4月から開催の『マーベル展』の展示構成が発表。5つの視点で秘密を紐解く
日本初となる MARVELの大型総合展『マーベル展 時代が創造したヒーローの世界』(特別協力:ウォルト・ディズニー・ジャパン)が4/7から東京・六本木ヒルズの森タワー52階展望台にある東京シティビューで開催される。1ヶ月後の開催に先立ち、展示構成の情報が解禁された。
日本初公開となる貴重な資料、衣裳や小道具など約200点を通して紹介する大型総合展である、本展では『HISTORY』、『HERO』、『CULTURE』、 『CINEMATIC UNIVERSE』、『ART』の5つの視点から、MARVELが辿ってきた歴史や、多くの人を魅了する作品を生み出し続ける秘密を紐解く構成になっている。
【『マーベル展 時代が創造したヒーローの世界』展示構成】

1 MARVEL × HISTORY(ヒストリー)
マーベルの創成期はコミックブック出版のブームが興隆した 1930年代に遡る。マーベルの前身であった出版社、タイムリー・コミックスが 1939年にアンソロジー・コミック誌『マーベル・コミックス』の第一号を創刊したのが、 事実上のマーベルの始まり。その後すぐに『キャプテン・アメリ カ・コミックス』が誕生し、第二次世界大戦を背景に大人気となり、戦後はスーパーヒーロー・ブームが一時的に低下したものの、コミックは継続的に出版されていた。そして、スーパーヒーロー・コミックス文化が新時代を迎えた1960 年代、1961 年の『ファンタスティック・フォー』を皮切りに、 現在活躍するスーパーヒーローたちが続々と生み出されてきた。ここから大きく躍進を始めたマーベルは、年ごとに出版物を増やし、新しいメディアに進出し続けて、今日の私たちが知る姿となった。HISTORYのコーナーではこうしたマーベルの歴史を紹介する。

2 MARVEL × HERO(ヒーロー)
マーベルがつくり出す広大な世界には、たくさんのスーパーヒーローたちが住む。その人数は数千人にものぼるが、彼らの誰ひとりとして同じではなく、それぞれに違う個性を持ち、他人とは違う力を駆使し、それぞれの戦いに挑み、悩みや喜びなどが詰まった日常を生きている。こ こでは、そんなスーパーヒーローたちの戦う姿と日常の姿を、彼らが活躍する三つのフィールドから紹介。まずは「コズミック&ミスティック」。コミックならではのSFやファンタジーの要素を含んだ壮大な世界観の中で活躍するヒーローたち。そして「グローバル」では地球を守るために国際的に活躍するヒーローたち。最後に「ローカル」は街の住民たちを守る、地元に 愛されるヒーローたち。どこを拠点にしていても、人々を守りたいという意思は同じ。誰もが特技を活かし、お互いに協力し合いながら活躍するヒーローたちの姿が明かされる。

3 MARVEL × CULTURE(カルチャー)
マーベルのパワフルなキャラクターたちとストーリーは、コミックにとどまらず、あらゆるジャンルに浸透しています。さまざまな種類のトイ、アニメ、ゲーム、TV ドラマ、舞台、アトラクション、そして 映画。マーベルのスーパーヒーローたちはどの時代においても常に新たなる活躍の場を見いだし、そのたびにさらなる発展を遂げ、ファンを魅了してきた。こうしてマーベルがさまざまな分野に及ぼし た影響は波のように広がり、さらに大きなうねりを作り出して現在に至る。ここでは、バリエ ーション豊かなジャンルへの展開の中でマーベルがつくりだしてきた世界、そして、マーベルが他のカルチャーに与えた影響をピックアップ。また、独自のマーベル・コンテンツが数多く展開されてきた、日本とマーベルとの関係の中で生まれた作品などを紹介する。
4 MARVEL x CINEMATIC UNIVERSE(シネマティック・ユニバース)
75年以上の歴史のなかでマーベルが心がけてきたのは、たとえスーパーパワーを持つキャラクターたちが活躍する物語であっても、常に時代を反映し、身近な光景の中で繰り広げられる現実味のあるドラマを描くこと。現代においても、その原則が変わることはない。テクノロジー、世界情勢、人々の考え方......目まぐる しく変わっていく現代という時代を反映して、ヒーローたちはどのように変わっていったのか?そして同時に、変わらぬ信条をどのように保ったのか?ここでは、そんなマーベルのヒーローたちの現代における姿を、近年多くの映画作品を制作しているマーベ ル・スタジオによるマーベル・シネマティック・ユニバースという世界観を通して紹介する。
5 MARVEL × ART(アート)
マーベルの長い歴史の中で、ファンを惹きつけてやまなかったのは常に「ストーリー」。コミックの場合、ストーリーとは文字で書かれた脚本のことだけを指すのではなく、キャラクターたちの心の動きや、華麗なアクションなど、すべてを絵で表現したコミック・アートも含めて「ストーリー」。マーベルでは大勢の優れた才能を持つアーティストたちが作品を手がけ、日本で“アメコミ風” と呼ばれるようなデザインだけではなく、革新的な表現スタイルが編み出されてきた。いつの時代も、世界中の読者を驚嘆させ、魅了してきたマーベルのアート。このセクションでは、有名アーティストたちによる作品を始め、日本の漫画家・イラストレーターたちの手によるマーベルのアートを展示する。
また、本展覧会のメインビジュアルも決定。8,000を超えるMARVEL キャラクターの中からファンに馴染みの深いキャラクターをセレクトし、MARVELらしさ溢れるアイキャッチングなビジュアルとなっている。
MARVEL最新映画作品『ドクター・ストレンジ』は現在日本で絶賛公開中、さらに5/12には『ガーディアン ズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、8 月 11 日 (金・祝)には『スパイダーマン:ホームカミング』、 秋には『マイティ・ソー/ラグナロク』(原題)が日本公開予定と、今年も大きな話題が続くMARVEL。本展でMARVELの魅力に様々な角度から触れることで、今後より深くその世界を楽しむことができるのは間違い無いだろう。
Info
マーベル展 時代が創造したヒーローの世界 東京展 開催概要
会期 :2017 年 4 月 7 日(金)~6 月 25 日(日)※会期中無休 10 時~22 時(入館は閉館の 30 分前まで)
会場 :六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ 森タワー52 階)
主催 :東京シティビュー、NHK プロモーション
特別協力 :ウォルト・ディズニー・ジャパン
入場料 :一般 1,800 円、高校生・大学生 1,200 円、4 歳~中学生 600 円、シニア(65 歳以上)1,500 円
※展望台、森美術館入館料を含む 公式サイト:www.tokyocityview.com/marvel-exhibition 問い合わせ:03-6406-6652