Lil Pumpがブラックフェイス問題を受けてGucciを着ないと決意するも“Gucci Gang”は歌い続けると発表
先日、Gucciから発売されたマスク付きの黒のセーターが黒人差別に用いられて着た表現「ブラックフェイス」に酷似しているとして問題になった。これを受けてSpike Lee、Soulja Boy、T.I.、50 CentなどのアーティストがGucciの不買運動を呼びかけているが、どうやらLil Pumpもそこに加わるようだ。
Balaclava knit top by Gucci. Happy Black History Month y’all. pic.twitter.com/HA7sz7xtOQ
— Rashida Reneé (@fuckrashida) 2019年2月6日
Lil Pumpは先日、Instagramライブにて「おい、聞けよ。Gucciで起こってる全てのことを、俺はサポートしないぜ。あれはレイシストだ。良くない」と、Gucciのセーターが人種差別であるという意見に賛同すると表明した。
しかし、Lil Pumpの代表曲といえばもちろん“Gucci Gang”である。Gucciをサポートしない以上Gucciへの愛を歌う同曲の立ち位置も危うくなるが、こちらはどうするつもりなのだろうか。ライブ配信をするLil Pumpの近くにいた人物が同じことを疑問に思ったようで「“Gucci Gang”はどうするんだよ?」と尋ねている。するとLil Pumpは、「あの曲は俺の人生を変えた。それが、俺があの曲を歌い続ける理由だ。人生が変わったからな。あの曲でブレイクして、金持ちになった。だから、分かるだろ?それはそれだ」と回答。いまいち釈然としない理屈だが、この調子の良さがLil Pumpらしさなのだろう。
昨年のVMAにて行われたインタビューではLouis Vuittonで全身を固めて登場し、「俺は今“Gucci Gang”じゃなくて“Louis Gang”なんだ」と語ったLil Pump。また、“Butterfly Doors”でのアジア人を揶揄するようなリリックを問題視された際には「俺にはアジア人の友達もいる」と説明し、問題の箇所を雑に削除しただけのバージョンをリリースして事態を終結させた。そんな彼をどこか憎めずファンになってしまう人も多いのかもしれないが、節操の無い性格が伝わってくるニュースであった。