Lil Nas Xがカウボーイの格好をレーベルの意向ではという声を否定する

“Old Town Road”によって一躍シーンの中心に躍り出たLil Nas X。弱冠20歳で世界中から注目を浴びる彼に、批判的な意見が現れるのは想像に難くない。先月では、Dave Eastが“Old Town Road”に対して「ワックだ」として痛烈に批判しており、この意見に賛同する音楽ファンも少なからずいたのではないだろうか。

さらに、彼がライブなどで姿を現す際に必ずハットを被り、カウボーイの格好をする事に対して、一部のファンからはマネージャーやレーベルによって強いられているのではないかという噂が囁かれていた。これに対して今回、Lil Nas Xは5月9日に自身のTwitter上で見解を述べた。

「誰にもカウボーイハットを被る事を指示されてない。みんなも自分の曲が数週間で1位を獲得したら、かぶりたくなるよ。」と、自分の意思でハットをかぶっていると主張した。彼の言う通り、自分の曲が全米チャート1位を獲得して舞い上がらない人などいないだろう。

またLil Nas Xは5/8、ロサンゼルスのFashion Novaのイベントで行われたCardi Bのライブにもハットをかぶって出演した。ライブ中、同じく2017年に“Bodak Yellow”で全米チャート1位を獲得したCardi Bは、観客に「全米チャートで1位を獲るのはクソ難しい」と説明しながらLil Nas Xに賛辞を送った。
「本当にクソ難しいんだよ!だから、誰かが1位を取る度に『マジですげえな』って思ってた。私が初めて1位を獲得した時は死ぬほど泣いた。だから私はシーンに登り詰めてきたこの若いヤツを本当に尊敬する。誰が批判しようと1位は1位なのよ。」とCardi Bらしい主張でLil Nas Xを評価した。

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