アメリカ政府が人気フェスBurning Manの会場の周りに壁を作ることを要請

毎年、8月から9月にかけてアメリカのネバダ州で開催される人気フェスBurning Man。ブラックロックシティと呼ばれる荒野にて行われるこのフェスは、例年最終日に会場の中心にある巨大な人形を燃やすことで有名だ。そんなBurning Manに対し、アメリカ政府が会場の周りに壁を建設するよう求めていることが明らかになった。

Burning Manが開催されるネバダ州の土地管理局は今回、約400ページにも及ぶ提案書を発表。そこにはBurning Manの開催によってもたらされる「環境的、社会的、そして経済的影響」について書かれており、同フェスの主催者に対し、全体的な運営の見直しを求めるものとなっている。具体的にはゴミの問題や、大気汚染、渡り鳥の安全性に関する改善を要請しているようだ。

この調査書に対し、Burning Manの主催者は「Burning Manコミュニティの基本原則と直接対立する」ものだとして、土地管理局による提案を却下している。

提案書には、上記の問題を改善するための様々な案が書かれているのだが、中でも衝撃的なのが会場の周りにコンクリートの壁を建設するというものだ。土地管理局によると、この壁によって、車両進入のリスクを減らすとともにゴミが風で会場から出てしまうのを防ぐそうなのだが、建設にはなんと1900万ポンド(約28億円)の予算がかかると記されているのである。

Burning Manの主催者は、この壁の建設に関する提案について「物流的に面倒で、環境的に無責任で、法外に高価で、不必要」と述べている。実際、例年会場の周りにはゴミの流出を防ぐための柵が設置されており、予算の面からも主催者の主張は至極真っ当なものと言えるだろう。

また、先述したようにBurning Manには基本原則があり、その中の1つに「Leaving No Trace(跡は何も残さない)」というものがある。この原則が徹底されてきたこともあり、これまで同フェスでは参加者自身が後片付けを行ってきた。もし、壁を建設してしまうと、この精神が揺らいでしまう可能性も否めない。

そして、主催者側は土地管理局の提案に反対、抵抗の意を示すためにオンラインでのコメントサイトを開設。さらに、主張をより有効なものにするためのガイドも作成している。

まるでデメリットしかないように思える政府側の提案だが、果たしてBurning Man側の主張を受け入れるだろうか。いずれにせよ、1990年から毎年行われてきたフェスが中止になるのは避けて欲しいものだ。

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