テーマは 「裁くことと捌くこと」| 写真家・サユリニシヤマによる展覧会『Icon』が開催

CULTURE  2017.11.22  FNMNL編集部

東京・末広町のPARK GALLERYで、12/6から茨城を拠点に各地で活動する新進気鋭の写真家・サユリニシヤマ による写真展『Icon』(アイコン / イコン)が開催される。

『Icon』をコンセプトに切り取られた作品群は、魚市場に置かれた(さばかれた)魚たち。魚市場では日々繰り返される当たり前の光景を、ニシヤマのカメラは別の景色に切り取っていく。

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聖画の意味を持つ『Icon』という言葉と、人間による「さばき」。天災、生命、色や形だけでは測ることのできない、目に見えないものを見ようとする力が、美しい魚たちの「断片」を介して、写真の中で交錯する。

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作家ステートメント

近所の魚市場に、観光客の見える場所に捌いた魚のゴミが捨ててあった。

写真を撮っていたら自分の周りに人だかりができた。どうやら私が写真を撮り始めるまでゴミの存在に気づかなかったらしい。象徴的な出来事だった。

写真は見えないものを見えるようにする力がある。

イコン画というものがある。宗教画や聖像という意味だ。神は目に見えないから見えるようにする必要がある。私がやっていることも、見えないものを見えるようにする作業である。

魚にとってこの出来事は天災だ。海から得体の知れない存在(人間のこと)に誘拐されて殺されて、要不要に分けられて価値付けられる。ゴミ箱の魚とテレビで見る体育館で毛布にくるまる被災者の姿が重なった。きっと、努力ではどうにもならない理不尽な暴力を目の前にして、何もできない顔が似ている。

天災は神の裁きと言う。神が人を裁く。魚を選り分けることを捌くと言う。人が魚を捌く。皮肉めいたダジャレ。

この作品を制作していると、自分が神になったかのような気持ちになりながらも、神の与える理不尽を受容するしかない気持ちにもなる

Info

サユリニシヤマ 個展
Icon(イコン)

2017年12月6日(水)〜 12月17日(日)
@ PARK GALLERY(東京・末広町)
http://park-tokyo.com
東京都千代田区外神田3-5-20
(末広町駅・湯島駅・御茶ノ水駅・秋葉原駅)
OPEN:13:00 - 20:00  CLOSE:MON , TUE

サユリニシヤマ
http://otakiwataru.wixsite.com/crevasse/sayuri-nishiyama
http://syr-nsym.tumblr.com

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