【特集】Diaspora Skateboards 『SYMBIOSIS』|結成10周年、仲間達と作り上げた集大成
スケートボードを軸に、音楽やファッションなど様々なシーンをジャンルレスに横断してきたDiaspora skateboardsが、その活動の集大成とも言えるフルレングスビデオ『SYMBIOSIS』の試写会イベントを1月25日に渋谷WWW Xにて開催する。ビデオの上映の他、KID FRESINO、JJJ、Aru-2などといった親交の深いアーティスト陣がラインナップされ、ライブやDJも楽しめる複合的なイベントとなっている。
また、当イベントと合わせて国内の親交の深いアーティストとコラボレーションし楽曲を制作しアルバムが現在制作中だ。イベントで上映されるビデオの中には、アルバムの中からピックアップされた楽曲のインストがBGMに起用されている。今回、このアルバムの楽曲紹介と合わせて参加アーティストにコメントを貰い、Diaspora skateboardsにまつわるエピソードなど、それぞれメールインタビューを行った。楽曲の詳細はまだ未発表だが、アーティストのラインナップとコメントから想像を膨らませ、リリースを楽しみにしていて欲しい。
結成10年を迎えるDiaspora skateboardsと参加アーティスト達との築き上げてきた関係性が垣間見えるインタビューとなっており、イベントに足を運ぶ前に一読しておくと、よりイベントを楽しむことができるはずだ。
取材・構成:島田舞
ISSUGI
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
ISSUGI - 平太郎くん(Diaspora skateboards / スケーター)と万里くん(Diaspora skateboards / ビデオディレクター)の音のイメージを聴いてから作っていきました。自分の中でSKATEの映像とJAZZが合わさった時のムードが好きなのでそういう感じが出せればと思っていました。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
ISSUGI - Fla$hBackSやJazzysportを通して万里くんと知り合って、自分の作品や番組(7inctree)でも映像を撮ってもらったりするようになりました。
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
ISSUGI - 鹿児島でのDiaspora × Jazzy sportのPOP UPにDJで呼んでもらって一緒に連れて行ってもらった時や『SHUNTA KOBAYASHI / 12-16 THROWAWAYS』でビートをやらせてもらったり、あとはDiaspora Skateboads恒例の忘年会に呼んでもらった時とか笑。どれも楽しかったです。
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
ISSUGI - フルで映像とアルバム聴くの楽しみにしてます!イベントもよろしくす。
MASS-HOLE
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
MASS-HOLE - 現時点、まだ曲はできてませんが、Diasporaの風景を覗けるような曲にしたいです。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
MASS-HOLE - いつ出会ったかは覚えてないですが、俺が誠一(febb)の友人であったこと、万里が相馬(jjj)の友人であったこと、そして同郷であったことから。
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
MASS-HOLE - 万里のママとはジムトモでトレーニング中にママから「マスさーん!」って完璧な笑顔で声を掛けられたらもう1セットやるっていうご褒美制度を設けています。
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
MASS-HOLE - 楽しみにしてるよ!
RLP & Submerse
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
RLP - 今回お話しをいただいた時点ではビデオのテーマが「共生」であるということを知らされてはなかったんですが、国籍の違うSubmerseとビートを作り、それを初共演になるBIMくんと曲にしていき、最終的に90’sヒップホップのエレメントと現行ラップミュージックのグルーヴが共存しているような仕上がりになるっていう、まさに共生ドンピシャな曲になったと思います。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
Submerse - 何年か前にCosmopolyphonicとしてSaloonでライブしたときにBanriくんが会場でポップアップストアをやっていて、それでDiasporaを知ったよ。そのときにBanriくんからシャツをもらったんだけど、デザインがすごく気に入った。ベーシックなロゴが入ったシャツだったんだけど、かっこよかった。僕もスケートするから、日本のスケートブランドという点もクールに感じた。その何年後かに、友達が働いてる会社のみんなとご飯を食べてたんだけど、そこにBanriくんも居て、Diasporaのビデオのために曲を僕とRLPで作ってくれないか聞かれたよ。
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
Submerse - 渋谷にいる若いスケーターたちがDiasporaのコーチジャケットをかっこよく着ているのをよく目にするようになって、ブランドとしてどんどん大きくなっていることがすごいと思ったし印象的だった。今回のビデオに出ているスケーターたちもすごくかっこいいね。それに、日本以外のスケーターにもDiasporaを広めることができるのはドープだね。
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
RLP - 個人的に十代の頃からスケートビデオを見続け今に至りますが、サウンドトラック全てが録りおろしでしかもそこにボーカルが乗ってコンピレーションとしてもリリースされるなんていまだかつて聞いたこと無いですし、何よりこういった新しくておもしろい試みが築き上げてきたコミュニティの中から自然と生まれるのって本当に素晴らしいことだと思います!そしてそこに携われたことを僕たちも光栄に思います。
BIM
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
BIM - SubmerseくんとRLPさんと初めて曲を作らせていただいたのですが、バースを録って送ったら「バッチリ!」って上がってくれて嬉しかったです。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
BIM - FNMNLでの俺のロングインタビューを「読んだよ!すごいよかったです!」と万里くんがAPPI JAZZY SPORTで話しかけてくれました。そこから飲みに行かせてもらったりしてという感じです!
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
BIM - THE OTOGIBANASHI'Sのin-dがこないだモデルをやらせてもらってました!
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
BIM - スケボーが上手な人は永遠の憧れなので、関われて嬉しいです。おめでとうございます!
grooveman Spot
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
grooveman Spot - 僕のスケートに対してのイメージはStreet Hip HopやPunkと言った感じでしたが、Directerと擦り合わせた結果Detroit的な雰囲気を持ったダンスミュージックを作る事になりました。それが大分良い感じにハマっていてカッコ良いかったです。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
grooveman Spot - JAZZY SPORT MUSIC SHOPにて買い物をしてる際に凄く好みのTシャツを見つけました。即買いでした。それがDiaspora Skateboadsでした。今でも愛着してます。
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
grooveman Spot - 何年か前のりんご音楽祭にて一十三十一ちゃんのライブを観ていて、観客から一人選抜してステージ上でデュエットを歌う企画がありました。そこに抜擢されたのが万里くんでした笑 。「あれ?あの人スケートのブランドやってる...笑」的な感じで。その頃まだ万里くんとは挨拶ぐらいの感じでしたがこれを機会に一気に心のマイメンになりました。
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
grooveman Spot - ストリートの物が良い意味でも悪い意味でも商業化されている昨今、カッコ良い事を追求してしっかり形にしアウトプットしてるDiaspora Skateboardsの皆さん。このアルバム、試写会に参加できてとても光栄に思ってます。これからもよろしくお願い致します!
Campanella
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
Campanella - どうしても言っておきたい事を曲に出来て良かった。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
Campanella - Fla$hBackSだったと思います。
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
Campanella - STUTSとJの曲、changesの撮影楽しかったです。
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
Campanella - いっしょに楽しみましょう。
tofubeats
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
tofubeats - 自分的にそこまでスケートボードのビデオに対する固定のイメージ的なものがそこまでなかったので自由に作らせてもらいました。モヤがかった夏の暑い感じをイメージして作ったのですが、Daichiくんが結果めっちゃいいラップを乗せてくださったのでテーマがウェッサイに移行しました。アウトロパートとかはそれ用に付け足したものです。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
tofubeats - 記憶が曖昧ですが万里さんと初めてあったのは松本でやってる某フェス会場で、まだ会場を一人でウロウロしていても誰にも声かけられなかったような時に、声をかけてくださった記憶があります。一人で寂しい思いしてたのでめちゃ嬉しかったのを覚えてます。そこからはちょいちょい遊んで頂いてます。
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
tofubeats - 松本でThe Source Dinerに連れて行ってもらった日は楽しい1日でした。
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
tofubeats - リリースおめでとうございます。いつも服を着させてもらうばっかりでしたがようやくちゃんと自分の音楽で関われて嬉しいです笑
Daichi Yamamoto
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
Daichi Yamamoto - tofubeatsさんを昔から好きで、勝手にビートジャックとかしていたので、今回ご一緒させていただけて嬉しかったです。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
Daichi Yamamoto - Diaspora skateboardsとJazzy Sportが京都でPOPUPを2018年にやった時に、万里さんとかと京都で遊んでから距離が近くなったと思います。
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
Daichi Yamamoto - その京都で遊んだ時に、クセの強いフラメンコバーに行って謎に盛り上がってたら、そこのオーナーが自分の小学校の同級生のお父さんでした。
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
Daichi Yamamoto - 試写会、アルバムリリースおめでとうございます。
STUTS
- 担当した曲へのテーマや思い入れ、制作エピソードなどあれば教えてください。
STUTS - 3年前の正月の時期に実家で作ったビートだったと思います。万里さんに色々ビートを聞いていただいて、この曲使いたいといった感じでした。
- Diaspora Skateboardsとはどういうきっかけで関わり始めたのでしょうか?
STUTS - 万里さんと2012年頃にクラブでお会いしたのがきっかけだったと思います。ビートメイカーが沢山集まるイベントだったと思います。その後、”Sail Away”という曲のMVでお世話になってから、お姉さんの松本のイベントに呼んでもらったり、飲みに誘ってもらったりするようになりました。
- Diaspora Skateboadsとの印象深いエピソードがあれば教えてください。
STUTS - ChangesのMVを撮ってもらったとき、浜辺で見た朝焼けが綺麗だったこと。
- 最後に、このアルバムのリリースと試写会イベントを控えたDiaspora Skateboardsへコメントをお願いします。
STUT - お力になれて嬉しいです。試写会おめでとうございます!これからもよろしくお願いします。
Diaspora Skateboards
- 今回のビデオ制作などで、大変だったことや印象深いエピソードなどあれば教えてください。
Diaspora Skateboards - まずどんなスケートビデオでもそうだと思うんですが、撮影は一番時間がかかります。トリックの難易度、厳しい東京のセキュリティや天気など、様々な条件に左右されるので、3秒の映像を撮影するのに3日かかったりは当たり前。さらにそれをそれぞれ仕事などあるなか予定を合わせてこなしていくので、とてもハードでした。
自分で課したハードルを超えていくスケーターや、僕が行けない時に撮影をしてくれたアディショナルフィルマーなど、多くの方の協力もありやっと完成させることができたと思っています。
毎年毎年、「今年はビデオを出します」と言ってなかなか出せてこなかったのですが、やっと発表できることになり本当によかったです。また、当たり前ですが今回4人のフルパートを撮影するうえで、それぞれスタイルやスポットチョイスなども大きく異なるので、どうしたら一番いい形でフィルミングできるかは相当こだわりました。
僕は裏方としてスケーターを一番かっこよく見せなければならない責任があると思っているので、追い撮りでのライン取りや、固定アングルから撮影する際の角度などかなり研究しつつ、ライダーとも相談して、ベストなカットを残すことにかなり気を使ってきました。
- ビデオを制作するだけでもかなり労力を要しますが、合わせてイベントやアルバムまで作ろうと思ったのはなぜですか。
Diaspora Skateboards - イベントについては、作ったからには大きなスクリーンでいろんな人に見て欲しいという気持ちはどんなスケーターでもあると思うので、当たり前のことだと思っています
。
イベントの場所はいろいろ考えたのですが、今回WWWXを使わせていただくことにしました。過去に僕の地元で先輩のフィルマーが制作したビデオ(Diasporaのハカセも出演)の試写会を行った際もクラブのような場所で試写会をやっていたんですが、そこでスケートボードと音楽がリンクしている雰囲気が強く印象に残っていて、今回は映画館などではなくクラブを選びました。映画館ももちろんじっくり見れて素晴らしいとは思うんですが、僕はクラブのスクリーンで映像を大音量でみてそのまま音楽も楽しんでもらうという、スケートと音楽が地続きになっているスタイルが好きです。
またアルバムについてですが、僕らは結成当初からスケートボードのBGMはオリジナルの音源にこだわっていて、フルレングスビデオでもアーティストに協力していただき音源を制作していただくのは自然な流れでした。
僕もヒップホップをはじめとする様々な音楽を知ったのはスケートビデオからだったので、僕らの作品を見てくれた人が音楽に興味を持ってくれたり、反対に音楽に注目してくれた人がスケートボードを始めてみたり、そんな作品にできれば嬉しいなと思います。
- 今回参加したアーティスト陣へコメントをお願いします。
Diaspora Skateboards - 本当にお忙しいなか、最高の作品を提供していただき嬉しいです。皆さんのおかげで自信を持って出せる作品ができたと思っています。今後もまだまだお世話になると思いますが、宜しくお願いします!
Info
Diaspora skateboards 『SYMBIOSIS』Premiere in Tokyo
▼ローソンチケット 【L コード:75796】
Magic Circle PINS \1,500
※価格は予告なく変更する場合がございます
- DATE / PLACE:2020.1.25 (sat) 17:00 -
at WWWX / 東京都渋谷区宇田川町 13-17 ライズビル 2F
- VIDEO PREMIERE:Diaspora skateboards
- LIVE:MONJU × MASS-HOLE / Campanella / JJJ & KID FRESINO / Daichi Yamamoto
- DJ:grooveman Spot / RLP & submerse feat. BIM / tofubeats
- TICKET:前売りチケット: \4,000(ドリンク代別途)
▼e+
https://eplus.jp/sf/detail/3186880001-P0030001
▼チケットぴあ 【P コード:174-604】
http://t.pia.jp/
※電話予約あり:0570-02-9999
http://l-tike.com/
※電話予約なし
Diaspora Skateboards
https://diasporaskateboards.com/
2010年に設立され、東京を拠点に活動するスケートレーベル / ビデオプロダクション。
不定期に発表される映像のBGMとして、KID FRESINO / JJJ / 16FLIP / MASS-HOLE / Aru-2等のアーティストの楽曲を選曲。またFla$hBackS / KID FRESINO / ISSUGI / STUTSらのMV制作も行うなど、国内の音楽シーンとも密接につながっている。ファッションシーンでは、GAPやUMBROをはじめとするグローバルブランドから、JazzySportやVainl Archiveといったドメスティックブランドとのコラボレーションでも話題を集める。2017年には、HYPEBEASTによって「今最も勢いのあるアジアの新鋭スケートブランド8選」に選出。