ヨーロッパ最大のカーニバル、ノッティングヒルカーニバルレポート
ノッティングヒルカーニバル2日目は快晴。今年のイギリスの夏は天気に恵まれていたようだなと、今更ながら思う。
この日はパレードも本番という感じで、きらびやかなコスチュームを身につけたカリビアンダンサー達がすでにスタンバイ。衣装をみているだけでも楽しい。なんと実はブラジルのリオカーニバルに次いで2番目に大きなカーニバルだというので、こんなに人も集まるわけだと納得。
まずはかなり大勢のメンバーからなるBatala Bristolのドラムパフォーマンスからスタート。そう、我らがブリストルのサンバドラムグループ。普段から時々ストリートでのパフォーマンスを行っているグループだが、この日も大勢の観客を盛り上げていた。
合わせて本日も警官たちがスタンバイ。
最初はまずKing Tubby Soundsyetemをチェックしに。なんとここで、PART2STYLEのおふたりとバッタリ!先日のBoomtownにも出演していたお2人、ヨーロッパツアーの合間をぬって、週末のクロアチアoutlook前にちらりとカーニバルを楽しみにきたのだそう。
こちらの音楽の場では、こういった偶然によく出くわすのでそれがとても楽しい。さて、ノッティングヒルカーニバルの写真などをみたことがある人は知っているかもしれないが、ときどき、警官もノリノリで踊る!(笑) 何も事件さえなければ、なんだかハッピーなお祭りである。
本日もかなりイケイケなダンスホールに合わせたとにかく大勢のダンサーが練り歩くパレードに圧巻されつつ。やはりカリビアンなお祭り、彼らのダンスは激しくキレッキレ!腰のふりが尋常ではない。途中途中のサウンドシステムを通過しながら、踊りながら歩くのもなかなか時間がかかるが、楽しい苦労である。
さて、今日のお目当てはAba shanti-I sound system!1993年より毎年こちらでプレイをしており、このカーニバルを代表するサウンドシステムのひとつである。
Abaにはコアなファンがたくさんついているようで、まだ早い時間だったがもうすでに観客でパンパンになっている。1日目にこちらを覗いた際は、のんびりとしたRootsやレゲエが多かったのだが、2日目の本日はとにかく攻め攻めのプレイ!ヘビーなdub、内臓がとびでそうなベース。これは中毒者多数なのもうなずける。
サウンドシステム、パレード、それだけではないのがこのお祭り。
毎年少なからず、残念ながら逮捕者もでたり、何かしらトラブルも起きてしまうカーニバルだが、食べ歩き、知らない色々な人々との絡み、はっちゃけまくっている観客をみることもなかなか面白い。
トップ写真の画像のこのお姉さんとおじさまは全く知り合いでもないようなのだが、このサウンドシステム前で意気投合。のちのいきなりふたりでダンスショーを行い、拍手喝采を浴びていた。こういう場面に出くわすのも楽しみのひとつ。
そんなハッピーな空気の中、二日間に渡るお祭りは終了。改めて、英国の音楽文化や歴史を感じる祭りであった。
いろんなことに度肝を抜かれるかも!?な、参加してみる価値のあるタフでクレイジーな祭り。
是非機会を作って、一生に一度は本場のこの『ノリ』を感じてほしい。