Bandcampが6月19日の売り上げを全米黒人地位向上協会の法律事務所「NAACP Legal Defense Fund」に寄付
先日、ミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系アメリカ人の男性ジョージ・フロイドさんが警察から不当な取り調べを受けている最中に窒息死した事件。これを契機に全米で大規模な抗議活動が発生、またデモや黒人の人権向上に関わる団体への寄付が呼びかけられる中、以前より売り上げ全額をアーティストに還元するキャンペーンを行なってきたBandcampが6月19日(=同日はアメリカでの奴隷解放宣言を祝う記念日)の売り上げの全額寄付を発表した。
Bandcampの声明によると、今年の6月19日の売り上げ全てが全米黒人地位向上協会内の法律事務所「NAACP Legal Defense Fund」に寄付される。声明には「近年のGeorge Floyd、Tony McDade、Sean Reed、Breonna Taylor、Ahmaud Arberyの殺害事件や、アメリカや世界中の黒人に対して現在進行している国家による暴力は、恐ろしい悲劇です。私たちは、正義、平等、変化を正当に要求する人々、そして人種差別と共に日々生きている世界中の有色人種の人々、Bandcampコミュニティの多くの従業員やアーティスト、ファンを含め、共に立ち上がっています」と綴られており、#BlackLivesMatter 運動にBandcampとして賛同の意を示し、またファンのサポートが求められている。
さらにBandcampは6月19日の売り上げを寄付するだけでなく、人種差別と戦う団体に追加で年間30000ドル(約325万円)を寄付することを発表している。
ステートメントの後半では「今起こっていることは、長年有色人種の人々が構造的抑圧されることが広範囲にわたって定着したシステムの一部であり、真の進歩には、政治的、社会的、経済的な人種的正義と変化への持続的かつ真摯なコミットメントが必要です」とのメッセージが発されている。
音楽や様々なカルチャーを愛する人々は、声を上げることや個人での寄付に加えて6月19日にBandcampで楽曲やマーチャンダイズを購入してみてはいかがだろうか。