TOGAのランウェイミュージックも手がけるBRFがTasho Ishi名義で新作をリリース
東京を代表するファッションブランドTOGAのランウェイミュージックの作曲、The Trilogy Tapesのブログにも取り上げられた『BRF-KU EP』などで知られるBRFが、Tasho Ishi名義で、イタリアの先鋭的電子音楽レーベルPresto?! recordより、フルアルバムをリリースする。
Lorenzo Senni率いるレーベルからリリースされる新作『Dentsu2060』は、オリンピックイヤー2020年に向けた、限りなく壮大な世界観を夢想する電子音楽が9曲収録。ニューエイジやアンビエント、サウンドトラックなどのジャンルでは括りきれない、聴き手によって受け取り方の違う、今までにない手触りを感じることのできる作品になっている。
またタイトル曲の"Dentsu2060"のミュージックビデオも公開。Baconの活動やUKのオンラインラジオNTSでのDJミックスなどで世界的に知られるpooteeと、立体作品やCGの展示活動だけでなく、ドメスティック・ファッションブランドMANのデザイナーとしても活動する奇才fukinが担当している。
〈アーティスト本人によるアルバムコンセプト及び楽曲解説〉
東京の建物、ファッション、イルミネーション、広告。それらによる不可抗力の刺激とストレスが無意識下に表出された「サイエンスファンタジーシンフォニア楽章」。9曲全てが異なるシチュエーションを想起させる楽曲で構成される「サウンド・トレンディドラマ」である。表題曲「Dentsu2060」の後半部の演奏は、武満徹「ノーベンバー・ステップス」の演奏で知られる薩摩琵琶師、鶴田錦士の再召喚。超集団と超個人の精神イルミネーティブ交響曲。
「Satoshi Nakamoto」は、中国深圳のドキュメンタリー、サトシ・ナカモトの表情、JG Ballard『Crush』を連想させる。意識膨張Erectile Dysfunction Funk。キックはここでは挿入されない。
「I Always Still Yakuza」は、パークハイアット新宿52階で録音された「ラグジュアリーフィールドレコーディング」である。映画『Lost in Translation』と同じ空間アンビエンス。トランスヤクザのポエトリー。
「Children of Bodom」は、ヴァンゲリス調のオリンピックの聖火リレー風EDM(Electric Dream Muzak)。「Dentsu2060」は東京ルミナリエのような巨大なスケールの都市型エピックソング。万博、オリンピックで使われればいいなと思います。
「Window of Honey Trap」は、Tinder Concreteのレガシーである。ハニートラッパー達が奏でる天使のささやき声と悪魔の嘲り声の自主オートチューン声楽、マクドナルドでのフィールドレコーディング、フォーリーなどで構成される超現代メロドラマ。そしてマキシマイズされたロマンチックシンドロームのリフレインが延々と続く。
「Chase The Rainbow Bridge」は、レインボーブリッジからお台場までのドライブのために考案された。また漫画『イニシャルD』にもインスパイアされている。
Info
Release date: 2019/6/21
Label: Presto!?
Cat no.: P!?033
Tracklist:
1.Dentsu2060
2.Birdland
3.Windcoat
4.Satoshi Nakamoto
5.I Always Still Yakuza
6.Children of Bodom
7.Toshi
8.Window of Honey Trap
9.Chase The Rainbow Bridge