「やっと日常に戻ることができる」オーストラリアの裁判所が、シドニーの風営法ことロックアウト法はクラブに適用されないとの判決

先週木曜日、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の最高裁判所は、クラブ・パブ等の営業を制限する法律「ロックアウト法」がライブハウス、クラブ、ストリップバーに適用されないことを認めた。

 

シドニーではドラッグの乱用やアルコールによる暴力事件などが多発していたため、政府は2014年からロックアウト法を導入した。シドニーのキングズ・クロスなどの都心部を対象にして、蒸留酒のストレートでの提供を午後10時まで、客の入店を午前1時30分まで、午前3時以降のアルコール類の提供を法律で禁止した。

その結果都心部の地域では暴力事件が32%減ったという効果もあらわれたが、飲食業界、アルコール販売業界、音楽産業側からは絶えず批判の声が上がっていた。 今回、外国人観光客が滞在するホテルのバーがこの法律を適用しないよう訴えており、先週下された判決で、司法省長官はクラブやバーなどのベニューがロックアウト法に適用される権利を持たないことが認められた。

シドニー市長のClover Mooreも、ライブハウスやクラブなど、きちんと管理され経営されている場所は法律による規制の対象にしないよう求めていた。今回の判決を受けて、クラブやバーなどの施設はロックアウト法の規制を受けず、営業できることになったが、2014年の法律導入以降、音楽産業は多大なダメージを受けたままである。解決されたわけではないドラッグやアルコールの問題と含めて、これから課題は山積みだ。

via yahoo7 news

RELATED

UKのクラブが新型コロナウイルス検査の迅速化とワクチン接種の拡大により再開が可能になるとの見解が示される

新型コロナウイルスのパンデミックにより、昨年以来エンターテイメント産業が大きな打撃を被っている昨今。依然として世界中のクラブが閉鎖を余儀無くされているなか、UKのクラブカルチャーにとって一筋の光明とも言えるニュースが報じられている。

夜遊びに行ったのがバレない賢い方法

この記事を読んでいる人のなかには、夜出歩かないと家族や恋人と約束をしたのに、出歩いてしまって、察した相手から「いまどこにいるの?」と連絡が来て焦ったことがある人もいるだろう。そんなピンチを回避する方法がSNSで話題になっている。

Fabricに潜入した警察の極秘レポートが公開

イギリスの名門クラブFabricの営業ライセンス剥奪のニュースは世界のクラブミュージックシーンに大きな衝撃を与えている。イズリントン区議会はFabricのセキュリティーが甘く、安全に遊べるクラブとはなってないと昨日の公聴会で報告をしている。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。