【特集】FNMNLが2022年に注目するアーティスト9組

FNMNLなりの視点で今年の活動に注目するアーティストを紹介するこの企画。昨年は7組を選出したが、今年は9組のアーティストをピックアップ。続くコロナ禍によりシーン全体のトレンドが見えなくなっていると言われている中だが、ここに選ばれたのは、自身の音楽性を追求しているアーティストたちばかり。今後公開されるアンケート企画と共に、ぜひ彼らの音楽をチェックしてみて欲しい。また今後、各アーティストの特集記事も公開されていく予定だ。

018

東京都出身の018は17歳からラッパーとして活動し、ハードコアな仲間とリスナーに囲まれ、斬新かつ勢いのある楽曲が話題を集めている。SEEDAとの"Cold City"でのオーセンティックなアプローチから、MARIAとの"Invisible"でのドリルなど確かなスキルと多彩なフロウで注目を集めている。

Bonbero

千葉県出身の18歳のBonberoは2019年にラッパーとして活動を開始、SoundCloudにて楽曲を公開した直後から評判を呼び、盟友Tade Dustとの『Rule Of Groove』や自身の最新作『Knock it Down』では、UKの影響も感じさせるトラックチョイスの上で卓抜したテクニックを見せつけている。

その後、東京を拠点に活動するヒップホッププロジェクト夜猫族へ加入し、最年少コンビとして注目を集める。2021年1月には、Tade Dust & Bonberoによる1st Album『Rule of Groove』をリリースし、同年にAbema TVにて放送された『ラップスタア誕生』(RAPSTAR2021)に出演。夜猫族の中でも折り紙付きのスキルを持つBonberoは、今後の日本語ラップシーンを騒がす一人となるだろう。

CYBER RUI

ABEMA TV『ラップスタア誕生2021』への出演をきっかけに人気急上昇中のラッパー。昨年10月にはデビューEP 『TIME TO SHINE』をリリースし収録曲の“DESIRE”がYouTubeで70万回以上再生されている。ボーカルまでを自在にこなすポテンシャルとフレッシュな世界観は可能性に満ちているアーティスト。

E.O.U

2000年生まれで京都市在住のアーティストE.O.U。音で表現される様々な事象を楽曲、DJ、ライブセットを通して表現する。その楽曲はメロディックなバンガーから、ソリッドで先鋭的な楽曲まで、ジャンルに捉われない自由なアウトプットを行なっており、自身名義の他にもhomarelankaとの楽曲などラッパーとのコラボ曲でもオリジナリティを発揮している。

homarelanka

名古屋市南区で幼少期を過ごしたスリランカと日本の血を継ぐラッパー。19歳の時に発表した“riot”がSoundCloudで話題となり、幼少期を共に過ごしたNEIとの再会を果たしたのをきっかけに、Ryo Kobayakawaと出会いD.R.C.に加入する。昨年8月にはEP『TOP AZID』を発表、トラックに対する独自のアプローチとフロウで注目を集め、同郷の先輩であるC.O.S.A.の『FRIENDS & ME』への参加や、Campanellaをフィーチャーした"Ⅲ MY SLF"もリリースするなど活動の幅を広げている。

JUMADIBA

98年生まれ東京出身のJUMADIBA。昨年6月には1stミックステープ『Kusabi』をリリース。9曲中6曲をセルフプロデュース、プロデュース面でもスキルを発揮している同作では、自身のモードを掲示したフロウと世界を眼前に見据えたリリックも話題になった。エネルギッシュなパフォーマンスで、シーンを超えた多数のイベントにも招かれている。

Lil' Leise But Gold

東京都出身のオルタネイティブR&Bアーティスト、シンガーソングライター。プロデューサーKMとは公私ともにパートナーであり、二児の母という顔も持つ。幼少期から音楽が身近にある環境に育ったが、DJであったKMとの出会いからより傾倒していった。2020年5月にコロナ禍で制作したシングル"Aenaiya"を、2021年2月にはEP『Sleepless 364』をadd some labelsよりリリース。6月にリリースされたKMのアルバム『EVERYTHING INSIDE』にも参加し、WWW Xで開催された『KM EVERYTHING INSIDE LIVE』では、初ライブながら表現力も多彩な圧巻のパフォーマンスで会場を魅了した。11月に最新シングル"Remind You"をリリース。現在はアルバム製作中だ。

Skaai

アメリカ合衆国・ヴァージニア州生まれ、大分県育ちのアーティスト。日本のみならず韓国、マレーシア、シンガポール、カナダ、アメリカ合衆国での滞在経験を有し、自身のアイデンティティは音楽そのものであると言わしめるほど多様な音楽センスを持ち合わせている。2020年にSoundCloud上での楽曲リリースを皮切りにラッパーとしての活動を開始し、AbemaTV『ラップスタア誕生 2021』ではその実力とポテンシャルを見込まれ、審査員から高い評価を得た。1stシングル『Period.』では、新鋭ビートメイカーuinと共に、重層的にジャズとヒップホップの要素を取り入れ、フレッシュかつスキルフルなラップとソウルフルな歌唱力を世に知らしめた。

STARKIDS

forever stars, forever kidsをテーマに掲げるSTARKIDSは、東京を拠点にするlevi、Space Boy、BENXNI、TAHITI、espeon、Lil Roarの6人組クルー。多様なルーツを持ちハイパーポップなどのダンスミュージックの影響を自由に取り入れたエネルギッシュなサウンドで注目を集めている。

RELATED

LootaがJUMADIBAを迎えたニューシングル"Don’t Look Down"をリリース | 本日ミュージックビデオが公開

LootaがJUMADIBAを迎えたニューシングル"Don’t Look Down"をリリースした。 盟友KOHHらと参加した"It G Ma"以降もSebastiAn、Surkin、Sam Tibaといったヨーロッパ圏のプロデューサーとの協業、Tohjiとの『KUUGA』、Brodinsk...

GCD☆GCDが主催の『獸(第2章 /BEAUTIFUL DAYDREAM)』ライブイベントを開催 | JUMADIBA、VMO、Yan Sekuら出演

現代美術家GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE (GCD☆GCD)が主催のアートプロジェクト 「獸(第2章 / BEAUTIFUL DAYDREAM)」音楽ライブを展覧会会場近くのシークレットベニューで開催する。

E.O.Uが新レーベルhaloを立ち上げEP『e​(​loo​)​p』をリリース | レジデントパーティーもスタート

E.O.Uが新レーベルhaloを立ち上げ、本日4/4(木)にEP『e​(​loo​)​p』をリリースした。合わせてレジデントパーティー『loopな』をmelting botとWWWβでスタートさせる。

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

WONKとThe Love ExperimentがチョイスするNYと日本の10曲

東京を拠点に活動するWONKと、NYのThe Love Experimentによる海を越えたコラボ作『BINARY』。11月にリリースされた同作を記念して、ツアーが1月8日(月・祝)にブルーノート東京、1月10日(水)にビルボードライブ大阪、そして1月11日(木)に名古屋ブルーノートにて行われる。