ヨーロッパ最大のカーニバル、ノッティングヒルカーニバルレポート

文・写真 Tomomi Sonoo

夏の終わりのバンクホリデー(イギリスの祝日)ウィークエンドの、2日間にわたって開催されるノッティングヒルカーニバル。ご存じ、ロンドンのノッティングヒルエリアで行われる、1964年から続くヨーロッパ最大の老舗のカーニバルだ。

 

映画『ノッティングヒルの恋人』の舞台にもなり、今では高級住宅街なこのエリアだが元々はカリブ系移民が多く集まる地域だったらしく、このカーニバルは人種差別問題に対する解決策のひとつとしてはじまったそうだ。

現在は来訪者数もスケールもとにかくビッグ、イギリス各地からこのカーニバルを観に集まる人や、他国からも多くの人が来訪、毎年100万人以上の観客が集まる。このカーニバルはカリビアンダンサー達によるパレードに加えて、ノッティングヒルエリア全体に、計34個!ものサウンドシステムが設置される。

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改めて、サウンドシステムカルチャーのあるこの国のすばらしさを確認する。どの国にもその国々の良さや文化がたくさんあるが、大人から子どもまで集まるお祭りでサウンドシステムというのは、日本にはありえない文化だなと思う。普段のノッティングヒルに並んでいる店は開けず、かわりにジャークチキンなどのジャマイカンフードの屋台がたくさん建ち並ぶ。中にはスペイン系の屋台もあり、パエリアなども!

私が住んでいるブリストルの街中にもジャマイカンカルチャーを伝えるものがたくさんあり、ジャークチキンが食べられる店などは沢山あるほうだが、さすがに屋台すべてがジャークチキンというのもなかなかのもの。ブリストルではセイントポールズカーニバルというものもあるのだが、この数年は人気が高まると共に、このノッティングヒルのように観客が増えすぎてしまい、行政からの指示やオーガナイズの関係で残念ながらここ2年は中止に…。

さて、初日の28日はときどき小雨もぱらつき、そしてすぐにからっと晴れるというイギリスらしいお天気のなか始まった。

 

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「言われる程そんなに人もいないし平和だな?」なんて思っていたのは最初の数時間のみ。子ども達がコスチュームに身を包み、カリブの音楽と言えばカリプソやラテン…というよりはかなりイケイケなダンスホールレゲエに合わせながら街を練り歩くカーニバルがはじまり…

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ところどころに配置されるサウンドシステムをチェック。Channel One Sound System、King Tubby、Aba Shanti-Iなどのダブ、レゲエの大御所サウンドシステムや、CMC/Matrixなどのドラムンベース、Disco Hustlersなどテクノやハウスのサウンドシステムも。

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この日はノッティングヒルのサウンドシステムの代名詞、Gladdy Wax Roadshowへ。白手袋をしてプレイをするということで有名なGladdy Wax!レゲエからR&B、スカなど、ハッピーなチューンが続く。

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気がつけば、身動きが取れないほどの人!一度、このサウンドシステム!と決めたらもう移動するのは諦めた方が良いと友人に言われていたのだが、その意味がわかった。移動しているうちにこれではカーニバルが終わってしまう。

人の量もものすごいので、喧嘩もところどころでみられたり、アグレッシブな人もいるのが少し悲しいロンドン。普段平和でフレンドリーな街(イギリスいちフレンドリーな街としてお墨付きされている)ブリストルで暮らしている私としては正直少し気が滅入ってしまった。

そんなことだけではなく、もちろん楽しいカーニバル。
Gladdy Wax Roadshow Sound Systemが設置されている前の家から、住人のおじさんやおばさん、子ども達が外の様子を伺っていて、
踊っている観客が手をふったりするとおばさんも投げキッスで応対!
後半はなぜかここで踊っている大勢の観客と、おばさんの投げキッスや手の振り合いで大盛り上がり(笑)

写真中央の真っ赤なカラフルなおばさまがこの日いちばんの主役。とにかく観客の声援(?)にノリノリで応えまくっていた。

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さて、カーニバル自体は夜7時に終了。もちろんここで素直に終了、退散する観客などいないもので…人人人。とにかく人。とにかく目が回るほどの人であふれかえっている。どこもかしこもイリーガルな事が行われつつも、人に危害を加えなければ、警察も特に気にはしないよう…それよりも事件や事故を防ぐのが目的なのだから、小さな(?)イリーガルな行為はほおっておくのがイギリスなのであろう。

ただ、すでに立てなくなって警察のお世話になっている人もちらほらと…。宿泊先へ戻るにももうひと苦労。ノッティングヒルのエリアをぬけるだけで1時間はかかったが、その間にも色々な知らない人達との交流も交えつつ、エリアを出る頃には、そこで知り合った人達と飲み歩いていたという1日のおわり。その後はもちろんアフターパーティーへそれぞれ流れていくのがお約束。長いお祭りの夜は続く…。

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