【インタビュー】Shabbaaaaa|LAの新世代ダンスホールパーティーが日本来襲

ダンスホールやアフロビーツを軸にヒップホップ、R&Bなどを自由に切り取ったスタイルでLAで注目されているパーティー『Shabbaaaaa』が、今週金曜日7/26に東京・渋谷のSOUND MUSEUM VISIONでパーティーを開催する。

AWGEのShane GonzalesとA$AP ROCKY主催で世界各地で開催されているMIDNIGHT RAVEでSHABBAAAAAはダンスホールサウンドを独自の解釈でRaveサウンドとして昇華させており、Diploが自らプレーをオファーするなど、新鮮な驚きを与えている。パーティー当日にはDover Street Market Ginzaにて日本限定のTシャツをローンチ予定の『Shabbaaaaa』パーティーの成り立ちなどを聞いた。

- ではShabbaaaaのクルーのメンバーを紹介してもらえますか?

Drewbyrd - Shabbaaaaa Sound Systemは、Drewbyrd、Sean G、Billy Walsh、Shacia Payne、Rionism、Sire、Q-Bwoy、その他にもファミリーメンバーのSilent Addy、G33ZY、およびその他のDJ /ダンサーで構成されています。

- あなたはどんな音楽を聴いてロサンゼルスで過ごしていましたか?

Drewbyrd - 私とSean Gはどちらもウェストコースト(カリフォルニア)で育ち、LAで何年もDJをしてきました。ダンスホールやレゲエだけでなく、他の多くのジャンルの音楽も大好きでした。また多くの有名なヒップホップのアーティストや信頼できる企業のイベントを企画したりしていました。これが、Shabbaaaaaのパーティーの中で他のジャンルのスタイルと融合が由来するところです。ダンスホール、アフロビート、レゲエ、ヒップホップ、R&B、ハウス、ロンドンのモダンなアフロサウンドなどの新しい音楽などが混在しています。多くのものはダンスホールから何らかのつながりや影響を受けているものですね。

Shacia Payneはクルーの姉妹か妹(笑)みたいな感じで、彼女はStephan Marleyの娘(Bob Marleyの孫娘)で、イベントを始めた時から一緒に過ごしています。元々はお客さんとして最初の4か月は楽しんでいたんだけど、今では私たちと一緒にイベントでDJをしています。そして彼女のプレーはハズレなし!彼女の血筋を知って音楽は彼女の中に自然にあるものなんだと気づきましてね。 MCのQ-Bwoyは10年以上にわたってLAのレゲエシーンで仕事をしていてビリー・ウォルシュは作曲家です、あなたは間違いなく彼のヒット曲の多くを聞いた事があるはずです!(是非googleで検索してみて 笑)、そしてまた彼はデザイン/スタイリングのキャリアでも知られていて、さまざまなLAのクリエイティブなコミュニティーの中心にいます。そして最後に忘れてはいけないのが、Sire!Los Globosの(Shabbaaaaaのイベント会場)マネージャーでありShabbaaaaa Crewのマネージャです。

- Shabbaaaaaはどのように始まったのですか?

Drewbyrd - DrewとSeanはどちらもLAのDJとして活躍している親友同士で独自の音楽スタイルを築いていきました。新世代のLAがこのようなダンスホールの影響を受けたパーティーの雰囲気を必要としていると直感でみんなが感じていてビリーも同じ考えを持っていたので一緒にShabbaaaaaを立ち上げる事にしました。

- Shabbaaaaaのグラフィックとデザインについて話していただけますか?

Rionism - Shabbaaaaaのアートは、重要なダンスホールのレコードカバーアート、特に伝説的なWilfred Limoniousによって作られたもの、そしてジャマイカ中で発見された手書きのサインに敬意を表しています。たとえば、Shabbaaaaaのロゴはサインペイントスタイルで手作業で作成されていますが、文字自体は1980年代のヒップホップを彷彿とさせたものになっています。

- LAのレゲエとアフロミュージックのシーンについて教えてください。

Drewbyrd - レゲエはLAでもとても人気ですが、ニューヨーク、マイアミ、トロントのような都市と比べてそれほど顕著ではありません。 Dub ClubやReggae Goldのような伝説的なパーティーがLAにも根付いていますが、LAの新しい世代のPagesやShaciaのようなDJ達が、それをもっと幅広いオーディエンスにもたらす事ができるきっかけをShabbaaaaaで作っていっています。 LAはまさにメルティングポットのようですべてが最終的にまとまっていくことは避けられません。LAは世界のクリエイティブの中心地の一つであり、エンターテイメントの中心地の一つでもあります。物事が力強く街に流れ込んでくるのに時間と一貫性が必要なこともありますが、Shabbaaaaaは一線を画したアプローチとアイデアでこの土地で今後も新しい事に挑戦していこうと思います。

- MIGHTY CROWNをどのように知っていましたか?

Drewbyrd - 私たちは皆大ファンです。作品やDJ MIXはアメリカやオンラインで簡単に見つけることができないので、毎回東京に行ったり、レコード店でディグしたり、ミックステープで可能な限り多くのこと調べたりしました。私たちクルーの人一人が、同じ経験をしています。MIGHTY CROWNのサウンドクラッシュの記録やそして多くのYouTubeクリップを一緒に見ています。彼らはLAでも伝説でまさにThe Far East Rulerz!

- 日本のおすすめアーティストはいますか? 

Drewbyrd - MUROとMIGHTY CROWN!私達はなんと同じ夜に彼らを迎えてPARTYをする事ができます!NujabesやDJ Honda。TeriyakiBoyzは私達にとってもクラシックスです。新世代だとKOHHも素晴らしいですね!パワフルーでエネルギーがあります。

- Drewbyrdはよく日本に来日していますが、どんなことをするのが好きですか。

Drewbyrd - 食べ物が一番の楽しみです。ラーメン、カレー、バーベキュー、寿司、ドーナツ、そしてキャンディー。レコード店や買い物もあと少し服も。私はLono 、Verdy、Vick Okada、Josh、Disk Nagataki、Hasse、Handzなどの友達と渋谷で遊ぶのが大好きです。京都や他の都市へ行くのもクールで、新幹線に飛び乗ってすべてが通り過ぎるのを見ているだけです。私の元彼女は東京に住んでいて、彼女は私を多くのクールな場所に連れて行きました。日本は美しく、元気いっぱいです!もうすぐまたここに戻る事ができる事がとても楽しみです!

- このShabbaaaaaについて、日本のお客さんにどんなことを感じてもらいたいですか。

Drewbyrd - みなさんにはLAの雰囲気を感じてもらいたいです。ロサンゼルスのシルバーレイクにあるLos Globosの400人収容のフロアのように、まるでこのパーティーに来た人達が私たちの拠点であるLos GlobosのShabbaaaaaにいるかのように感じてもらえると嬉しいです。男女が一緒に踊っていても何も気にかけず自由に過ごして大丈夫だという事を感じてほしいのです。人々がただ楽しい時間を過ごす事、他人が考えることを心配すること、または単に「クールすぎる」ことを望んでいることに怯えているとパーティーに隙間が生まれます。私たちはそれをすべて破りたいのです。 ShabbaaaaaはLAのパーティーです、そして、私たちはどこにでもそれを持って行きたいです。7/26は日本の皆さんとSOULを共有出来る事を楽しみにしています!!

Info

Shabbaaaaa × Mighty Crown
7/26 (FRI) OPEN 22:00
DOOR 3500yen
ADV 2500yen

(GAIA)
Shabbaaaaa Sound System
Mighty Crown
Okadada
Gunhead
DISK NAGATAKI

(DANCER)
RUI
Barbie Sayoco
KEIKO
AMI fr. SSsquad
HIKARUshinylips

(DEEP)
Muro
Yamarchy
Nari (CYK)
Sach Lee
Tiffany Cadillac

(WHITE)
DJ YUNG EASY (BOUNCE CATZ)
FKAK
LONO3
1_Sail (YouthQuake)
TARO IMAI (jkpt store)
DIESEL

(D-LOUNGE)
MDP
MAGARA
DJ SOULJAH
BK SOUND
ZUKIE

(Food)
BUTCHER'S JERK GRILL
https://www.facebook.com/butchers.girll/

RELATED

【インタビュー】tofubeats『NOBODY』|AI・民主化・J-CLUB

2024年4月26日に発表されたtofubeatsによる最新作『NOBODY』。本人の歌唱はもちろん、ゲストボーカルによる客演もゼロ、そのかわりに全編でDreamtonics社の歌声合成ソフトウェアSynthesizer Vを使用したという本作は、このように書いてみると字面上、アノマリーな作品という印象を受けるものの、作品を聴けばtofubeats流のストロングスタイルなハウス作品であるということがわかるはずだ。

【インタビュー】butaji × Flower.far “True Colors” | クィアの私たちを祝福する

私が私らしく生きるために、私たちが私たちらしく生きていくための歌。6月のプライドマンスに合わせた、シンガーソングライターのbutajiとタイのシンガーFlower.farのコラボレーションシングル“True Colors”はそんな一曲だ。

【インタビュー】Daichi Yamamoto 『Radiant』 | 自分から発光する

夕方から突然の大雨に襲われた6/9の恵比寿LIQUIDROOM。

MOST POPULAR

【Interview】UKの鬼才The Bugが「俺の感情のピース」と語る新プロジェクト「Sirens」とは

The Bugとして知られるイギリス人アーティストKevin Martinは、これまで主にGod, Techno Animal, The Bug, King Midas Soundとして活動し、変化しながらも、他の誰にも真似できない自らの音楽を貫いてきた、UK及びヨーロッパの音楽界の重要人物である。彼が今回新プロジェクトのSirensという名のショーケースをスタートさせた。彼が「感情のピース」と表現するSirensはどういった音楽なのか、ロンドンでのライブの前日に話を聞いてみた。

【コラム】Childish Gambino - "This Is America" | アメリカからは逃げられない

Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。