【特集】Bok Bokが『Local World』のためにクリスマスミックスを提供|プレイリスト&ミニインタビュー
WWWなどを舞台に過去22回以上開催されてきたパーティー『Local World』が、初のクリスマスパーティーを12/25(金)に下北沢SPREADにて開催されりる。
コンテンポラリーなUKのクラブミュージックを基調にR&Bやアフロビーツ、ラップまでを網羅する今回の『Local World』に向けて、UKのクラブミュージックのモードを担った重要レーベルNight Slugsの首謀者Bok Bokがプロモーションミックスを提供。今回FNMNLでは、Bok Bokによるクリスマスミックスに合わせてロックダウン下内のロンドンなどについて訊いたミニインタビューと、彼がR&Bやalté、ヒップホップなどをセレクトした5曲のプレイリストをお届けする。
質問:和田哲郎
翻訳:海法進平
- コロナ禍での2020年のあなたの活動はいかがでしたか?
Bok Bok - エモーショナルな年だったね(笑)。最悪な時もあった。全くクリエイティブなことをしていない時期もあったし、それ以外の時間はミキシングとマスタリングの仕事で生き延びてきたし、曲を作れる時は作ってた。今はゴシックなインストゥルメンタル・ビートの作品を作っていて、新しいプロジェクトで近々リリースする予定だよ。DJするのは現状難しいよね、コレクティブなことだしね。たまに家で自分と彼女と猫のためだけに演奏することもある。月に一度のRinse FMの番組を自宅でやっているんだけど、これは他にプレイする機会がない今の僕にとって、とても意味のあるアウトプットになっている。Rinseのショーを改めて評価するようになったのは間違いないし、今年は、自分のお気に入りの新しいDJや、同じ志を持ったDJを紹介するためのプラットフォームとしても使っているし、素晴らしいゲスト・ミックスもあったし。
- 拠点とされているロンドンのクラブはどのような状況でしたでしょうか?東京はいくつかのクラブは閉まってしまい、他のクラブも制限されながらの運営になっており、苦境に立たされています。
Bok Bok - 完全に死んでるね。クラブは営業していない。夏にテラスでテーブルを設けてやる屋外パーティもあったけど、自分のテーブルにいなきゃいけないし、盛り上がりたいのにソーシャル・ディスタンスしなきゃいけないのって難しいから、個人的に僕はパーティから全く遠ざかっていた。まあ違法なパーティーもあったけど、今も続いているかどうかはわからない。現在、ロンドンはウイルスの全国的な震源地になっていて、小売業は落ちるばかりで、多くの人が仕事を失い、多くの人が既に町を離れてる。
- 今年は個人的にヒップホップよりも多くのR&Bを聴いた一年でした。そしてR&BシーンではUSももちろんですが、UKからもAmber MarkやHope Tala、Mahaliaなど多くのシンガーが登場していますね。あなたは現在のR&Bの音楽的な魅力はなんだと考えていますか?
Bok Bok - 彼女が先日、もし彼女が一生聴きたい音楽のスタイルを一つだけ選ぶというなら、スロー・ジャムでなければならないと言っていた。自分達のソウルに栄養を与える必要性が特に強い今、それは理にかなっているよね。
- 他に特に今年よく聞いていたジャンルやアーティストなどがいれば理由と一緒に教えてください
Bok Bok - Mariah Careyを今年は沢山聴いたね。最新アルバム『Caution』がここにきてピタリとハマったというか、Brandyの新しいアルバムも良かった。ただ個人的には今年はダークサイドにどっぷり浸かって楽しんだよ。ゴシックでニヒルなドリルにちょっとした中毒になってた。
南アフリカのAmapianoを知ることができて本当に楽しかった。クワイトやアフロ・ハウスはいつも好きだから、ちょっと遅かったけど最新のミューテーションだと思う。新しい音楽や特にセクシーで気持ちの良いダンス・ミュージックにハマるのは、自分達の生活の現実を考えると簡単なことではなかったけど。
- Night Slugsは2010年のレーベル開始以来、常に脱構築的でありつつ、クラブミュージックのエッセンスを持ったサウンドを作り出してきました。レーベルからリリースしたアーティストたちも継続して活躍していますが、なぜ休止という決断になったのでしょうか?
Bok Bok - 実はつい先週、Kristian HamiltonのヴォーカルをフィーチャーしたヒHystericsの “Liked You”というニューシングルをリリースしたんだ。レーベル自体はまたかなり活発になろうとしてる。忙しい時期にあったような勢いを維持することは誰にもできないからね。
- 最後に今後のあなた自身のやりたいことや展望について教えてください。
Bok Bok - まあ、今すぐに何かを計画するのは難しいし、特に僕らの業界は未来が見えないからね。本当は2020年にクラブ・ミュージックをリリースしたいとは思っていなかったんだけど、もうその感じは終わって、家のふわふわした中で踊るのも必要だから。ということで、レーベルはまたかなり活発になりそう。あと、最近作っているさっき話してたようなビートやその他の作品のために、全く新しいレーベルを立ち上げようとしてて、あまり多くは語らず、作品の内容で伝えていきたい。それももうすぐ始まるから。
Bok Bok - XMAS 2020 for LOCAL WORLD
01 - PARTYNEXTDOOR - Turn Up
コメント
初期のロックダウン(4月頃)の間、この1枚をリピートしてRinse FMの番組を放送したよ。当時の僕の生活にバラエティがなく、興奮もなく、終末的な雰囲気が漂っていたから、このスリージーでウージーな、ダウナーなパーティのエネルギーに飲み込まれてしまったね。
02 - ARD ADZ - For You
03 - MARIAH CAREY - Runway (ft KOHH)
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自分のクイーンから『Caution』のボーナスコンテンツを貰えるなんて!僕なんかでいいのか。。
04 - PARTYNEXTDOOR - Things & Such
05 - J HUS - Repeat (ft KOFFEE)
06 - H.E.R. ft POP SMOKE & A BOOGIE - Slide Remix
07 - HEADIE ONE ft HAILE - Everything Nice
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Headie Oneの大ファンなんだけど、いつもは彼の最もハードな作品が大好きだし、彼がいかにリアルでカリスマ性を持ちながら、ひどいことを話しているかがよくわかる。彼が今年リリースしたアルバム『Edna』からのお気に入りでもあるこの曲のように、彼がラブソングを歌う時も大好きで。Haileのヴォーカルはこの曲でもヤバく、なんというスーパースターなんだ。。
08 - SHOCKTOWN - Leave If You Wanna
09 - DJ N*GGAFOX - Violinos
10 - WIZKID - No Stress
11 - ARD ADZ - Pray For Me
12 - ODUNSI THE ENGINE - Starsigns
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リリックがすごく笑えるんだけど、彼はそういうタイプの女の子に恋をしているのかな?そうなんだろうか?とにかく雰囲気がいい! Odunsiはいつも最高のビートがあるから! 今年のトラックの中では最高の一曲だね!!
13 - NINES ft HEADIE ONE & ODEAL - Ringaling
14 - HITMAKERCHINX - Spirit
15 - PA SALIEU - Block Boy
16 - POPCAAN - Twist & Turn (ft PARTYNEXTDOOR & DRAKE)
17 - DJ KESTIVAL - Measles
18 - JAM CITY - Climb Back Down
19 - POPCAAN & MIST - Buzz
20 - ELLA MAI - Trippin’ (HELIX Remix)
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Helixのエディットのおかげで今年を乗り切ることができた。今のところ、僕のDJセットの約35%はHelixのダブだから。アゲ!
Info
Local XXMAS World - UK Club Cheers -
2020/12/25 fri at SPREAD
START 19:00 TILL MORNING
ADV ¥1,800@RA / DOOR ¥2,500 / U23 ¥1,500
FOOD: Jerk Chicken
Hibi Bliss & Lapistar - Sweet Pain Band set -
Koppi Mizrahi & yumeka - Vogue Dance Live & DJ -
DJ POIPOI
Frankie $
1-DRINK
sudden star [ether]
mitokon - Amapiano set - [TYO GQOM]
DJ Dreamboy B2B crazysalt [congressdance]
shakke
promo mix by BokBok [Night Slugs / London]
artwork: pootee
event playlist https://soundcloud.com/meltingbot/sets/local-xxmas-world-uk-club-cheers-at-spread
-再入場可
※再入場毎にドリンク・チケット¥600頂きます / 1 drink ticket ¥600 charged at every re-enter
-会場の新型コロナウィルス感染拡大予防対策に必ず従うよう、皆様のご協力よろしくお願い致します。