Buju Bantonがダンスホールレゲエがメインストリームの音楽にならない理由について語る

言わずと知れたダンスホールのレジェンドであり、先日リリースされたdvsnのアルバム『A Musi In Her Feelings』収録の“Dangerous City”にも参加していたBuju Banton。そんな彼が、ダンスホールが未だにメインストリームの音楽になっていない理由について語っている。

Complexによると、Buju BantonはLAのダンスホールパーティShabbaaaaaのラジオに出演。そこで彼は自身が敢えてメインストリームを避けて活動していると語り、「俺たちは人々に嘘を伝えたくない。真実を伝えなきゃいけないんだ。それがレゲエミュージックだ。それが俺たちがメインストリームからの支持を得られない理由だ。俺たちの音楽は、外側ではなく自分の内側にある何かを高揚させることを目的としているからだ。Bob Marleyが何をいっていたか、Peter Toshが何を言っていたか理解して欲しい」とした。

続けて彼はメインストリームのメディアやゲートキーパーがレゲエの持つスピリチュアルな部分を破壊しているとして、「彼らは俺たちが持っている高次の力との繋がりを奪ってしまった。彼らはそれをブロックしている。俺たちは再び繋がらなきゃいけないんだ。俺たちが再び繋がることが出来たら、全てはシームレスになる」と、改めてレゲエのスピリチュアルな部分に目を向けなければいけないと主張している。

ダンスホールに影響を受けた音楽はもちろんメインストリームでも多く見られるものだが、Buju Bantonとしてはあくまでレゲエの根幹の部分に立ち返る姿勢をアーティストやファンに求めているのだろう。Buju Bantonが出演するShabbaaaaaのラジオ番組はこちらから聴くことが出来る。

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