Nasがもう『Illmatic』を祝うことはやめると語る

Nasのデビューアルバム『Illmatic』といえば言わずと知れた名盤であり、リリースから25年経った今もなお、様々な形で同作を祝う催しが行われている。しかし、Nas本人からするともう『Illmatic』を祝われるのはこりごりのようだ。

今回、Haute Livingのインタビューに登場したNasは『Illmatic』に話題が及ぶと「もうそれ(『Illmatic』)を祝われるのに疲れたよ」と漏らしている。さらに彼は「俺はとても感謝しているけど、だけどそれ自体が一人歩きし始めた。5年前に、ワシントン・ナショナル交響楽団とともに20周年を迎えたけど、もうそれから5年が経ったんだ。それはもうカレンダーみたいになっていて、俺は頼んでもいないのに時間がどれだけ早く経過するのか知らされているんだよ」と逆に『Illmatic』に自分自身が縛られているという悩みを明かした。

また、彼は「25年なんてもう寿命だ。だから今年、『Illmatic』のために別の交響楽団のショーをやって、祝った。俺はとても感謝しているし、それはとてもすごいことだ。でも、俺はそれぞれにかなりの労力をかけて、10枚以上のアルバムをリリースしてきたのにずっと1枚のアルバムを祝い続けるのにはもううんざりなんだ。もう俺は『Illmatic』を祝いたくない。これで終わりだ。みんな、この作品を評価してくれてありがとう、でももう終わりだ」とリリース25周年を祝った今年を最後に、もう同作を祝うのはやめると宣言。

今年の7月に『The Lost Tape 2』をリリースしたばかりの彼の目は早くも先の未来を向いており、「俺は今休んでるわけじゃない。アルバムを作るときなんだ」とニューアルバムに向けて動いていると語っている。

今回、1枚のアルバムを評価されつづけるのがうんざりという独特な悩みを明かしたNasだが、裏を返せば『Illmatic』がそれほど素晴らしいアルバムであるともいえる。他にも作品をリリースしているのにという彼の気持ちも正直分からなくもないが。

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