ラジオ局の選曲が変わりつつある?| レーベルの推し曲からSpotifyやShazamなどが基準に

アメリカのラジオ局といえば、日本以上に同じ曲がパワープレイされ続けることで知られており、ラジオでパワープレイされることでヒットチューンが生まれていくというのも良くある。

最近ラジオでパワープレイされる曲の基準が変わりつつあるとXXLが報じている。

これまでのラジオでプレイされる曲は、レーベル側が推し曲を決めそれに従うことが多かった。しかし例えばDrakeの新作『More Life』ではレーベル側は"Free Smoke"を推し曲に設定しており、ラジオでもパワープレイしてほしいと要請していたという。

しかしラジオ局側は"Free Smoke"より、"Passionfruit"をパワープレイすることを選択した。これは"Passionfruit"の方がSpotifyでの再生回数やShazamされる回数が多かったため、ラジオ局はリスナーが求めているのは"Passionfruit"の方だと判断したのだ。

そのラジオ局の判断を受けてレーベル側も"Passionfruit"を改めて推し曲としてプロモーションをしていくという方針に転換している。

さらにFutureのアルバム『FUTURE』でも同様の事象が起きている。レーベル側は当初"Draco"をシングルとしてプッシュしていくと想定していたものの、#MaskOffChallengeの影響もあり"Mask Off"がリスナーに支持されたため、"Mask Off"のミュージックビデオを現在制作しているとのことだ。

SpotifyやShazamのおかげで、リスナーがどの曲を求めているかが判断しやすくなったことで、変わりつつあるラジオの選曲基準。これが今後どういった影響を音楽に与えていくのだろうか。

 

 

RELATED

今里(STRUGGLE FOR PRIDE)による『WHILE YOU ARE SLEEPING vol.8』が正月に放送決定

TOKYO FMで来年1/1(日)の26時からスペシャルプログラム『WHILE YOU ARE SLEEPING vol.8』が放送される。

BAPE®がDrake率いるOVOとカプセルコレクション第2弾をリリース|モデルにはFUTUREを起用

BAPE®がカナダ・トロント出身のラッパーDRAKEが手掛けるクリエイティブ集団「October’s very own」と再度タッグを組み、第2弾となるカプセルコレクションを発表。 2021 AWコレクションでは、秋のシーズンからインスピレーションを得た両ブランドのシグネチャーアイテ...

Drakeが製作総指揮、Zendayaが主演するドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』がU-NEXTで配信

HBOが気鋭スタジオA24とタッグを組み、Drakeが製作総指揮をとったドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』が、本日6/30(水)からU-NEXTで独占配信開始となった。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。