【ミニメールインタビュー】釈迦坊主|TOKIO SHAMANに向けたインドからの手紙

"耽美系エモトラップ”という枠組みを作ったとしても収まりきらない、謎に満ちたスタンスで活動を続けるラッパー釈迦坊主。渋谷WWWで5月に行われるイベント「TOKIO SHAMAN vol.5」に向けた意気込みを訊くためにメールインタビューを行った。すると本人はインドにいるという。旅行中の合間を縫って、簡単な質問の返信をもらった。また、彼の感性に近付くために、Spotifyのプレイリストも預かったので、イベント前に御一聴を。

取材・文:高岡謙太郎

- 前回の記事の反応はいかがでしたか?

釈迦坊主 - 自分の事を面白がってくれる人が増えましたね。

- インタビューの最後にトロントに滞在すると仰っていましたが、先日まで入院されたそうですね。何があったのか教えていただけますか?

釈迦坊主 - 肺に穴が空いたり喉に腫瘍が出来たりかなりダルかったです(笑)。入院のせいで予定がグチャグチャになっちゃって、結局トロントは7月か8月かそれくらいに行くことにしました。あと入院中ってめちゃくちゃ暇じゃないですか? 暇すぎて思想が何周もしちゃって、何故か今インドにいます。

- 最近はどういった生活をされていますか?

釈迦坊主 - インドにはいますが、曲作ったり、ゲームしたり、現地の人と戯れたり、目的もなくだらだら延々と散歩したり、日本にいる時と大して変わらない平凡な生活を送っています。もちろんインドなので危険な事も多々ありますが…(笑)。

その中で、本当の意味での自由を学んでいます。1ヶ月くらいインドにいるので、5月5日のTOKIO SHAMANでは若干スパイシーな香り(不思議な食生活による不思議な体臭)がする釈迦坊主を楽しめると思います。

- 今後のリリースなどありますか?

釈迦坊主 - 今2ndアルバムを作ってます。ただ、かなり大掛かりな物になりそうなので、アルバムの前にEPをリリースします。もうそろそろ完成しそうなので、間に合えば4月中のリリースを考えてます。今回も全てセルフプロデュースで作っていますが、トラックメイク、ラップ、ミキシング、もう一度、一から見つめ直して技術を磨いたので、クオリティの部分に関しても期待してて欲しいです。

- 今回のTOKIO SHAMANのコンセプトや見どころを教えてください。

釈迦坊主 - 少し規模が大きくなったぐらいで、今回のTOKIO SHAMANも今まで通りと変わらないです。コンセプトは特にないんですよね。最近色々聞かれますが、東京で今ホットな奴らを集めたいだとか、海外に向けて世界基準のイベントにしていこうだとか、若い子達の居場所だとか、新世代のイベントだとか、そういうのどうでもいいんです(笑)。俺は俺を楽しませる事にしか興味がないんです。その上で、ブッキングを承諾してくれる出演者の皆さん、足を運んでくれるお客さん達にはいつも本当に感謝しています。

- A-Thugさんをスペシャルゲストに招いていますが、どういった経緯でしょうか?

釈迦坊主 - TYOSiNさん繋がりです。A-Thugさんのライブが見たいからブッキングさせて頂きました。

- 最後に意気込みを聞かせてください。

釈迦坊主 - リスナーにとって釈迦坊主はただの娯楽の選択肢の一つなんで、釈迦坊主の気分になった時に、全力で釈迦坊主を提供できるように、己をもっともっと極めていきたいと思います。

Info

TOKIO SHAMAN vol.5

日付:2019.5.5(sat)
時間:Open 14:00/Close 20:00
場所:渋谷WWW
値段:前売り¥3000+1D 当日¥3500+1D

未成年入場可

https://www-shibuya.jp/schedule/010973.php

SPECIAL GUEST LIVE

A-Thug

LIVE

shaka bose 釈迦坊主
Anatomia
TYOSiN
Tohji
Sleet Mage
Gokou Kuyt×who28
Sid the Lynch
YUNGYU
Kaine dot Co
OKBOY×Dogwoods
fox4G
Iida Reo×Yuta Nimura
YUNG HIROPON
Salvador Mani
TYOGhOST
Showy
TrillLen
AJAH
BUGGBAZAR
Forest55
カナリナ
gummyboy
gAwn
Tokyo Invaders

DJ

HIGH-TONE
マザーファッ子
Chu-BEI
stei
lIlI
risako
Bambi
SALI CHANMODE
$hirutaro
BANKEN

VJ

球根栽培

RELATED

【インタビュー】DYGL 『Cut the Collar』| 楽しい場を作るという意味でのロック

DYGLが先ごろ発表したニューEP『Cut the Collar』は、自由を謳歌するバンドの現在地をそのまま鳴らしたかのような作品だ。

【インタビュー】maya ongaku 『Electronic Phantoms』| 亡霊 / AI / シンクロニシティ

GURUGURU BRAIN/BAYON PRODUCTIONから共同リリースされたデビュー・アルバム『Approach to Anima』が幅広いリスナーの評価を受け、ヨーロッパ・ツアーを含む積極的なライブ活動で数多くの観客を魅了してきたバンド、maya ongaku

【インタビュー】Minchanbaby | 活動終了について

Minchanbabyがラッパー活動を終了した。突如SNSで発表されたその情報は驚きをもって迎えられたが、それもそのはず、近年も彼は精力的にリリースを続けていたからだ。詳細も分からないまま活動終了となってから数か月が経ったある日、突然「誰か最後に活動を振り返ってインタビューしてくれるライターさんや...

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。