Fat Joeがハリケーンマリアの犠牲者に対するトランプ大統領の発言を批判
以前より反トランプの立場を取ってきたニューヨーク出身のベテランラッパーFat Joeが、昨年プエルトリコとドミニカを襲ったハリケーンマリアにの死者数についてトランプ大統領が異議を唱えた一件を批判している。
昨年のハリケーンマリアによるプエルトリコの犠牲者は3000人と報告されているが、トランプ大統領は昨日9月13日の朝にTwitterにて「プエルトリコを襲った2つのハリケーンだが、3000人は死んでいない。ハリケーンが直撃した後に私が島を去った時点で、死者は6人から8人程度だった。それから時間が経っても、数はそこまで増えたりはしなかった。しかし、かなり時間が経った後で、3000人もの大きな数字を報告するようになった」とツイート。当然この発言には各所から猛烈な非難の声が集まっており、またハーバード大学の調査ではハリケーンマリアによる2017年の死者数は4645人にものぼるとのデータが発表されている。
ワシントンD.C.のレーガン国際空港にて前述のトランプ大統領の発言について尋ねられたFat Joeは、「あれは酷すぎる。プエルトリコではハリケーンカトリーナ以上の人数が亡くなっているんだ」と答えた。続けて、「あの大統領は間違っている。早く2年が経って奴がここからいなくなるのが待ちきれないよ。あいつは間違っている」と、トランプ大統領を痛烈に批判した。
また彼は「ハリケーンフローレンスはアメリカの本土に上陸するわけだから、違う対応になると思うよ。あの男はプエルトリカンもアメリカ人だってことを知らないんだ」と付け加え、これからサウスカロライナ州と東海岸の一部に上陸すると見込まれているハリケーンフローレンスへのトランプ大統領の対応はプエルトリコに対するそれと異なるものになる、と予想している。
ハリケーンマリアがプエルトリコを襲って以来Tidalのチームと手を組んで援助を行なっていたFat Joeにとって、今回のトランプ大統領の発言は看過しがたい物だったのだろう。