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アメリカの国立博物館でヒップホップの歴史を写真や映像で辿る大規模な展覧会が開催
アメリカの首都・ワシントンDCに2016年に開館した国立アフリカン・アメリカン歴史文化博物館で、"Represent: Hip-Hop Photography"と題された展覧会が、来年の5月まで開催中だ。
この展覧会では写真や映像、その他ヒップホップカルチャーに関連する物を展示することで、ヒップホップの起源からの歴史を記録している。
Complexによればこの展覧会はヒップホップの歴史がスタートした時代に、観覧者を連れてくるという。会場にはMobb Deepの『The Infamous』のカセットや、Nasの『Illmatic』のマスタリング前のカセットテープなど、ヒップホップの歴史に残る重要文化財も展示されている。
メインパートは文化歴史学者のBill Adlerがキュレーションした400枚以上にのぼるヒップホップの歴史的な写真の展示。60名以上の人気フォトグラファーが撮影した写真で構成されるこのコーナーでは、Nasがクイーンズボロ橋に立つ写真や、ワールドトレードセンターの前に立つBlack Sheepや、LL Cool Jの高校での初ライブの模様などの写真を観ることができる。
博物館の担当者はこの展覧会について「国立博物館がヒップホップの歴史的・文化的意義の重要なストーリーを伝え続けていく意図」を持っていることの証明だと話す。さらに「ペアで展示された写真は鑑賞者に対し、ヒップホップを黒人の長きに渡る文化的創造性のコンテクストの中で見るように求めている。またヒップホップが常に変化し続ける他の芸術を、別のやり方で表現することに基づいていることを思い出させてくれる」と話している。
夏休みなどにワシントンDCを訪れる方はぜひ行ってみてはいかがだろうか?