Diddyがグラミー賞を「ブラックミュージックをリスペクトしてこなかった」と批判
ヒップホップ、R&Bなどブラックミュージック全体に対する冷遇や、受賞者が白人アーティストで占められる状況が度々指摘されるグラミー賞。そんな中、昨日開催されたグラミー賞のプレパーティに出席したDiddyがスピーチにて賞への批判を行い話題を呼んでいる。
XXLによると、Diddyはグラミーのプレパーティにてカルチャーへの貢献を讃えるSalute To Industry Icons Awardを受賞。その受賞スピーチに登壇した彼は「グラミーに愛を持ってこれを言おうと思う。なぜならみんなこのことについて知る必要があるからだ。お前たちは毎年俺たちを殺してるんだよ。俺は痛みについて話してるんだぜ。ここにいる全てのアーティスト、プロデューサー、エグゼクティブに話してる。レコードを作り、心を注ぐにはかなりの時間がかかる。それには、公平なフィールドが必要なんだ」と語った。
YOU HAVE 365 DAYS. #GRAMMYs pic.twitter.com/e9lZdyBQNf
— Diddy (@Diddy) January 26, 2020
続けて「Erykah Baduの素晴らしい言葉がある。“私たちはアーティストで、自分たちの作品にとても敏感だ”。俺たちには情熱がある。ほとんどの人にとってこれが全てだ。唯一の希望なんだよ。本当のことを言うと、グラミーはヒップホップを一度もリスペクトしてこなかった。ブラックミュージックは、ある時点までグラミーにリスペクトされていなかったんだ」として、グラミー賞がいままでブラックミュージックを軽視してきたことを痛烈に批判している。最後に、「これは続いているんだ。映画でも、スポーツでも、言葉一つとってもな。そして何年もの間、俺たちに興味を持たなかった組織を許してきた。それは今終わるはずだ。今から時計が動き出すぜ。一緒に始めるために、お前たちにはあと365日残ってる」とスピーチを締めくくった。
昨年の授賞式でもDrakeによって賞そのものに対する問題提起が行われるなど、議論の対象となり続けるグラミー賞。Diddyの言葉通り、変化を遂げることは出来るのだろうか。