musicもリークの被害に遭い続けている。Geniusによると、Pusha Tが昨日新曲“Sociopath”をリリースしたものの、多くのリスナーが既にリークされた音源を聴いていたという。それを指摘したTwitterユーザーに対し、「リークは嫌いだ。俺たちは幸運にも人より才能に恵まれているから、多くの曲を作ることが出来る。でもアルバムや楽曲のイベントを作ることの邪魔になるから正直に言って嫌いだ。売ってる全てのものを台無しにするんだぜ、みんな」として、リスナーにリークの音源を聴かないよう呼びかけている。
I hate it, luckily we are talented beyond measure and can always cook up more. But I honestly hate it for the sake of making an event of a song or project, it ruins all that we have in store for u guys.
— King Push (@PUSHA_T) August 27, 2019
“Sociopath”はKanye Westプロデュースによる楽曲で、今後の彼らのプロジェクトの発展も予感させる楽曲であった。本来ならばファンにとっても嬉しいサプライズだったはずが、リークによってその喜びが台無しにされることはアーティストにとっても悔しいはずである。
以前Young ThugのエンジニアAlex Tumayが「人々は(リークによって)金銭的な利害関係がなくなることを理解していないんだ。それは曲がどのようにリリースされるかとか、もしリリースされたらとかの話ではないけど、とても重みのあることだっていうのは間違いない。曲がリークされることによって、その曲の社会や大衆へのインパクトが減るんだよ」と、リークによって利益とリスナーへのインパクトの両方が減ってしまうことへの悲しみを露わにしていた。今回のPusha Tのケースもその典型と言えるようなもので、ファンたちのリアクションも彼にとって残念なものだったに違いない。
リークされた音源はなるべく聴かず、オフィシャルで作品がリリースされるのを待つのが本当のファンが保つべき姿勢なのだろう。