Mix for Weekenders Vol.5|Selected by Submerse、Mayurashka、Disk Nagataki

インターネット上にアップロードされているDJミックスの中から、週末を楽しむのにぴったりな物を紹介する連載企画『Mix for Weekenders』。

5回目となる今回は、9月27日に3rdアルバム『See You Soon』をリリースするSubmerse、東京を拠点に活動しMari Sakuraiと共にパーティ『KRUE』を主催するDJのMayurashka、ミュージックコレクティブtokyovitaminのメンバーであり先日EP『retzev』、『FIELDKUTTER』をリリースし話題を呼んだDisk Nagatakiの3人に、お気に入りのミックスや影響を受けたものを紹介してもらった。

最先端をひた走り精力的に活動する3人がセレクトするミックスはこちら。

Selected by Submerse

『Onra & Lexis - "Throw Em' Up 1"』

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Onra & Lexisの「Throw Em ‘Up」シリーズの最初のミックス。LexisのサイトMusic Is My Sanctuaryから2013年にリリースされました。長い長い時間、このミックスをループしました。日本でSpotifyが使えるようになる以前のものだったので、iTunesを使用してmp3を携帯に転送したことを覚えています。彼らはこのミックスを「93年から96年頃のR&Bのミュージックビデオで人々が踊っている様子をテーマにした」と説明しています。クラシックやレアなR&Bの音源がパックされていて、夏にぴったりのミックスです。

Selected by Mayurashka

『dekmantel - Paramida at Lente Kabinet Festival 2019』

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あまりノンビートやアンビエントなどのミックスは聞かず四つに打った音楽のミックスがやはり好きで、基本的にsoundcloudやmixcloudで流れてくる好きなアーティストのものをチェックしたり友人のmixを聞いたりするのですが今回紹介するのはベルリン在住の私の友人から教えてもらってからその子よりハマって追いかけるようになってしまったDJです。

JONATHAN KUSUMAやKHIDJA、TELEPHONESなどをリリースしているレコードレーベル「LOVE ON THE ROCKS」主宰のParamidaのライブミックスです。もともと好きで買っていたレーベルではあったもののレーベルオーナーまで追っかけておらず今更ながら彼女のミックスを漁っています。彼女のrinseFMの定例ミックスも最高ですが中でも好きなのがLente Kabinet Festivalのライブミックス。テクニックに加え起承転結ありのEBMやNEW WAVEの類のNEW BEATやディスコ、オルタナティヴなハウスの流れが最高で、もちろん現場で聞くのが一番だと思いますが通勤のお供でテンションを上げるのにもオススメのミックスです。これ聴きながらハウス最高オルタナティブ最高って頭の中で叫んでいます。そしてこういうDJを東京の良音小箱で聴きたい!

Selected by Disk Nagataki

1.『Sparkle Motion. - Flight School Serious (Vol.1 , 2 , 3)』

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まず一つ目はDJ YODAとMr TobesによるプロジェクトSparkle MotionのFlight Schoolというミックスシリーズ。DJ YodaはFabricliveのミックスシリーズでなんとなく知っていて、Sparkle Motion名義では80’s Black Contemporaryや90’s R&Bのinstrumental VerやBreakだけをプレーするという、しかもそれをちゃんと気持ち良いバランスでやっちゃってる所がもう最高ですね。未だにこのミックスの収録曲を見つけるとブチあがります。ヒップホップ的なクイックで荒々しいミックスはダンス向きではないかもですがJay-Zのあの曲のネタがサラッと出てきたり、Mehdiのあの曲の原型だったり、音楽的にめちゃくちゃ楽しめる内容だと思います!僕のお気に入りはVol.2!是非聴いてみてください。

2. 『Omar S - FYA#3 Detroit (Mixed by Omar-S)』

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Omar Sは好きなDJの一人で、無機質で真っ黒いDetroitぽさとソウルフルな曲が時折見せるエモーショナルな瞬間の断片が交互にに押し寄せてその感覚の中に吸い寄せられるようなイメージ。Deep Houseのイメージが学生時代の僕にはなぜかそんなに良いイメージではなく、そのイメージを見事に払拭したのがOmar SのFYAミックスでした。ダンスミュージックの中に少しだけ感じるBボーイな部分って最高っすね。このミックスをきっかけに徐々にダンスミュージックへの興味は強くなっていったきっかけの一枚です。

3. 『ROCTAKON - the good life』

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Party DJでスケーターのROCKTAKONのGarageサウンドの復刻というかオマージュのようなミックス。スケーターで夜はNYのParty DJっていう響きもすごい新鮮に感じてた尊敬するParty DJの一人です。このミックスに関してはコンセプトミックスに近いですが、彼のクラブミックスも最高です!僕のDiscoセットのミックスとかはここから大きく影響されてるんじゃないかと今聴き返すと思いますね。

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