Lil Pumpが新曲でアジア人差別をしたとして批判を浴びる

ヒップホップにおけるポリティカリーコレクトネスの議論が盛んになった昨今だが、未だにこのようなケースが発生してしまうようだ。Lil Pumpが昨日Twitterにてプレビューした新曲“Butterfly Doors”に、アジア人を侮辱するような歌詞が含まれているとして問題になっている。

問題になっているのは"Smoking on dope, they call me Yao Ming 'cause my eyes real low(マリファナを吸ったらみんなが俺をヤオ・ミンと呼ぶんだ。目がマジで細くなるからな)" という部分。ヤオ・ミンはNBAでも活躍した著名な中国人バスケットボールプレーヤーで、大麻を使用した際に目が細くなることをアジア人に例えている。さらに問題の箇所にはあろうことか“Ching Chong”というアドリブが入れられており、こちらはアメリカで古くからアジア人を差別するときに使われてきた差別用語のため現在はタブーである。

「大麻を吸うと目が細くなる」ということをアジア人に例えるリリックが問題となったのはLil Pumpが初めてではなく、今年の7月にはWiz Khalifaが“Hot Now”という楽曲で「大麻を吸うと目が韓国人のようになってしまう」という歌詞を書いたことが批判を浴びたことは記憶に新しい。また、Young Jeezyも2008年の楽曲“Amazin’”で同様の比喩を用いている。

今回のLil Pumpの歌詞にはアジア系のラッパーで『オーシャンズ8』や『クレイジーリッチアジアンズ』などで俳優としても活動するAwkwafinaも自身のTwitterにてリアクションを寄せている(現在は削除)。「Ching Chongっていうアドリブの曲を聴いたけど、“eyes chink”みたいな他の歌詞よりは良いと思ったよ。でも、誰かもっとクリエイティブな人種差別を出来ないの?」と語る彼女は、そもそもLil Pumpの歌詞は表現として使い古された物であり、手垢のついた差別的表現がこの世に溢れていることを皮肉っていることが分かる。

今回のような案件は定期的に発生するが、差別的な表現に対するヒップホップシーンの意識がアップデートされるのはいつになるのだろうか?

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