【鼎談】Ryohu × 冨田ラボ × Illicit Tsuboi | Ryohuのキャリアがつなげた奇跡的な縁
Ryohuは日本のヒップホップシーンを代表するラッパーでありながら、同時にバンドカルチャーも並走してきた。9月にリリースされた2ndソロアルバム『Circus』には、KANDYTOWNの盟友・IO、AAAMYYY、オカモトショウ(OKAMOTO’S)、YONCE(Suchmos)、TENDREなどバラエティに富んだキャリアを象徴するゲストたちが多数参加している。FNMNLでは、本作の中でも特に異彩を放つラストソング“Thank You”に注目。同曲のプロデューサーである冨田ラボと、ミックスを担当したIllicit Tsuboi、そしてRyohuによる鼎談を企画した。意外な3人に共通するのは……。日本のアーリー・ヒップホップの名盤の数々を手がけてきたRDS Toritsudaiに集合してもらった。
取材・文 : 宮崎敬太
撮影 : 横山純
冨田ラボ、Illicit Tsuboi、Ryohu、Neetzの制作が成立するのは奇跡的
- "Thank You”の座組みはどのように生まれたのでしょうか?
Ryohu - “Thank You”はまずファンファーレのような曲にしたいというアイデアがあって。
冨田 - “One Way feat. YONCE”のレコーディングしてる時、スタジオの喫煙所で相談されたの。「『Circus』はいろんなゲストとやったから、客演なしで僕ともう1曲作りたい」って。結構長いこと立ち話してたよね。
Ryohu - はい。
冨田 - Ryohuさんはヒップホップをやりたいって。俺からすると「それは俺でいいの?」って感じでした(笑)。で、最初の立ち話の段階で「良ければビートメイカーと一緒にやるのはどうですか?」って。ドラムだけ誰かに任せるのもやったことなかったけど、面白そうだと思ったんだよね。で、後日Ryohuさんからツボイくんを提案されたんだけど、それもとても良いアイディアだなと思ったな。
Tsuboi - そうだったんですね。Neetzくんが入るって流れを聞いて、僕に求められることがイメージできたんでオファーをいただいて即OKでしたよ。ちなみにドラムだけ他の人がやるって冨田さんも初めてですか? 生じゃなくて打ち込みで。
冨田 - うん。
Ryohu - ドラムだけ違う人にお願いするなんて、自分でもどうすればいいかわからなかったですもん(笑)。
冨田 - まず最初にRyohuくんが最近気に入ってる曲が入った結構長いプレイリストをもらったんだよね。
- リファレンスとして?
Ryohu - いやリファレンスよりももっと広いですね。僕が好きなヒップホップとか今流行ってて僕自身が良いと思ってる曲のプレイリストです。
冨田 - そうそう。すっごいいろいろ入ってた。俺はプレイリスト全体から感じたバイブスでデモを作りました。
Ryohu - そこに僕がラップを入れて、冨田さんに整理していただき、Neetzに仮のビートを入れてもらったらすごく良い感じで上がってきたんですよ。Neetzにビートのプログラミングだけお願いすると、トラックメイキングとは違う魅力が出ますね。新しい発見でしたね。
Tsuboi - Neetzくん自身も面白い気づきがあったはずだよ。冨田さんの作るサウンドスケープってとんでもないから。(冨田さんのパラデータを聴いて)「いつもの感覚でいけるわ」って思ったはず。サンプリング元の古いソウルやジャズレコードを聴いてる感じというか。スプライスにあるようなネタのすごい版を演奏で作っちゃうような人なんで。これ、すごい贅沢だと思う。ちなみに冨田さんはNeetzくんのビートをいじったりしたんですか?
冨田 - うん、やってる。
Tsuboi - やっぱり。それがまた絶妙に良かったんですよ。ボトムはゴリゴリのヒップホップなんだけど、フィルの抜き感は冨田さんなんですよね。妙な面白さがあった。というか、自分のトラックのドラムだけ別のトラックメイカーがやることを了承した冨田さんもすごいですよ。しかも自分の感覚に落とし込んでるし。その違和感すれすれな感じがミックスしててもスリリングでかっこよかったっす。
冨田 - Neetzさんから送られた来たドラムにものすごくびっくりしたんだよね。良い意味で予想と全然違った。Neetzさんを存じ上げないからってのもあるけど、ヒップホップのビートメイカーはキックとスネアの音色や、バックビートや抜きに命かけた入魂のループが送られてくると勝手に思ってたの。
- いわゆる90’sヒップホップの王道のドラム感ですね。
冨田 - そうそう。Neetzさんに送った仮ドラムもループっぽい感じのを入れてたし。そしたら6連があったり、フィルもいっぱい入ってて。
Ryohu - Neetzはラップが入ってないデモにドラムを打ち込んだから、ドラムだけで何かしたくなっちゃったんでしょうね(笑)。
Tsuboi - あの6連は冨田さんが作ったんだと思ってた。しかもラップが入ってない状態で打ち込んだんでしょ? だとしたら6連が入る要素ないじゃん。 Neetzくんは狂ってますね(笑)。
冨田 - 6連はやりとりの中で出てきたんだったけな……? どっかでRyohuくんが6連のラップを入れて、それを助長させるためにNeetzさんも6連のハットを作ったのかも。でも最初に作ってきたパターンにはタムの連打のロールとかも入ってたんですよ。
Ryohu - もうてんこ盛りでした(笑)。
冨田 - すごいかっこよかったし面白かった。でもトゥーマッチな部分もあったから、面白さを消さない程度に抜くとこは抜いて、他の楽器の音に合わせたり調整した感じかな。
Ryohu - 冨田さんのデモにNeetzのドラムが乗っかって、さらに冨田さんがたぶんトリートメントしてくれたからちゃんと収まった状態になったんだと思う。でも制作自体はすごくスムーズにいきましたね。
Tsuboi - 結構奇跡的なことだと思うよ。だってどっかで誰かが「違う」と言い出したらいろいろ齟齬が出てきちゃうもん。Neetzくんが仕事人として働いてくれたのと、普通の人だったら「こりゃないでしょ」って部分を面白がってくれた冨田さんだから成立したんだと思う。
Ryohu - そっか。冷静に考えると、これってすごいことなんですね(笑)。
“Thank You”の裏テーマは冨田さん&ツボイさんとお仕事すること
- ツボイさんからミックスが上がってきた時のおふたりの感想を教えてください。
Tsuboi - 実は僕もそれが気になってるんですよ。僕がミックスすると、すげー修正が来る場合とまったく来ない場合と、返事もない場合があって(笑)。今回は結構やっちゃったから、怒られるかなと思ってたんです。でも何も修正なくて。
冨田 - いやいや、完璧でしたよ。こういうのを求めてた。要は歌とドラムの鳴りのデカさ。もう最初に聴いた瞬間からガツンときました。モノラルで聴くとより際立ちますよ。
Ryohu - なんの問題もなかったですね。
Tsuboi - 修正する箇所が多すぎるからそのままいっちゃえパターンかなと思ってました(笑)。
冨田 - ツボイくんからは、ノーマルとヴォーカルの音量上げたヴォーカルアップの2つが送られてきたんですよ。最初にノーマルから聴いて「もう最高」ってなって。これでいいやと思いつつ、一応ヴォーカルアップを聴いたら、こっちも最高だったんですよね。それでRyohuさんに「俺は何も修正ないけど。なんかある?」ってメールしたら「僕も何にもないです」って。Ryohuさんも同じ流れで聴いたんだよね。
Ryohu - です。最終的にはアルバムのほかの曲との兼ね合いで、ヴォーカルアップを採用しました。曲単体では決められなかったですね。
Tsuboi - 今回はアルバムで、ほかの人もミックスされてるからね。一応ヴォーカルアップも作りました。
冨田 - ヴォーカルのデカさはミックスする人によって全然違うもんね。
Tsuboi - そうなんですよ。今回はここで爆音でミックスしたんですね。普通は痛い音が入ってるんです。余剰な音。EQの問題とかじゃなく、グルーヴにそぐわない音ですね。でも冨田さんのトラックにはそういうのがない。だから死ぬほどデカい音でも気持ちいいんですよ。普通の人は無理なほどデカい音でミックスしてました(笑)。作業はすぐ終わりましたね。すごい人のトラックは、こっちが何をすればいいかが簡潔にまとめられてるんで。こういうの久々に来たなって感じでしたよ。
Ryohu - “Thank You”の裏テーマは冨田さん、ツボイさんとお仕事することだったんですよ。僕はKANDYTOWNでツボイさんにお世話になってて、その時に冨田さんがここRDS Toritsudaiと所縁があることを教えていただいて。ソロでは冨田さんにお世話になってるので、そこをつなげてみたいなっていう。
僕とツボイくんは90年代のRDS Toritsudaiにずっといた
- 冨田さんとツボイさんはどんな繋がりがあるんでしょうか?
Tsuboi - 共通の知り合いでも、僕と冨田さんが繋がってることを知らない人は結構いますよね。
冨田 - キリンジをプロデュースする前の僕を知ってる人はあんまりいないからね。ここの社長のツノダさんが僕の大学の先輩なんですよ。
Tsuboi - あ、そうだったんですか。全然知りませんでした。
冨田 - 学生時代はほとんど接点なかったけどね。所属してたサークルも世代も違うから。
- それは何年くらいのお話ですか?
冨田 - 1981年とか?
Ryohu - 僕、生まれてないですよ(笑)。
冨田 - だって僕も19歳とかだし。接点ができたのは卒業した後。バンドに誘われて僕はギターを弾いてたんですよ。そしたら数年後にリハスタを始めるっていう話を聞いて。
Tsuboi - うちはリハスタの会社なんです。僕はそこのレコーディング部門に所属してて、今は系列の別会社になってる。冨田さんと繋がってるのがうちの社長なのね。90年代は僕が今みたいに作業してると、上の部屋から誰かが作業してる気配を感じてて。それが冨田さんだったの。
Ryohu - 冨田さんとツボイさんが30年近く前から繋がってたっていうのを知った時、めちゃくちゃ驚いたんですよ。一音楽ファンとして「わあ……」ってなるっていうか(笑)。
- ちなみに上の部屋には何があるんですか?
Tsuboi - 社長の制作部屋があるんですよ。昔は上もリハスタだったんですけど、今は完全に社長の制作部屋で。ここと同じでレコーディングブースとコントロールルームがあります。そこになぜか冨田さんがいたんですよ(笑)。しかも夜中から朝まで。お会いすることは滅多になかったんですけどね。
冨田 - そう。ここの上と下で一晩中、僕とツボイくんがなんかやってる(笑)。朝ジュースを買いに行く時、たまーに顔を合わせて一言二言話すみたいな。あの頃の僕の作業場はマンションの六畳一室で。防音設備がないから夜中は音が出せないんです。だから社長がいない時間帯に上の部屋を使わせてもらって、特にリリースの予定のない音楽を独りで延々と作ってたんです。
Tsuboi - なんかずっといらっしゃってましたよね(笑)。僕は92年にエンジニアとしてここに入って、95年から2000年まではヒップホップの人たちが1日3アーティストくらい入れ替わり立ち替わりでやってました。
冨田 - そうだったねー。僕が受け付けの子と話してると、たまに柄の悪くないヒップホップの子たちもいて。それがかせきさいだぁ周辺の人たちだったんだよね。で、かせきさいだぁのディレクターがのちにキリンジをやるんだよ。その頃は出会ってないんだけど。
- ナチュラルファウンデーションの。
Tsuboi - そうそう。僕はかせきさいだぁのミックスもやってましたからね。
- そんな2人の歴史をRyohuさんがつなぐのは面白いですね(笑)。
Ryohu - ほんとですよ。日本の音楽史の一部に触れてる気がします。
バンドでラップしてた経歴もあるからいろいろ話ができそう
- Ryohuさんと冨田さんの出会いは?
Ryohu - 今の話から比べたらほんと最近ですけど、冨田さんのアルバム『M-P-C "Mentality, Physicality, Computer"』に誘ってもらったのが初めましてです。
Tsuboi - 2人は何か接点があったんですか? それとも冨田さんがRyohuくんの音楽を聴いて?
冨田 - 僕、あのアルバム以前にラッパーとやったことなかったのよ。リミックスは何曲かやったことあったけど、自分でトラック作って、ラップを入れてもらうことの何から何までわかんなかったわけ。
Tsuboi -(制作を)わかりすぎてて逆にわかんないって感じでしょ(笑)。
冨田 - いやいや。歌なら自分で仮歌を歌って曲を渡す時にこうこうこうですよって説明できるけど、ラッパーの人はそういう感じじゃないでしょ? それでマネージャーとかメーカーの人とかにいろいろ相談して、何人か名前が挙がった中にRyohuさんがいて。バンドでラップしてた経歴もあるじゃないですか。だからいろいろ話ができそうだなっていうのもあったんですよね。
Tsuboi - Ryohuくんは同世代のラッパーと比べると振れ幅もキャリアも段違いだもんね。普通のラッパーにはラッパーの友達しかいない(笑)。
冨田 - そういうもんなんだ。僕はRyohuさんしかラッパーの知り合いがいないからさ。一番最初にお会いする時、怖い人だったらどうしようと思ってたもん。録り直ししてくれない人だったら困るなあとか(笑)。そしたらすごい爽やかに来てくれて。あとRyohuさんとはシンガーとの仕事より相談しながらやってるかも。
Tsuboi - 逆だと思ってました。
冨田 - シンガーの場合、僕が曲書くにしろ書かないにしろ、まずヒアリングして、デモ作って、聞いてもらって「いいですね」って感じで進んでいくのね。キャリアもある程度あるから手順もわかってて、誰かに何かを相談するタイミングがないんですよ。でもRyohuさんとやる場合は、まず何をやりたいかってことをゼロから一緒に作っていく。“The Moment”ではゴスペルっぽいのとか。まずテーマがあって、トラックを作って、さらに何回かやりとりする。
Ryohu - “The Moment”の時は全部終わって最後の段階で、「冨田さん、僕もっと歌いたいです」ってお願いしちゃいましたし(笑)。
Tsuboi - こういうラッパーは珍しいと思いますよ。ヒップホップってすでにあるものにラップを乗せていく文化だから、ラップ入れた後にトラックが変わるのを良しとしないラッパーも多いですよ。
冨田 - あー、それRyohuさんにも言われたことあるかも。僕は全要素が入ってからすごくトラックを変えるからね。その順番でしか考えられない。“M-P-C feat. Ryohu”の時も最初のデモは割と長尺だったんですよ。Ryohuさんは仮ラップも入れてくれて、レコーディング当日を迎えたら「ラップ増えちゃいました」って(笑)。
Ryohu - 仮歌の段階では、6〜7分の曲に対して16小節を2つ分くらい書いたんですけど、冨田さんとは初めましてだったからかましたい気持ちがでてきちゃって(笑)。
冨田 - 倍くらいになったんだよね(笑)。でも良かったんですよ。だから曲を分けたんです。
-『M-P-C "Mentality, Physicality, Computer”』に、Ryohuさんのフィーチャリングが4曲(“M-P-C”、“Inerlude1”、“Inerlude2”、“Outroduction”)も収録されているのはそういうわけだったんですね。
冨田 - そうそう。組曲みたいな感じだったの。
Ryohu - 僕も冨田さんがどういう反応されるかわからなくて不安もあったから、面白がってくれた時は「やった!」って感じでしたね(笑)。あそこで一気に安心感と信頼感が増しましたね。
間にRyohuくんがいる
- お話を伺ってるとみなさんすごく柔軟ですね。
Tsuboi - Ryohuくんはとにかくチャンネルが多いよね。あとビートメイカーでもあるわけじゃん。自分で作れるでしょ?
Ryohu - 確かに昔は全部自分で触ってたかったんですけど、だんだんめんどくさくなってきちゃったんですよ。めんどくさいというか、全部歌詞書いて、ラップのフロウも考えて、曲のことも全部考えてってなる作品にするまでに時間がかかりすぎる。
Tsuboi - だったら振っちゃおうと。
Ryohu - です。周りに良い人がいっぱいいるから。ジャンル関係なく誰かとセッションしたり、フィーチャリングしたりしてきたし。そこは培ってきた関係があるので。その人たちと面白いものを楽しく作るっていうのでいいじゃん、と。30すぎてようやくそう思えるようになってきました。
Tsuboi - 僕ら3人は同じ音楽業界にいるけど、実は三者三様で結構違う場所で交わらないんです。そこを繋げられるのはなかなかすごいことだと思うよ。まさに今日の座り位置が重要だよね。僕と冨田さんの間にRyohuくんがいるっていう。
Ryohu - ……ありがとうございます。僕は人がすごく大事なんですよね。人がいるからこういう音楽を聴きたくなるというか。バンドの界隈が近くにあったからラモーンズを聴いてみようとか、トラックメイカーがサンプリングしてたソウルに興味を持ったりとか。
Tsuboi - さっきも言った通り、90年代の関係性はあったけど、僕と冨田さんはすごく親しいわけでもなかったからね。僕は当時聞いた話では、冨田さんはハイハットを踏み返したフットの空気の音をああでもないこうでもないと何日もずっとやってる狂人だって(笑)。
冨田 - ……どのミュージシャンにも絶対そういう時期あると思うよ。
Tsuboi - さっきRyohuくんがレコーディング当日にラップを倍書いてきちゃったって話も、僕のイメージしてた冨田さんだったら怒って帰っちゃってますよ。
- Ryohuさんのおかげで30年来の誤解も解けたと。
冨田 - Ryohuさんには感謝しかないですよ(笑)。
Tsuboi - まあ、冗談ですけどね。なぜなら僕も冨田さんの感覚がわかるから。上手い下手じゃなくて、シンプルに「かっこいい」「おもしれえ」を求めてるだけなんですよ。
冨田 - そうそう。かっこよければ全然下手でも良い。僕らはそこがクリアで具体的だから共有しやすんです。
Tsuboi - ですよね。このチームはすごく面白いから、機会があったらもっと一緒に仕事したいですよ。
Ryohu - ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!
Info
▼Ryohu 2nd アルバム『Circus』 (完全生産限定盤:CD+7” ANG)
品番: VIZL-2120 価格:¥4,950(税込)
CD収録曲:
1. Money Money feat. Jeter
2. Dance
3. One Way feat. YONCE
4. No Lie
5. Cry Now feat. 佐藤千亜妃
6. Real feat. IO
7. Magic Mirror feat. AAAMYYY, TENDRE
8. Hanabi feat. オカモトショウ
9. Thank You
7inchアナログ盤収録曲:
A-Side : One Way feat. YONCE
B-Side : One Way feat. YONCE (Shinichi Osawa Remix)
▼『Circus』 配信リンク
https://jvcmusic.lnk.to/circus