Tyler, The Creatorがラジオで自分の曲が流れないことに不満をもらす
先日GQの公開したTyler, The Creatorのインタビュー。Tylerは、ラジオでもっと曲を流してもらいたいが、自分の声がメインストリーム向きではなく嫌いであると語った。
「これまでのキャリアで一番のフラストレーションは?」と質問をされたTylerは「いまのところ全て起こるべくして起こり、全ての経験がいい勉強になっている」と答えた。しかし「ラジオでもっと流れたいんだけど、それがなかなか上手くいかない」と発言。
「いつかその時が来るとは思うけど。次のアルバムがダメだったら、その3つ次のやつだ」と語るTyler。メインストリーム向きな作品とそうでない作品をリリースするタイミングの構想がすでにできあがっているのかもしれない。
「もうすでにたくさんのファンがSNSなどにいるのに、なぜラジオに出たいの?」とインタビューアーが質問すると「ラジオを聞いて育ったからだ」と答えた。
Tylerは「ラジオから自分の曲が流れているのを聞いて『俺の曲だ!』って言いたい」そうだ。そしていままでラジオで初めて聞いて出会った好きなアーティストがたくさんいると語った。「Sadeの”Maureen”、Maxwellの"Urban Hang Suite"もラジオで最初に聞いた。そして俺がこの世で一番好きなバンドであり一番好きな曲であるN.E.R.Dの”Tape You”もラジオで出会って、その世界にのめり込むきっかけになって、俺を形成した」と、ラジオで出会う音楽からかなり影響を受けたことを明かした。
「ただラジオで流れたいだけなんじゃない。どこか遠くの何もないところにいる11歳の少年がもしかしたら俺の曲をラジオで聞いて、俺に憧れることでこの世界への入り口となって、彼のその後の人生が全て変わるかもしれない。それをまだ願ってる」と自分がラジオで人生が変わったように、ラジオから流れる自分の曲で誰かに影響を与えたいと考えているようだ。
ラジオで流れたいのになかなか成功しないTylerは、自分の声が関係しているという説を唱えている。「俺は自分の声が嫌いだ。まだ全然裏付けのある説ではないんだけど、メインストリームに向いている特定の声のトーンっていうのはあると思う。JayやKanye、Drake、Kendrick Lamarとかわかるだろ。甲高い声でもなく、低いベースのありすぎる声でもなく、耳障りな声でもなく、ただ人間にとって聞きやすい声なんだ。科学的にそれを証明したいと思っている。俺にはその声がない。そんな声が欲しいと切実に思う」
Tylerは以前、車内のラジオで自分の曲"See You Again"が流れたのを初めて聞いた時泣いている。
他にも様々な質問に答えているTyler, The Creatorの登場したGQのインタビュー全文はこちら