Apple MusicがDJミックスに使用されている音源を特定し権利者に適切に支払いを行う新システムを開発
Apple MusicがDJミックスで使用されている楽曲の権利者を特定し、全ての権利者に直接支払いができるようにする新システムを開発した。
Apple Musicは、DJが作成するミックス内に関わる全てのクリエイターに、長期的に支払いを開始する。このシステムは楽曲識別サービスShazamのテクノロジーを利用することで、Apple Music内のDJミックスに使用される楽曲に関与する全てのクリエイターを適切に識別して、支払いをできるようにするツールが元になっており、ミックス制作に関わる権利を保有する全てのアーティストに適用される。
また、DJに加えて、音楽フェスティバル、クラブ、コンサートプロモーター、キュレーターやインディーレーベルなどといったDJミックスのサプライヤーにも公平に支払いが行われる。
現状Apple Music内のDJミックスには既に数千のミックスが公開されており、今後さらに多くのミックスが定期的に追加される。またStudio K7!のDJ-Kicksのミックスのアーカイブが、本日Apple Musicで公開となった。さらにBoiler RoomやTomorrowlandのデジタルフェスティバルでのパフォーマンスもアーカイブされるなど、さまざまなプラットフォームにおけるDJミックスが公開されていく予定だ。
下記が音楽関係者からのコメントだ。
「これは、K7!にとって晴れ舞台です。Appleとのパートナーシップを通じて、遂に、15年以上もマーケットに出回っていないDJ-Kicksの14の追加エディションを公開することができます」 - Horst Weidenmueller, Founder, Studio K7!
「Apple Musicは、切れ目なく続くミックスにおいて、そのミックスにトラックが含まれたり、そのミックスを作成したアーティスト本人に、公平な支払いを行う初のプラットフォームです。これは、誰もが公平に支払いを受ける、正しい方向への第1歩です。オンラインでミックスを公開していくことに大変興奮しています。クラブやフェスで瞬間的にプレイするのとは異なる取り組みです。これにより、私の作品を無制限に公開していくことができます」- Charlotte de Witt
「1992年に、Mixmagは、カール・コックスとデイヴ・シーマンと世界初のミックスCD「Mixmag Live」を生み出しました。それはミックステープのカルチャーを変え、レイブやクラブで聴いた音楽を購入して聴けるようになり、注目のアーティストやDJにロイヤルティが公平に支払われるようになりました。それから約30年経った今、MixmagはApple Musicの新しいDJミックスのテクノロジーを完全に支持しています。Mixmagはダンスミュージックのプロデューサーを常に見出し、世に紹介し、サポートをしてきました。Apple Musicと協力することで、これらのアーティストへの取り組みを継続していきます。DJ、プロデューサー、権利者、サプライヤーに、彼らの作品を含むミックスからの長期的な支払いをしていくことは、私たちの業界において重要なことであり、Apple Musicはそれを可能にしました」 - Nick Stevenson, Managing Director, Mixmag
「Tomorrowlandは、世界中のApple Musicのサブスクリプションの登録者が、2016年、2017年、2018年、2019年の100を超える象徴的なTomorrowlandのDJセットの記憶を辿り、没頭できることを嬉しく思います。また、オンラインで開催した世界各地のTomorrowlandや、2020年12月31日に開催したTomorrowlandも楽しんでいただけます。以前はストリーミング配信することが出来なかったアレッソ、Amelie Lens、カール・コックス、 Charlotte de Witte、デヴィッド・ゲッタ、Diplo、ハードウェル、メジャー・レイザー、Martin Garrix、ザ・チェインスモーカーズ、ティエストなどの伝説的なパフォーマンスがストリーム配信が開始となり、一つの魔法の場所で蘇るのです」 - Filip Teerlinck, Head of Media, Tomorrowland
Info
Apple Music DJミックス
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