J. Coleが新曲“Snow On Tha Bluff”でBLMについて声をあげるNonameをディスしたと話題になる | Earl SweatshirtやChance The RapperらはJ. Coleを批判

今週、突如として新曲“Snow On Tha Bluff”をサプライズリリースしたJ. Cole。現在世界的に盛り上がりを見せている「Black Lives Matter」運動や警察による暴力について言及しながらも、それに対して自身の力が及ばないことを吐露したこの楽曲は大きな話題を呼んでいるが、リリックの中にシカゴのラッパーNonameをディスしたと思われるラインが含まれていることでファンは騒然となった。彼女に宛てたと思われるラインは一部のファンから批判を寄せられるにまで至っているが、そのような状況に対し様々なアーティストが反応している。

Geniusの記事によると、“Snow On Tha Bluff”は現在の情勢に対しJ. Coleが沈黙していたことについて寄せられる声や、自身に向けられる過度な期待に対する反論を含んでいる。ヴァースの中では「俺のIQは平均的だ、あの若い女性は俺よりも賢い/(中略)/彼女はあの狂人たちに怒り、資本家に怒り、人殺しの警察に怒り、俺の仲間に怒って、俺たちの無知に怒って、自分の気持ちを正直に言ってる/彼女はセレブに怒っている、俺のことを言ってるんだと思う」との内容が歌われているが、Nonameが以前「人気ラッパーがBLMへの支援を示すためにプラットフォームを活用していない」とのツイートを行なっていたことから、これがNonameに対して歌ったものであるという推測がファンの間で広がることとなった。

先述の部分に続いて「批判されても仕方ないと思っている、有効な物を見た時は耳を傾ける/でも、あの女王の口調が俺を悩ませるんだ」「自分の信じることを既に信じている人に、俺がメッセージを説いて何になるんだ?」と歌われることから、これがNonameに対するいわゆる「トーンポリシング(発言の内容ではなく、それを発した者の口調などを非難する行為)」に当たるのではないか、との意見を寄せるリスナーもいる。

J. Cole自身は昨日Twitterを更新し、「この歌が誰のことを歌っているか知ってることを前提にしている人がいる。それはいいけど、誰かが俺の作品について考えたり感じたことを伝えるのは俺の仕事じゃない。会話も批判も全部受け止めている。でも、この場を借りて言わせて欲しい。Nonameをフォローしてくれ。俺はこの時代のリーダーとして彼女を愛し、尊敬してる。彼女は、俺たちのために正しいことだと彼女が本当に信じてることを読んで、聴いて、学んでいる。俺のような野郎がラップしてる間にも。俺は読書もあまりしていないし、このご時世にリーダーとしていられる資質は十分じゃないと思う。でも、俺だって色々考えてるよ。そして、彼女や彼女のような人に感謝してるのは、自分の信念に挑戦してくれているからだ。今の時代には、それが大切なことだと思ってる」と、自身はNonameをリスペクトしており、批判的な意見に対しても感謝しているとのメッセージを発した。

またComplexによれば、今回のJ. ColeとNonameを巡る一件についてChance The RapperとEarl Sweatshirtが反応している。

J. Coleとのコラボの経験があり、Nonameと同郷で彼女のキャリアを後押ししたChance The Rapperは「男は家父長制とガスライティングを建設的な批判として覆い隠そうとする」「彼らは二人とも俺の仲間だけど、相手の口調や態度について話しているのは一人だけだ。それは建設的なことじゃないし、Nonameがやったこと全てを損なう」とJ. Coleに対し批判的なスタンスを貫いている。

またEarl Sweatshirtも「俺をどこかのグループに含む前に、最初の真実としてあの出来事が下らないものだって言わせて欲しい。Big Floydが亡くなった後の夜に白人ラッパー(それみたいな奴)が”俺はこの状況についてよく知らないんだ“って曲を作ったら、それは良くないものに決まってるだろ」と、J. Coleが今回の新曲で発したメッセージを下らない物だとして切り捨てている。

複合的な問題を抱えた今回の一件。果たして今後J. ColeとNoname、また彼らの周囲のアーティストたちはどのような動きを見せるのだろうか。

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