【ライブレポート】OMSB 『喜哀』ワンマンライブ | 喜怒哀楽全てを詰め込んで

Olive Oil photo by Ryo Mitamura

2023年10月27日、リキッドルームに集まった満員のオーディエンス。OMSBの新作『喜哀』を引っ提げてのワンマンライブだ。まずはタイトル曲でがっつりタッグを組んだOlive Oilのビートライブからスタート。KojoeやMiles Word、SNEEEZEらとの共演曲の間に、インスト曲を挟んでいく構成。彼のDJプレイに身を委ねていると、Olive流のひとひねりが効いたリズムの細かい譜割りや、ピアノやエレピといった楽器音のテクスチャーがやけに細部まで聞こえてくる。それはOliveのビートが一見音数がとても多いようでいて、実際はそれぞれの音が食い合わないよう絶妙なミニマルさを保っているからだろう。最新アルバム『No.00』収録"FAVORITE SONG"にフィーチャーされた紅桜の"悲しみの後"のサビの歌メロで客先もあったまったタイミングで、ステージの幕が落とされ、いよいよOMSBの出番だ。

photo by Asami Nobuoka

現れたOMSBはいきなり満面の笑顔を見せる。今日という日を、満員のオーディエンスに会える日を、心から待ち望んでいたに違いない。表情からもそれが溢れまくっている。Hi’Specがプレイする、残響音の向こうから立ち上がるようなウワモノから始まる一曲目は、『ALONE』のオープナー"祈り"だ。ドラムレスの前半からして、OMSBがダイレクトに客先に投げかける感情の肌理まで感じられるようで、今夜のリキッドルームは最高の音響だ。新作の『喜哀』を貫くトーンにも代表されるように、OMSBの作る楽曲には、一面的には捉えられない複数の感情が絶妙なバランスで同居している。歓声を上げるオーディエンスに「もう出来あがってるね」と嬉しそうに声をかけ、そのままダンサブルな"Nowhere"へ。OMSBの一度聞いたら忘れられないメロディセンスが光るフックと、華やかでモダンなトラックが非常にライブ映えする曲だと気付かされる。

photo by Ryo Mitamura

一気に空気感の変わる不穏なリズムが流れ始める。ヘッズお待ちかねのドープシット"黒帯"だ。 元々変則的なこの曲のフロウだが、『ALONE LIVE』に収録のバージョンと同様、ライブではさらに何重にもこねくり回されてイルな取り扱い危険フロウへと変貌している。一気にテンションを上げ図太くかつハスキーなラフヴォイスで変則フロウをかますOMSBにヘッズも両手を上げて応答する。楽曲とは録音されたバージョンが絶対的な完成版なのではなく、ライブを重ねることで徐々に進化/深化していくものだろう。そのようなOMSBの溢れる探究心が伝播したヘッズたちの盛り上がりに満足そうにうなずきながらも「今日までずっと緊張してた」と胸中を吐露し、次に披露されたのは再び『ALONE』からの"New Jack"だ。サウンドの間や残響音を活かしたアンビエント・ヒップホップ的な「静」の原曲だが、「お手上げのつもりが万歳」からのフックラインではオーディンスがみな手を上げ盛り上がる「動」が同居しているのがスゴい曲であることを改めて確認。フックの「I’ma New〜」のOMSBの裏声が、リキッドルームの天井を突き破って天まで届く勢いで鳴り響く。『Think Good』からフックのアレンジが効いた"Ride or Die"に続いて披露されたのは『ALONE』から"Hush"だ。間を活かしたビートの分だけOMSBの声がダイレクトに鼓膜に響き、その肌理が感じられる。「ah 生きてるって最低だな」と呟く日々をかいくぐって辿り着いた「ah 生きてるって最高だな」というフックをみんなと心ゆくまで分かち合うのが、今夜のライブの場だ。オーディエンスもそのことを感じてみな笑顔で両手を挙げている。

photo by Asami Nobuoka

OMSBが「友達を紹介する」とアナウンスすると、鮮やかなオレンジのアウターでJJJが登場する。JJJのソロ『MAKTUB』収録の"心"だ。カラフルな温かみのあるSTUTSのビートの上で、JJJがスタッカートの効いた軽快なフロウを披露すると、OMSBが歌心のあるフックでアンサーする。ネトゲフレンドでもある声質のまったく異なるふたりの絶妙なコンビネーションが、ここまでOMSBが一本のマイクで引っ張ってきた今夜のリキッドルームの雰囲気を少し変える。満面の笑顔で堅い握手を交わしてJJJが退場すると、少しMCタイム。「歳を重ね穏やかな音楽も好きになってきたけど、やっぱり暴力的な音が好きなんだ。その両方を兼ね備えたHi’Specのビートです」とOMSBが紹介すると、聞こえてきたのは"波の歌"のイントロのアコギ音だ。「自由と不自由」「夕暮れと夜」「世界のデカさと己の小ささ」を対比させるOMSBを通して自分を見つめることを促されたオーディエンスは「ウザってーんだよ」とフックで大合唱する。わたしたちもまた、簡単には見つからない答えを、OMSBの作品を通して一緒に探しているのかもしれない。

JJJ photo by Ryo Mitamura
Hi’Spec photo by Ryo Mitamura

続いて遂に『喜哀』からまず披露されたのは、先行シングルともなっていた"Vision Quest"だ。Aaron Choulaiの手によるソウルフルなウワモノと抑制されたドラム、フィルターの掛かったベースからなるUSブーンバップの近年のモードと共鳴するヤバいビートの上で、早口で生々しいライムを投げつけるOMSB。「クソを金に変える!」とヒップホップの最も重要な価値観を示すラインが合図かのように、ここからドープなヒップホップタイムの開幕だ。OMSBの「こういうの聴きたいだろ?」とのオーディエンスへの問いかけと共にHi’SpecがプレイしたのはなんとJeru The Damajaの"Statik"(1994)のビート!DJ Premierによる、ドラムとベースラインにレコードのチリチリノイズがウワモノの驚異のミニマルビートを従えてOMSBがスピットし始めたのは"Gami Holla Bullshit"だ。原曲とはまったく異なるフロウのせいで、まるで新曲のようなフレッシュさ。

photo by Asami Nobuoka

続いて披露された"Memento Mori"は、Keith Murrayの"This That Shit"(1995)の超低重心のファンク・ビートだ。これもDJ Premier同様OMSBがリスペクトしてやまないErick Sermonの手によるブリブリのベースラインが印象的な一撃。だが注目すべきはもちろんOMSBのこのビートのノリこなし方だ。先ほどの"Gami Holla Bullshit"と同様、原曲のフロウを完全に再構成し、ラガフロウを取り入れたまったくの別バージョンに昇華している。あえて言うなら90年代のBoot Camp ClikやNine辺りを思い起こさせるような。OMSBを語る上で欠かせない要素として、彼の「ラップぢから」があるだろう。これはかつてFRONT誌でも使われていた言い回しの引用なのだが、基本的な声のデカさ、強さ、通りの良さを兼ね備えているということだ。さらに驚きは、そのスタミナだ。彼のレコーディングに何度か立ち会っているが、普通のラッパーならテイクを重ねると段々と声が細くなってしまうところ、彼の場合は無尽蔵のノドのスタミナで何十テイクと重ねるうちにむしろどんどんベストなフロウに近づくというラップモンスターっぷりなのだ。

photo by Ryo Mitamura

ヒップホップ黄金期タイムが終わると、照明は暗転、ピアノのリフが流れ始め、OMSBのシルエットが静かにラップを始める。『ALONE』のラストを締め括る"Standalone / Stallone"だ。「ことある度言うんだboom bap / 他になにができるっていうんだ」というラインがこの流れにピッタリ寄り添いつつ、ひとり立つ自らの影を乗り越えるようにして、この曲の山場がやってくる。「Hi’Spec, bring that shit!!」とのOMSBの掛け声と共にカットインしてくるエレキギターとビート、そしてオーディエンスはこのカタルシスに背筋をゾクゾクさせながら全力で両手を上げて「OMSB in the house!」と叫び、会場の全員がみなを鼓舞するように「I wanna love my soul」と大合唱する。

photo by Ryo Mitamura

ここで一旦中締め。OMSBは一旦ステージから去って、Valentineの"Take It Back"(1977)がしばらくリキッドルームに鳴り響く。なぜこの曲だったのか後から本人に聞いてみたところ、不覚にも気づかなかったのだが、この曲は映画『ロッキー』で使われ、シルヴェスター・スタローンの弟が作詞・作曲を手がけた曲だった。そうか、「Standalone / Stallone」からスタローンつながりだったのか!ということは、次に来る曲は・・・ステージに戻って来た彼をオーディエンスが大歓声で迎え入れると、ここからはいよいよ『喜哀』タイムの幕開けだ。

photo by Asami Nobuoka
QN photo by Asami Nobuoka
DJ TY-KOH photo by Ryo Mitamura

一曲目の"More Round"のイントロが流れ出す。そう、先ほどの流れに沿ってみると『ALONE』の最後の曲の「Standalone / Stallone」と『喜哀』の一曲目"More Round"もロッキーつながりで連続性が担保されていたのだ!これが選曲ひとつまで考え抜かれた特別なステージであることを再確認。そんなOMSBと一緒にステージに飛び込んできたDJ TY-KOHが、一聴してそれと分かる極めてユニークな煽りで「リッス〜ン!」と場をブチ上げると、OMSBがヴァースをキックする。続いてはお待ちかねの久々の共演となるQNの登場に、オーディエンスのボルテージも最高潮だ。ちなみにわたしの隣にいたDos Monosの荘子itも、子供のように目を輝かせながら久々の二人の邂逅を見つめていた。QNのカッコよさが詰まったヴァースだが、なによりも彼の声が音源通りの最高のトーンで聞くことができたのが素晴らしく、OMSBとの絶妙のコントラストはまさにSIMI LABマジックを目の当たりにしたようだった。終盤のシャウトアウト部分でのコール&レスポンスも大盛況のうちにDJ TY-KOHとQNを見送ると、SEに続いて披露されたのは"Hero Is Here"だ。ファミコン的なピコピコ音をまぶしたヘッドバンギンな太いビートとOMSBの同じくブッといフロウが場を制圧し、オーディエンスは頭を振りながら縦ノリで揺れる。圧巻はフックパートだった。OMSBの「Hero is here!」の呼びかけに観衆も両腕を上げ力強くレスポンスし、まるでメタルバンドのアンセム曲のような様相を呈す。この一体感にOMSBも満足げに微笑み「こんなに乗ってくれるとは思わなかったよ」と漏らす。

photo by Ryo Mitamura

この日何度か行われたザコシショウ・リスペクトのファンの「ええやん!」の声をOMSBが拾う微笑ましいやり取りを経て、Olive Oilとの共作について言及する。ずっと一緒にやりたかったOlive Oilとやることになって、一気に書けたヴァースだったこと。急逝したBIG-RE-MANのKANDATAはふたりとも親しくしていたこと。KANDATAの音楽と遊びへの姿勢は、OMSBも敵わないと思っていること。そうして"喜哀"の「ブルースなビート」が始まる。人生と向き合うなかには誰もが真摯なストイックさを求められる場面があるが、同時にそれを傍らで見守る人々の温もりがあることをこの曲は教えてくれる。コインの表裏のような人生の喜びと哀しみを、ブルースにおけるブルーノートのように響かせるOlive OilのビートとOMSBのライムにいつまでも浸っていたくなる。

photo by Asami Nobuoka

しかしOMSBがずっと一緒にやりたかったアーティストとの共演/饗宴はまだまだ続く。次に聞こえてきたのは、カリンバの音色が響くイントロの"Tenchi"」だ。いつかやってみたかったという三人称の「彼」について語るストーリーテリングに、オーディエンスたちは耳を澄ます。物語がクライマックスを迎える終盤、突然の稲光りのように現れたのは、OMSB曰く「神様のような存在」だという志人だ。DJ KRUSHの『軌跡』(2017)で共にフィーチャーされていたふたりだが、この共演には驚き、血気迫るフロウと変幻自在なワードセンスに打ちのめされたヘッズも多いはずだ。珍しいサングラス姿で異形の存在感を放ち、圧倒的なフロウで場をロックし「反骨と踊れダンスフロアー」と締め、文字通りダンスフロアーからの大歓声を受け止める。志人のこのようなテンションの高いラッパー姿を見るのはかなり久々かもしれない。(後から聞いた話では、ステージダイブしそうなほど興奮していたという)

志人 photo by Ryo Mitamura

神様との共演を満面の笑みで締めくくると、今年の1月に亡くなったという父親と自分と息子の歌と披露されたのは"Blood"だ。父親への複雑な思いと、その血が流れる自身と息子の三世代を貫く「音楽」を具現化したような軽快だが芯のあるビートに、OMSBの最強のコーラス・ハーモニーが心地よく響く。OMSBが一段一段上ってきた人生の階段を、わたしたちは彼のライムを通して垣間見る。直接言葉では伝えられなくても、ライムでなら、音楽でなら伝わることがある。曲順通り進んできた『喜哀』タイムも残り一曲。締め括りは"Memento Mori Again"だ。志人のソロ名義である玉兎の『Heaven’s 恋文』(2005)収録の"前世"のDJ Zigenによるアンビエントループを下敷きにした曲で、ここでもOMSBのハーモナイズセンスが炸裂するコーラスに乗せた祈りが会場全体を包む。終盤のサブベースがまるで気付け薬のように響いて、オーディエンスは喜びと哀しみにフォーカスされたOMSBの物語から帰還する。

Photo by Asami Nobuoka

だが間髪入れずに今夜のステージはまだまだ続く。再び『ALONE』収録"OMSBから君へ"でOMSBの告白に耳を澄ますときだ。終盤の「俺の放つ言葉」から始まるアカペラパートの一言一句を、オーディエンスはまるで自らの手で掴もうとするように両手を上げる。「今日まで長かったけど、始まっちゃうと早い」「ふざけんな」とOMSBが言えば、みな同じ気持ちのオーディエンスが歓声で応える。さらに過去に遡るように始まったのは"Think Good"だ。「パワーを貰ってくれるなら、死ぬまで声を出すぜ」という彼の『ALONE』や『喜哀』を経て聞くこのリリックは、彼の長い旅路を過去から辿り直すようで、感慨深いものがある。曲が終わると「やってやる」「やってる」とブチ上がりのテンションで早口のアカペラの煽りになだれ込み、オーディエンスの歓声も最高潮となったところでOMSBがステージを去り、一旦本編は終了だ。

photo by Asami Nobuoka
photo by Ryo Mitamura

満員のオーディエンスはライブの余韻に浸る間もなく、一秒でも長くOMSBの勇姿を目に焼き付けたいと、アンコールの拍手と声を上げる。それに応じるように、まず現れたHi’SpecがマイクでOMSBを呼び込み、再び満面の笑みで現れたOMSBが感謝の言葉と共に観客に投げつけるのは、冷たいナイフのような切れ味のフックを持つEP『MONKEY』収録の"Childish Wu"だ。Wu-Tang Clanの"It’s Yourz"を想起させるフックで切り替わるビートのうえで、原曲ではクールなOMSBのフロウはアンコールの舞台では俄然熱を帯びる。続いてはEP『HAVEN』から"Clown"だ。"波の歌"同様に暴力的な低音とメロウなウワモノがOMSBにしかできないバランスでミックスされたビートは、聴く者の体を自然と揺らす。メロディメイカーとしての彼のレイヤー状のコーラスを組み上げたフックに、オーディエンスも大合唱で応える。最高に盛り上がったパーティ後のような一歩引いたテンションで、生きることのアツさをこんな風に表現できるラッパーなんて他にいるだろうか。

photo by Asami Nobuoka
photo by Ryo Mitamura

「ラッパーで飯を食うことができる」喜びを、会場を埋める「ヒップホップおばかさん」たちに伝えると、いよいよ本日最後の曲だ。「リスペクトする人が最高のビートをくれたんだ」とそれが"大衆"であることをOMSBが明かすと、リスペクトする相手との共演/饗宴の連続の今夜を締め括るにふさわしい最高のサプライズゲスト、Illicit Tsuboiが登場する!「呼んじゃいました」とHi’Specが声をかけると、そのことを事前に知らされていなかったOMSBの大興奮の様子が客席にも伝播する。トランペットの高橋三太も加わり、笑顔のままのOMSBがヴァースをキックする。ラストにはIllicit Tsuboiがステージ前に駆け寄り、オーディエンスに向かって「だってそうじゃん」のコール&レスポンスを煽ると、わたしたち"大衆"は全力で応える。曲が終わっても「マジで嬉しい、本当に」と何度も言いながらOMSBはなかなかステージを降りようとしない。そして満面の笑みをこちらに投げ続ける。その姿をみつめるオーディエンスもみな一様に笑顔だ。こんなにも幸せそうなラッパーの姿を目にするライブもなかなかないだろう。

Illicit Tsuboi photo by Ryo Mitamura
高橋三太 photo by Ryo Mitamura
photo by Ryo Mitamura

OMSBは、最新作を『喜哀』と名付けた。彼のライブには、喜怒哀楽が全部ある。暴力的な音圧のリズムと、メロウなハーモニーがある。生きることの厳しさを跳ね返す超極太の声量と、傍らであなたを鼓舞する温もりのあるリリックがある。ステージ最初から漂い、ラストで爆発する最高の多幸感がある。この多幸感を受け取ったわたしたちは、明日も胸を張って歩いていこう。(文・吉田雅史)

photo by Asami Nobuoka
photo by Ryo Mitamura
photo by Ryo Mitamura

Set List

1. 祈り
2. Nowhere
3. 黒帯
4. New Jack
5. Ride or Die
6. Hush
7. 心 feat. JJJ
8. 波の歌
9. Vision Quest
10. Memento Mori
11. Stand Alone / Stallone
12. More Round feat. QN & DJ TY-KOH
13. Hero is Here
14. 喜哀
15. Tenchi feat. 志人
16. Blood
17. Memento Mori Again
18. OMSBから君へ
19. Think Good
ENCORE
20. Childish Wu
21. Clown
22. 大衆 feat. Illicit Tsuboi & 高橋三太

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