【メールインタビュー】Jay Worthy | 子供の頃からドラムなしでラップしてた

LAを拠点に活動を続けるラッパーJay Worthyが今週7/28(金)と7/29(土)に福島と横浜で5年ぶりとなる日本ツアーを開催する。メロウなファンクサウンドを武器に、シーンのトレンドは気にせずにマイペースに作品を積み重ねているJay Worthy。ストリート育ちの彼らしく、しっかりと関係性を作ったプロデューサーやラッパー紡がれるジョイント作品は、常にコラボレーターと彼にしか作れない空気を醸し出している。

IITIGHT MUSICが招聘した今回の来日公演を前に、Jay Worthyのメールインタビューをお届けする。

質問・構成 : 和田哲郎

特別協力 : HARMBLOT

- 2018年以来久しぶりの来日公演となりますが、日本の印象や今回楽しみにしていることも教えてください。

Jay Worthy - 3度目の来日だね。今回はもっと多くのファンと繋がろうと思っている。

- 来日するきっかけとなったのはIITIGHT MUSICとの出会いだったと思いますが、改めてどのように出会ったのでしょうか?

2TIGHT MUSICの村山氏とJay Worthy


Jay Worthy -
IITIGHTが最初に俺を日本に呼んでくれた人達だけど、日本には仲間がいるんだ。2005年か2006年に自分自身で来日して一か月位東京にいたよ。

- 前回のIITIGHT主催のイベントはどうでしたか?

Jay Worthy - うーん、いい質問だね。当時から自分のファンの多さと、どの位愛されてるか、とても驚いていたんだ。あれからもう5年も経つんだね。またその場に立てるのと、あれからどのくらい成長しているのか見るのを待ちきれないね。

- 日本の流れでいうと、2017年にはThe Alchemistと日本の楽曲をサンプリングした『Fantasy Island』をリリースしていますね。この作品はなぜこのようなコンセプトになったのでしょうか。


Jay Worthy - Alchemistが、彼が持っている日本のレコードを使ったからなんだ。

- また今回の来日に合わせて日本のプロデューサーとも楽曲を制作したと聞いています。

Jay Worthy - そうなんだ。自分の感謝の気持ちを込めて日本のファンの為に作成したんだ。

- 2022年にリリースしたDJ Muggsとの『What They Hittin 4』、Harry Flaudとの『You Take The Credit, We’ll Take The Check』、Larry Juneとの『2 P'z In A Pod』、Roc Marcianoとの『Nothing Bigger Than The Program』とラッパーとプロデューサーとのジョイントアルバムが続いてますが、あなたにとってジョイントアルバムの魅力とはなんでしょうか?


Jay Worthy - 一人のプロデューサーと作品を一緒に作るのが好きで、それは自分にとっては映画のような感覚なんだ。それと自分のプロジェクトに参加してくれている俺が好きなラッパー達は、俺たちのビートに合うってのを俺自身がわかっているんだ。

- また約1年でフルアルバムを4作というのはものすごくハードワークだと思いますが、あなたは毎日制作を行っているのでしょうか。

Jay Worthy - 毎日作業するわけではなくて、何回かに分けてスタジオに入って作品を仕上げている。スタジオにいる必要が無い時に、スタジオにいるのは好きではないね。

- そしてあなたにはマネージャーもいないとあるインタビューで読んだことがありますが、なぜマネージャーを付けないのでしょうか。

Jay Worthy - マネージャーってのは古い感じがするけどね。でも俺には助けてくれるチーム、ビジネスパートナーがいるよ。

- ご自身の音楽を「ファンク」だと定義していますが、この時期のLAで聴くのに最適な「ファンク」を教えてもらえませんか?

Jay Worthy - 自分の曲の中にはファンクもある。Art Laboeに捧げて、あらゆるタイプのレアな80年代のFunkを聴いているかな。

- あなたの楽曲は車でドライブするときのための音楽でもあるかと思いますが、車で音楽を聴くことの魅力を教えてください。

Jay Worthy - 全てのアイデアが車の中で思いつくんだ。

- あなたはストリートシーンで長きにわたって活動していますが、ストリートを生き抜くためには必要なものとは何になるでしょうか。

Jay Worthy - P worthy ストリートレジェンド

- ドラム・ビートレスなサウンドはあなたのシグネチャーですが、どのようなきっかけでドラム・ビートレスなサウンドに至ったのでしょうか?

Jay Worthy - 俺は子供の頃からドラム無しでラップしていた。俺はメロウな音楽が好きだし、ラップするときにドラムが無くても自分自身のビートに合わせて自由にラップ出来るのが好きなんだ。

- いわゆる現在のアメリカのヒップホップシーンについてはどう言った考えを持っていますでしょうか?新しいラッパーが毎日のように出てきてはいますが、なかなか安定したキャリアを築くのは難しいとも思います。

Jay Worthy - 理解できないし、ついていけないな。俺はいまだにTha Dogg Poundの『Dog Food』とIce Cubeの『Death Certificate』を聴き続けているんだ🤷🏽‍♂️

- そんな中で、あなたが注目している新人ラッパーがいれば教えてください。

Jay Worthy - 大ヒットした曲を聴いているよ。

Info

ITIGHT MUSIC Presents
JAY WORTHY JAPAN TOUR 2023
“ T O K Y O D R I F T ”
____________________________

福島公演

東北LA化計画
2023.07.28(FRI)@#9
Open 23:00

ADV ¥5000 w/1D
DOOR ¥5500 w/1D

Special Guest
Jay Worthy

Front Act
DJ DEEQUITE

DJ
Mr.SHU-G
KaworuMF
RIP
AYUMISTA
G-PON
EZEL

LIVE
BANZY
LIL STANKY
¥OUNG ARM¥
PoPoRo
GOLDEN JAPS
Kurama

横浜公演
BAY BOUND
2023年7月29日(土)
at. The Bridge Yokohama
OPEN 21:00 〜 ALL NIGHT
前売券 ¥5,000+1D / 当日券 ¥5,500+1D

RESIDENT:
DJ DEEQUITE & DJ PEPE

GUEST DJ:
DJ COUZ
[Westside Ridin` Tour 2023]

LIVE:
MASS-HOLE
ILL-TEE

DJ CAST:
DJ MR.SHU-G
DJ YOUNGBIKE
DJ TEITO
DJ ICE-G
DJ K.I.M.
DJ SHEILA
DJ MA-2
DJ $HIRUTARO
DJ T-RO
DJ TAKU-G
DJ MDEEP
DJ NA-MECC
DJ RYOGA
DJ AL

SHOP: ONE HUNDRED%
PHOTO: KOWSHI
FOOD: GREEDY / EPIC

The Bridge Yokohama
神奈川県横浜市中区本町1-13-5-4F

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