台湾のLGBTQコミュニティや同性婚合法化を描いたショートフィルム『Clutter Confines』が4:3!Boiler Roomにて公開

今月17日、台湾で同性間の結婚を認可する法案が可決された。今回の決定によって台湾はアジア初の同性婚が合法な国となったが、そこに至るまでは長い苦難の道のりがあった。2018年11月に行われた住民投票では有権者の3分の2が従来の婚姻に関する法律を改定し同性婚を認可することに反対していたことは記憶に新しい。そんな中、2018年の住民投票の結果を受けて台湾のエレクトロプロデューサーであるSonia Calicoが同じく台湾のクリエイターらと手を組みショートフィルム『Clutter Confines』を制作した。



『Clutter Confines』は同性愛者たちの「怒り」、「深い悲しみ」、「対話」、そして「祝祭」の4パートに別れ、ユニークなファッションに身を包んだ男女がハードなベースミュージックと共に感情をダンスと映像で表現するという内容である。作品に携わったのはSonia Calicoの他コレオグラファーのJasmine Lin、フォトグラファーのAsh Lin、スタイリストのYinyin Lu、アーティストのByron DuvelとYa-wen Li。それぞれが持つアーティストとしての感性で、台湾に住むセクシャルマイノリティたちの感情や同性婚を巡る議論の状況が表現されている。




制作の中心となったSonia Calicoは、「私たちが自らを差別や偏見から解放し、全てを愛し平等にリスペクトする勇気を持ったとき、混乱の中に閉じ込められている状況から抜け出し自由を得られるのです」と作品のコンセプトを表している。また、彼女とともに作中の音楽を担当したByron Duvelは「映画を作ったのは、住民投票の結果に苦しんでいる自分や友達たちに力を取り戻させるためでした。私たちは、闇の中でも祝福を行う方法を見つけたのです。同性婚が合法となり私たちは喜びの中にいますが、真の平等は自身と他者の個性を認めることで生まれます。まだ道は長いのです」と語っている。



『Clutter Confines』はBoiler Roomの映像配信プラットフォーム4:3!Boiler Roomにて公開される。台湾の最先端のダンスミュージック、そしてLGBTQコミュニティの闘いを知ることが出来る同作は一見の価値ありだ。

INFO

Crew & Credit
Producer/ Sonia Calico, Ash Lin
Director/ Ash Lin, Sonia Calico
Camera/ Ash Lin
Music/ Sonia Calico, Byron Duvel
Choreographer/ Jasmine Lin
Stylist/ LUYINYIN
Editor/ Sonia Calico, Jasmine Lin
Colorist/ Ash Lin
Cast/ Jasmine Lin, Byron Duvel, Ya Wen Li, Suan6, San, Wei Yi Liu, Yinyin Lu, Min Liu, Sonia Calico
Copywriter/ Angela Lin

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