Frank Oceanが自身の音楽制作の過程について考察
先日、GAYLETTERにて公開されたFrank Oceanのロングインタビュー。インタビューでは好きなアート作品や、趣味、恋愛など幅広いトピックについて触れられているが、その中で彼は自身の音楽制作についても語っている。
自分だけで音楽を制作するのと、他のアーティストとともに制作するのとどちらが簡単か聞かれた彼は「それは俺がやっていることによるね。もし、俺が歌詞を書いているとすれば、俺は一人でいる必要がある。もし、ライブだったりレコーディングをしているとすれば、俺は一人でいないといけないか、エンジニアのCalebといる必要がある」と、その時にOcean自身が置かれている状況によって違ってくると語った。
彼は例として、A$AP Rockyの最新アルバム『Testing』に収録されている自身が参加した楽曲“Purity”を挙げている。「“Purity”が良い例だね。俺がセッションに行ったとき、RockyはLauryn Hillのサンプルを聞かせてくれた後、俺に歌って欲しい部分をオープンスペースとして開けてくれた。俺はちょうどその時に歌詞とビートを即興でまとめることを始めた。それは俺がやるべきことだからね」とあくまでも彼は自分自身の色を出すことを意識しているようだ。
続けて彼は「長い間制作をした後でも、俺はその曲の興奮から離れて、次の自分自身の作業に取り組むことが出来る。そして、俺が言いたいことを言ったり、メロディのアイデアを言ったりするだけで、それは誇張されてしまうんだ。それは少しリスキーだよね」とも語っており、自身の言動の持つ影響力に自分自身も気を付けなければと考えているそう。
確かに、Frank Oceanは自分自身の楽曲はもちろんのこと、他のアーティストとコラボした楽曲でも自分自身の世界をうまく作りだしている印象がある。上記のような考え方を持っているからこそ、コラボしたアーティストに喰われることなく自身の世界観を作り出すことに成功しているのかもしれない。