MigosがゲイであることをカミングアウトしたiLoveMakonnenを非難したことで批判をあび、釈明文を発表
現在アルバム『CULTURE』がビルボードチャート1位となっているMigosの特集記事がRolling Stoneに掲載、その中でMigosがゲイであることをカミングアウトしたiLoveMakonnenに言及した箇所が批判を浴びている。
記事ではMigosがPopではなくTrapのスタイルでビルボードチャート1位をとったという箇所などに目がいくが、問題となっている箇所はMigosは様々なスタイルのラッパーを輩出しているアトランタの多様性を好きだというところに続く描写である。
Rolling StoneのJonah Weinerが最近ゲイであることをカミングアウトしたiLoveMakonnenに言及すると、Quavoは「ふざけるな、Makonnen」と怒りをあらわにした。
Weinerが彼にTwitterで多くのサポートが寄せられていると返答すると、Quavoは眉をひそめて「Makonnennはサポートされてるのか?」と尋ね、「それは世界がクソだからだよ」とOffsetは言い放ち、それにTakeoffが「世界は正しくない」と続く。Quavoは「おれたちはゲイが間違っているとは言ってない」と言いつつも、「Makonnenは最初出てきたときドラッグディールについてラップしていた、それが全てだ」と述べ、そうしたテーマと彼のセクシュアリティーが相性が悪いということを示唆し、最後に「それはワックだ」と顔をしかめた。
この記事が発表されるとMigosに対する批判が高まり、それを重く受け止めたのかMigosはTwitter上に声明文を発表した。
— MIGOS™ (@Migos) 2017年2月8日
おれたちは常にオリジナルであり、本物であろうとしている。ずっと本物でい続けるのは長い道のりだ。おれたちは全員Makonnenの音楽のファンだし、おれたちは彼が今後本物の彼を隠そうと思わないことを望んでいる。おれたちが世界をクソだと思うのは世界には本当の自分であることを隠さなければならない人々がいるからだと感じている。インタビューでセクシュアリティーにコメントしたときもそうだ。おれたちは誰が異性愛でも同性愛、両性愛でも問題ない。おれたちはゲイでもストレートでも全ての人を愛している。誰かを傷つけたとしたら謝りたい。
このMigosの釈明に対して賛同する意見もあるが、中には「「もし誰かを傷つけたら」というのは偽の謝罪だ」という厳しい意見も飛んでいる。さらにRolling Stoneの記事内にはQuavoが取材中に、スタジオに入り込んできてQuavoを非難した女性に暴力を加えたことを示唆するような箇所もあり、こちらの真相も明らかになっていない。
アメリカでのLGBTに対する理解は近年グッと深まり、それはヒップホップシーンにも波及してきているとはいえ、ストリートの中ではまだミソジニーやホモフォビアは根強いことがMigosによって明るみに出た1件だった。