DJ Khaledの新作が全米ヒップホップ/R&Bアルバムチャートで1位に|「俺は音楽ビジネスをやってる、バンドルビジネスじゃない」とコメントしTyler, The Creatorに嫌味を言う

先月にリリースされたDJ Khaledのアルバム『Father of Asahd』。Cardi B、21 Savage、Travis Scott、Meek Millを始め豪華なゲストをフィーチャーしたもののTyler, the Creatorのアルバム『IGOR』に初週のチャートで敗北したことも話題となった同作が今回、全米ヒップホップ/R&Bアルバムチャートで1位となった。

今週月曜日、DJ KhaledはInstagramにBillboardのチャートの画像を投稿。1位となったことを喜び、「俺は音楽ビジネスをやってる。バンドルビジネスじゃない」とコメントした。

XXLによるとDJ Khledのこのコメントは、Tylerの『IGOR』の売り上げにマーチャンダイズが大きく影響しているという記事がNew York Timesから出ていたことを踏まえてのものだという。曰く、両者の再生回数はほぼ互角だったものの、Tylerの『Vote IGOR』アパレルキャンペーンが売り上げとして加算され、DJ Khaledが行っているエナジードリンクビジネスの売り上げがBillboardにチャート成績として加算されなかったことがDJ Khaledの敗因とのこと。確かにTylerはアルバムのマーチャンダイズを積極的に売り出していたが、自身のビジネスがアルバムの売り上げとして加算されなかったがためにTylerを「音楽で勝負していない」と腐すのは負け惜しみであるようにも見える。

その上、Page SixによるとDJ Khaledはエナジードリンクの売り上げがBillboardに認められなかったことを不服に思い「BIllboardを訴える」とまで言いだしているという。彼はチャートで『IGOR』に敗北した際に「激怒して取り巻きと共にEpic Recordsに押しかけ、怒って叫び癇癪を起こした」というエピソードを近しい人物が語っており、よほど1位を取りたかったことが分かる。

TylerはDJ Khaledの言動をネタにして楽しむことはしつつも直接的なリアクションはとっていないが、あるTwitterユーザーの「DJ Khaledのアルバムは、誰かがゴミみたいな服装をしてるのにそれぞれのアイテムがブランドものだからイケてると思われるのと似てる」という投稿にいいねをしている。

ビーフとして表面化はしていないものの、ピリピリとした雰囲気を感じられるDJ KhaledとTyler, the Creator。今後二人の関係に新たな動きは生まれるのだろうか?

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