Dr. Dreが昨今のヒップホップはさらに質より量になってきていると語る

言わずと知れたヒップホップ界のレジェンドプロデューサーDr. Dre。そんな彼が最近のヒップホップシーンについて、さらに質より量の傾向が強まっていると述べた。

先週土曜日、DreはBeats 1のインタビューに登場。Beatsの共同創業者であるJimmy Iovineとともに、自身が1999年に発表したアルバム『2001』のリリース20周年を記念し、同アルバムを振り返るとともに現在のヒップホップシーンについて語っている。彼曰く、この20年間でアーティスト達の制作に対する考え方が変わったという。

「今や、ヒップホップに関して言えば、好きなものを見つける為には一生懸命探さなければならない」と話すDreは続けて、「俺が思うに、それが本質なんだ。今では少し質より量になっていると感じる。“昨晩曲を作ったから、明日リリースしなければ”っていうふうにね」と現在のヒップホップシーンについて、楽曲の質よりも量の方が重視されているというふうに語った。

また、Dreは上記の傾向を変えるためには、アーティスト達は難しい決断を下す必要があるとも述べている。彼は「アートと金、どちらに専念するべきか?皆分かるだろうが、それは単純なことだ」と本来、アーティストたるものアート、つまり質にこだわるべきだということを暗にほのめかした。

以前には、長らくヒップホップシーンに貢献してきたベテランマネージャーのSteve Carlessが「音楽は量より質」と語っていたように、長きに渡ってシーンを支えてきた重鎮としては、近頃の量を重視する傾向に対しあまり良い感情は湧かないのかもしれない。

インタビューは下の動画から。

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