息子を訴えたFrank Oceanの父親がTyler, the Creatorを「悪魔教崇拝者」と罵る

Frank Oceanが実の父親であるCalvin Cookeyから、OceanがTumblrに投稿したポストによって損害を被ったとして16億円に上る損害賠償請求を起こされている

昨年起こったオークランドのゲイクラブの銃乱射事件の後で、Oceanが自身のTumblrに投稿したポストの中で父親が昔トランスジェンダーのウェイトレスを「クソ変態」と呼んだと書いているが、父親はそんな事実はないと主張している。

Pitchfolkが父親による告訴状のコピーを入手したところによると、父親はOceanだけでなくOdd FutureのTyler, the Creatorをも批判しているという。

父親は告訴状の中で、Tylerを「悪魔教崇拝者」と痛烈な表現で罵り、Oceanを「詐欺師で、Appleとの契約を通じて巨額の富を得ることにしか興味がない」と批判を加えている。

Tylerが自身の同性愛嫌悪的な歌詞が原因でイギリスから入国禁止されているにもかかわらず、Oceanはなぜ自分だけでなくTylerを批判しないのかと父親は主張。

確かにTylerは2009年のアルバム『Goblin』で同性愛嫌悪的な歌詞を書いているものの、その後は自身のブランドから、同性愛を擁護する旨のTシャツなども販売しており、この父親の主張は根拠が弱いところがあるのではないだろうか。

現在裁判所は両者の和解に向けて動いているという。

 

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