Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める
ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。
2016年にもAppleがiTunesストアの音楽ダウンロードサービスを終了させるという報道がでていたが、その時はApple側は即座に報道を否定していた。
しかしBeatsをDr Dreと共に創業したアメリカの音楽業界きっての大物Jimmy Iovineは、BBCに対して「具体的な日時は決まっていないが」と前置きした上で、「正直言って、それは人々が楽曲を購入するのをやめた時だ、とてもシンプルだ」と述べ、iTunesの音楽ダウンロードを終了させる方針であることを認めた。
現在世界的にストリーミングサービスが音楽売り上げの大部分を占めるようになっており、デジタルダウンロードの売り上げの占める割合は下がっていくのは確実な状況だ。
ではIovineが言う「人々が楽曲を購入するのをやめた時」というのは、いつになるのだろうか?昨年デジタルダウンロードの割合は15%だったが、これが10%を切った時だろうか、もしくは1%以下になった時だろうか。
ストリーミングサービスApple Musicは好調が続いており、今年中にも会員数でSpotifyを越すという予測も出ている。過熱するストリーミングサービス間の競争で優位に立つためには、これまでダウンロードしていた顧客をストリーミングサービスに移行させるのが得策なのは間違いない。
この閉鎖の判断はもしかしたら予想以上に早いタイミングでくるのかもしれない。