実際に音楽を奏でるチョコレートでできたアナログ・レコード
フランスの芸術家Julia Drouhinがチョコレートでアナログ・レコードを作った。問題なく再生できて、問題なく食べることもできるそうだ。
食と音楽のコラボ。フランスの芸術家Julia Drouhinはチョコレートでアナログ・レコードを作ることに成功した。実際にレコードプレーヤーで再生できる。
10回再生すると、それ以降はだんだん削れてしまって、正確な音は出せなくなってしまったとのこと。チョコレートなので削れてしまうのはしょうがないが、10回再生したら食べてしまえばよいのだ。
「鑑賞することも、聴くことも、嗅ぐことも、割ることも、シェアすることもできる。そして食べることもできる」とJulia Drouhinはインタビューで語っている。
彼女はタスマニア人の彫刻家と、アイルランド人のチョコレート職人と協力して、レコードを作るのに適したチョコレートを見つけ出したそうだ。「ろうで作ったシリンダーに似ている」とコメントしているように、最初期のシリンダー式のアナログレコードに製造方法は似ている。
作り方は至って簡単。シリコンで好きなレコードの型を取り、そこに溶かしたチョコレートを流し込む。乾かした後に冷やせばレコードの完成だ。
「次第に消えていってしまう音楽媒体が欲しかった。その瞬間、その場、その時間だけのものになる」とJulia Drouhinは、このレコードは数回しか再生できないことに意味があると説明した。「チョコレートを選んだ理由は、チョコレートがとても甘くて大好きだからというのもあるけれど、短命でだんだんと溶けていってしまうからよ」と、このチョコレートアナログレコードを作った理由を語る。
来年のバレンタインには数回しか再生できない溶けてしまうチョコのアナログレコードもいいかもしれない。ただし、高級なレコードプレーヤーで再生はしないほうがいい。