Travis ScottはCardi Bにグラミー賞を奪われたことに対して怒ってはいないと関係者が明かす
先週、Netflixにて公開されたTravis Scottのドキュメンタリー『Look Mom I Can Fly』。その中で、Travis Scottがグラミー賞の最優秀ラップアルバム部門を逃す場面があるのだが、現在そのシーンが波紋を呼んでいる。
ドキュメンタリーをすでに観た人は知っているだろうが、Travisが昨年リリースしたアルバム『Astroworld』はグラミー賞の最優秀ラップアルバム部門にノミネートされたものの、最終的に同賞を受賞したのはCardi Bの『Invasion of Privacy』だった。ドキュメンタリーでは受賞を逃し、落ち込むTravisの様子が映されるのだが、現在、それを受けた彼のファンがCardiを批判するという事態が起こってしまっている。
批判を受けたCardiは自身のTwitterにツイートを投稿。
I wasn’t even thinking of winning or even the Grammies. All I can think about was ...everybody is disappointed in me,am I still going to have a career after this baby ? Is this album going to make me or break me ? I need to finish before I start showing .
— iamcardib (@iamcardib) 2019年8月28日
「私は勝つことやグラミー賞すら考えていなかった。私は皆ががっかりしないかとか私自身がアルバムをリリースした後もキャリアを続けられるかどうか、このアルバムが私を作るのか壊すのかっていうことしか考えられなかった」と当時、彼女自身はグラミーのことを考える余裕など無かったことを明かしている。
そんな中、TMZがTravisの関係者に上記のシーンについて取材を試みている。関係者によると、あのシーンはあくまでも彼の個人的な感情によるものではなく、彼自身が『Astroworld』に費やした努力が報われなかったことに対する怒りであり、当時の彼はただ勝ちたいと思っていたとのこと。要するにTravisはCardiに対する怒りは抱いておらず、あくまで受賞を逃したことを悔やんでいるだけだったようだ。
TravisもCardiもお互い全力を注ぎ込んで制作したアルバムであることに違いは無く、賞は後から付いてくるものである。それに関してファンがとやかく言うのはお門違いもいいところだ。これで今回の騒動は鎮静化するだろうが、ファン達は自身の好きなアーティストを応援するために、他のアーティストを貶めるのは違うということに気づくべきだったといえるだろう。